秦野赤十字病院の院長に就任した 田中 克明さん 東京都在住 63歳
『使命感』持ち命守る砦に
○…「秦野市民の健康の最後の砦である、という使命感を持って信頼を築いていきたい」と話す。今年1月に横浜市立大学から副院長として着任。3月1日付で院長に就任した。第一に取り組むのは「断らない救急」と言葉に力を込める。スタッフを増やすと共に院内でのサポート環境も整え、まずは救急の受け入れを積極的に行う。「高齢化を迎えるなかで、市民が秦野市内で入院できる環境を作ること。これが私たちの義務だと思います」と話す。
○…東京都出身。医者一家に生まれ、自身も医者をめざした。横浜市立大学に進学し、消化器内科を専門として卒業後も研究を続けた。同大附属市民総合医療センターの病院長も経験し、就任中に『頼れる病院ランキング』で全国1位に選出されたことも。院長として示したのは「病院が地元でどのような役割を果たしてきたのか」だ。医師や職員が「使命感」を持つことで前向きな病院運営ができるのだと話す。
○…秦野赤十字病院への着任が決まり「土地の人に敬意を払うことが大切」と秦野の成り立ちについても調べた。様々な資料に混ざり、机の上には今も秦野の歴史をまとめた図録が並ぶ。「このあたりはね」と秦野の歴史について話す知識は豊富で「詳しいでしょう?」とニコリと笑いながら胸を張る様子は親しみやすい。「246号線を通って新善波トンネルを抜けたところから見える盆地の景色や富士山…、秦野は風土がすごくいいですよね」と目を細める。
○…ひとつずつ課題をクリアしていく上で最も望むのは「市民の皆さんのサポートです」と話す。医療を取り巻く環境は厳しく、医師が減るなか「お医者さんを大切にしてほしい」と訴える。「若い医師がこの病院に来たい、と思える環境作りをしていくので温かく見守っていただければ」。ひとりの医師として、経営者として、『使命感』をもって新たな一歩を踏み出す。
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