秦野市は、国の地方創生推進交付金を受け「鶴巻温泉と大山」「新東名秦野サービスエリア(仮称)スマートインターチェンジ」を活用した、新たな2つの観光事業の創出に着手する。事業は3年計画で、観光を通じて地域経済の活性化につなげたい考えだ。
大山〜鶴巻温泉に直通バス
事業名は「日本有数のカルシウム含有量を誇る名湯『鶴巻温泉』と表丹沢(大山)の広域連携によるまちづくり・経済活性化支援事業」。今年度の交付金額は650万円。
秦野・伊勢原・厚木市をつなぐ表丹沢(大山)は県有数の観光地である一方、大山と鶴巻温泉を直接つなぐ公共交通機関が無く、観光客の回遊性を妨げている現状があるという。
計画では、大山―鶴巻温泉間に直通の路線バスを運行。併せて、鶴巻温泉エリアで観光案内所の設置や特産品の販売など、観光客へのサービス水準の向上を図り、持続するまちの賑わいを創出することを最終目標にしている。
今年度は、観光客や市民へのアンケート実施と、地元商店や温泉組合、公共交通機関、市などによる協議会の立ち上げ等を予定。アンケート結果をもとに2年目にバスの実証運行、3年目に本格運行を目指す。
鶴巻温泉への観光客数は現在21万人で、当事業により2019年3月末に2万人増を目標にする。
日帰り「体験」周遊ルート
もうひとつが「都心から1時間で出会えるスローライフ体験事業」。同交付金額は500万円。
2020年に供用開始が予定されている新東名高速道路秦野サービスエリア(仮称)スマートインターチェンジを拠点に、体験型の日帰り観光周遊ルートの創出等に取り組む。
キーワードは「見て」「触れて」「食べて」。秦野市には丹沢をはじめとする豊かな自然があるが、観光資源や施設が点在していることが課題となっている。さらに、市への観光客の9割を占める日帰り観光客が立ち寄る飲食店や魅力ある商品が少ないことが、市内での消費額の伸び悩みの要因だとしている。
これらを踏まえ計画では、秦野SA・スマートICの供用開始により増加が見込まれる都心や中部・静岡方面からの観光客を市内全域に呼び込むため、農地・農園や観光施設などを一定のテーマでつなぎ合わせるルートの構築を目指す。
今年度は、観光資源の現状分析や課題の整理などを行う。
観光客数は、現在の約206万人から2019年3月末には約226万人への増加を目指す。
市観光課では「秦野市の観光にはポテンシャルがあると思うが、生かし切れていない。1回来ていただければ秦野の良さが分かってもらえると思う。(2事業を)そのきっかけにしていきたい」と話した。
それぞれの事業は、公募型プロポーザルで業務委託される。9月9日に実施要綱等が公表され、10月中旬に事業者が決まる予定。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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