作成した熊本応援のエコアートと6年3組の子どもたち
東小学校６年３組（34人）が総合的な学習の時間を使い、熊本地震の被災者に元気になってもらおうとペットボトルキャップを利用したアートを作り上げた。
新学期が始まった昨年の４月14日、震度７を観測する熊本地震が発生。これを受けて、６年３組の児童らは総合的な学習の時間で熊本地震について学んできた。被災地のために何か出来ることはないかを話し合い、熊本を応援するアートを作ろうと決めたという。
アートは約３ｍ四方で、８１００個のペットボトルキャップを使用。全校児童に放送やポスターなどでキャップの収集を呼びかけ、デザインも子どもたちが考えた。全体をパーツごとに分け、がんばろうの文字、熊と本の文字、くまモン、熊本城、阿蘇山、熊本県、東小６―３の文字の８チームで１月から作成を開始。文字は画数が多かったり、色のバランスを考えるのにひと苦労。熊本の名産品であるスイカをイメージして緑と黒で県の形を作ったり、阿蘇山や熊本城は写真を見ながら立体的になるよう色遣いを工夫した。くまモンは黒いキャップが少なかったため、キャップに色を塗って完成させたという。
２月17日には体育館で完成したアートを披露。この日、上から初めて見た子どもたちは歓声を上げ「きれいにできた！」と喜んでいた。担任の黒田保雄教諭は「子どもたちの力はすごい。皆で力を合わせて作り上げたことで何年経っても熊本地震を思い出すきっかけになると思います」と話す。今後、アートを撮影した写真に子どもたちが書いた手紙を添え、熊本県庁へと送る予定だ。
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