創立10周年を迎えた、くずはの家えのきの会 会長 北林 文夫さん 南矢名在住 76歳
「秦野の自然(たから)」伝えたい
○…葛葉緑地という”宝箱”を発見してから、その魅力に惹かれ続けている。同地を中心としたフィールドで、自然観察会や調査、秦野市が小中学生向けに実施しているエコスクールの講師等も務めているボランティア団体、くずはの家えのきの会の会長。設立10周年を迎え、その宝箱の中身を存分に楽しめる記念事業を市文化会館で開催中だ。「昆虫や草花、地層など自然を身近に感じられるはず。胸が高鳴りますよ」。いたずらな笑顔を見せる。
○…長野県飯田市で生まれ育つ。化石や土器に興味を持った小学生時代を経て、高校では地学部に入部。「地球は大地からできている。その一部に岩石等が存在している。考えれば考えるほど奥が深いと思うんだ」と頷く。都内の大学を卒業し、第一生命保険(株)に就職。営業のエキスパートとして全国を飛び回った後は、大阪などの大都市で支社長を務めた。「入社してから定年まで転勤族だった。長男は中学校が3回変わったりして、悪いことしたな」と苦笑い。その後、子どもたちの進学と通勤を考慮して秦野に定住。2人の息子はそれぞれ独立し、現在は妻とゆっくりとした時間を過ごす。
○…65歳で完全退職し、「何かやらなくちゃ」と考えていた矢先、市の広報で見つけたくずはの家の指導員養成講座。それまで”くずはの家”が何なのかさえ知らなかったというが、現地を訪れた際、あまりの自然の豊かさに衝撃を受けたという。「秦野の宝だと思った」。この場所をもっと知ってもらおう、そう強く心に誓った。
○…えのきの会のメンバーは85人。講座修了者が任意で入会している。平均年齢は68歳。集まれば会話に花を咲かせ、観察旅行等にも出かけていく。「みんな自然が大好き。この年になってこんな仲間に出会えると思っていなかった。おかげ様で充実した70代を過ごしているよ」。宝箱を見つけた少年の笑顔そのものだ。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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