35年続く「ふれあい夏祭り」を主催する渋沢駅前商店会会長の 飯塚 靖士さん 曲松在住 58歳
柔和な笑顔で真摯な接客
〇…7月22日に渋沢駅南口で開催される夏祭りは当初、会員同士の親睦を図る目的で始まったという。その後、商店会を盛り上げると共に、地域の人に感謝の気持ちを形にしようと現在のようになった。今年で35回目の開催となる。「これだけ長く続いたのは参加してくれる人はもちろん、準備に協力してくれている地域の方々があってのこと」と感謝を口にする。音楽やダンスなどのステージイベントのほか模擬店も出店する。渋沢地区だけではなく、大根・鶴巻地区の他、口コミやフェイスブックを通じて伊勢原市から来る人もいるという。人が人を呼び集まってくる、そんな温かい夏祭りだ。
〇…「肉の松屋」の2代目。生まれも育ちも秦野だ。学生時代から父親が始めた肉店を自分が継ぐのには抵抗はなかったという。「お客様とのやりとりや地域の活動などに取り組む父の姿を見てきたので」と振り返る。高校卒業後すぐに実家を継がず、食肉関係の会社で2年間働いた。仕事以外にも上司や取引先との人間関係や付き合い方など多くの事を学んだという。「家業だけだと世間が狭くなってしまう。外の世界を経験することは大事。得るものは沢山あった」
〇…大型商業施設等の出店で個人店の状況は厳しい。「下を向いていても解決にならない。個人店ならではの対面販売を生かしていくだけ」。夕飯のおかず、調理の仕方など来店客との何気ない会話を大事にする。同じ客が複数回来店すれば会話も自然に弾む。力みすぎず、強みを武器に自然体で接客する。
〇…楽しみはゴルフ。スコアは「そこそこ」と人懐こさを感じさせる表情を見せる。初対面でも自然に打ち解けそうな雰囲気を醸し出している。店は現在、3代目となる長男と共に切り盛りをする。「個人店は、お店のファンを増やしていくことが大切な事だと思う。これからも努力していく」と言葉に力を込めた。
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