秦野市立西公民館の近くに、小さなレールが庭を走る家がある。このユニークな家に住んでいるのは、杉原一喜さん(65)・洋子さん(63)夫婦。隣の家には娘家族が住んでおり、レールは2軒をぐるりと囲んでいる。一喜さんの趣味であるミニSLを走らせるため、新築の際に設計士に頼んだものだという。
5年ほど前まで、川崎市内でコンビニ店のオーナーをしていた杉原夫妻。一喜さんは30代のとき、趣味でライブスチームの創作学校へ通い始めた。講師は東海道新幹線開業時に初列車の運転士を務めた大石和太郎さん。大石さんが創設した埼玉県蓮田の愛好クラブにも参加し、活動の一環として県内外の商店街のイベントなどでミニSLを走らせることもある。夫の趣味を見守ってきた洋子さんは「200kgのSLの運搬の手伝いは大変だけど、商店街のお客さんは楽しそうでしたよ」と笑顔で話す。
キットを使う方法もあるが、一喜さんの機関車は一から手作り。鉄板から部品を打ち出して、細部まで再現する。完成品は本物と同じ仕組みで走行し、人を運ぶこともできる。仕事の合間に創作に打ち込み、「完成まで12年かかったものある」と明かす。
蒸気機関車の煙で近所に迷惑をかけてはいけないと庭での走行は自粛しているが、代わりに孫の遥人君(4)が電動の「きかんしゃトーマス」を走らせている。実はこれも一喜さんが手作りした一点物。一喜さんは「自分で操作して走らせているんですよ」と孫の成長に笑顔をこぼしていた。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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