この季節河川敷や造成地など、いたるところで見られる黄色い可憐な花の群生。見た目に美しく可憐なこの花の正体は「オオキンケイギク」。可愛らしさの反面生命力が非常に強く、自らの繁殖のために周りの在来植物を駆逐する植物として知られ、「特定外来生物」に指定されている。市ではこうした外来植物の拡散防止に努めている。
外来植物 周知が急務
オオキンケイギクは北米原産の多年草。地域にもよるが、5月から7月にかけて黄色のコスモスに似た花を咲かせる。元々は鑑賞用や、根が強く生育が良い特性を生かして道路などの法面緑化用として、日本国内に持ち込まれたという。かつては園芸用の植物として販売されていた時期もある。確かに黄色い花は可憐で美しい。
ところがこの花、その強さが災いし、いったん広がってしまうと自ら繁殖場所を広げようと、在来の野草を駆逐し、周囲の環境を一変させてしまう。2006年には外来生物法に基づき「特定外来生物」に指定された。この指定により、植物が生きている状態での運搬や栽培、譲渡などが原則禁止されるようになった。
しかしこの数年、その姿を市内各地で見かけることが多くなった。
特定外来生物対策を担う秦野市環境保全課では、職員がオオキンケイギクを見つけると、駆除している。取材した日は水無瀬橋上流に咲いていた花を2人の職員が手作業で抜いていた。わずか30分ほどの作業で、用意した袋数枚がいっぱいに。作業した職員は「茎は固く、根はしっかりとしているので、抜くのは大変だ。同じところに再び生えないよう花の時期の今、極力根から抜くのが効果的」と話す。個人の敷地内で咲いている場合には職員が訪問し、住民に周知するとともに、除草するように訴えている。この花以外にも、他の植物の育成を妨げ生態系への影響が大きいとされる「ナガミヒナゲシ」などの外来生物の広がりが懸念されている。「まだこうした花の存在や影響について知らない人も多い。周知を図っていくことが大切だ」と同課では話した。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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