山岳救助の拠点として、登山者の安全を守ってきた秦野警察署(片山真署長)の丹沢臨時警備派出所の閉所式が12月8日、神奈川県立秦野戸川公園パークセンター前で行われた。
同派出所は、本格的な登山シーズンの幕開けとなる前の4月上旬に毎年開所し、「山の交番」の愛称で親しまれてきた。今年は4月7日から12月8日までの約8カ月間開所し、丹沢の登山シーズン終了とともに同所も役目を終えた。
閉所式には、片山署長をはじめ同署山岳遭難救助隊(本田正弘隊長)や秦野市消防本部山岳救助隊の隊員、県秦野地区警察官友の会の内藤優会長ら関係者約25人が出席。本田隊長から片山署長に装備品が返納された。
片山署長は、沢登りをしていた男性が滑落して重傷を負った事故を振り返り、「男性を励まし続けながら一緒に夜を明かし、翌朝ヘリで救助したことは山を知り尽くした皆さんならではの賢明な判断。それで1人の命が助かった」と感謝の意を表し、「これから冬山登山シーズンになる。万一の事態に備えて訓練に励み、山の安全を守っていただきたい」と話した。
同署管内で今年1月から12月10日までに起きた山岳遭難事故発生件数は35件、救助人数は41人(死亡2・重傷8・軽傷12・その他19)だった。
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