秦野ガス株式会社(本社/秦野市室町2の11)供給部取締役供給部長の飯田昌一さん(49・室町在住)が、2015年度ガス保安功労者経済産業大臣表彰個人の部(ガス主任技術者)を受賞し、11月19日、KKRホテル東京で表彰式が開催された。同表彰個人の部を受賞したのは全国で7人のみ。神奈川県に本社を置く事業所から同受賞者が輩出されたのは、平成になって初。
ガス保安功労者経済産業大臣表彰は、都市ガスの保安に係る関係者の意欲向上およびガス保安確保に対する国民の理解促進を目的とし、1978年12月に創設。翌年から毎年表彰が行われている。
候補となるには、まず産業保安監督部長表彰(前ガス保安功労者原子力安全・保安院長表彰)受賞後、5年間以上の無事故・無違反の継続が必要。さらに、ガス業界や地元への貢献度が評価の対象となる。
飯田さんは、県ガス協会技術部会長として、県内ガス事業者および協力会社の保安維持向上や人材育成に力を入れる他、プライベートでは、少林寺拳法の道院長として、武道を通じた地元青少年の健全育成に取り組んでいることなどが評価され、受賞となった。
1985年、秦野高校卒業と同時に秦野ガス株式会社に入社した飯田さん。以来30年にわたり、消費機器などの保安や本支供内管の設計・施工・維持管理に係る保安業務に従事してきた。2002年からはガス主任技術者として、保安業務の中枢を担っている。
また、(一社)日本ガス協会の地方ガス事業者向け技術開発支援制度に基づく共同開発に多数参加し、技術賞を7度受賞。独自の技術開発を行うとともに、新たな材料・工具・工法を積極的に取り入れ、ガス工作物に係る保安レベルの向上にも寄与した。
受賞を受け飯田さんは、「ガス主任技術者選任以来無事故で過ごすことができ、さらに表彰までいただきほっとしている。今後も無事故・無違反の記録を伸ばし、後進の育成に力を入れていきたい」と話した。
秦野ガス株式会社の高橋滋代表取締役は、「弊社は来年創業60周年という節目を迎えます。そのような時に大臣表彰者が選出されたことはとても光栄で、名誉であると思います。飯田取締役には日頃から保安の維持向上に尽力いただき心から感謝している」と話している。
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