ジョニー大倉さんの公式追悼ライブに「ジョージ&ひろこ」として特別出演する 宇山 晃弘(てるひろ)さん 寿町在住 68歳
いつも笑顔ではつらつと
○…「ライブの醍醐味は達成感。来てくれた人に喜んでもらえること」と笑顔が輝く。追悼ライブを企画したジョニー大倉さんの息子・ケンイチ大倉さんと坂本つとむさんとは長年の付き合い。自身も若い頃にプロを目指していたことから、ライブの共演者として知り合った2人の若きミュージシャンを応援している。
○…米や燃料を扱う寿町の老舗「宇山商事」の長男として生まれた。年上の子と魚獲りや陣取り合戦をして遊ぶやんちゃな少年だった。中学生の頃から歌が好きで、高校1年生のときレコード会社の新人オーディションに合格。プロへの道が拓けたが、親族会議で高校は卒業するよう言われ辞退。それでもロック音楽への熱は冷めず、バンド仲間のいる横浜駅西口の5番街へ家出を繰り返した。「探しに来た親戚や同級生に見つかれば逃げた」と当時を思い出し大笑いする。
○…ビートルズの中で1番好きだったジョージ・ハリスンにちなみ、音楽仲間からは「西口のジョージ」と呼ばれた。長髪にマキシコートとパンタロン、かかと18cmのロンドンブーツが当時の装い。暮らしは楽ではなかったが「演奏中は楽しかったし、気取らず自分を受け入れてくれる仲間がたくさんいた」と青春の日々を振り返る。
○…「いつかは継がなければいけない」と23歳で実家へ戻り、父の下、仕事に追われる毎日を送った。26歳、父から新規事業のガソリンスタンドを任され、社員の指導をする立場に。その年に結婚もした。苦労しながらも、社員の成長を喜ぶうち、気づけば自身が社長に。今は息子にマネージャーを任せている。「仕事や遊びに忙しく、子育ては妻に任せきりだった。本当に感謝している」。
○…7年間続けている趣味は妻に影響され始めた日本画。宇山商事の店内にはおしどり夫婦が描いた日本画がずらり。老舗の責任を笑顔で背負い、今日も温かく来店者を迎え入れる。
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