全国や県内でツキノワグマによる被害や、人家周辺への出没の報告が相次いでいる。秦野市環境保全課では、登山や山菜採りなどで多くの人が山に入る時期を迎えホームページなどで注意を呼び掛けている。
現状、市内での目撃は無し
丹沢山地には40〜50頭のツキノワグマが生息していると推測される。
今年に入り県内では4月から6月にかけて、伊勢原市、厚木市、相模原市、山北町で、センサーカメラの撮影や目撃によるクマの出没情報が寄せられているが、市内での目撃情報はない(6月20日現在)。同課では「あまり不安をあおりすぎるのも良くない」といい、地域のツキノワグマ情報が寄せられる湘南地域県政総合センターなどと連携しながら、ホームページなどを通じて正しい情報をリアルタイムに周知していくと話した。
過去10年で、秦野市内でツキノワグマの目撃や痕跡が確認されたのは11件(痕跡を含む)。直近では2年前の2014年10月、堀西さわやか農園付近の柿畑に成獣が出没したことがセンサーカメラの画像や足跡・フンなどで確認された。
ツキノワグマが人里に出没するかは、餌になる山中の果実や木の実などの実り具合が影響するとされる。2014年もドングリが記録的な不作だった。
市内では、ほぼ1年おきに出没する傾向があり同課では、2016年は「秦野の人里に出没する可能性はあると予想される」としている。
同課ではツキノワグマによる被害防止の方法をホームページで提供しながら、「新しい情報を確認しながら注意して行動してほしい」と呼び掛けている。
人里近くでクマを目撃した場合は市環境保全課【電話】0463・82・9618へ。
秦野版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|