雪山の旗門を正確に曲がりながら滑降する速さを競うアルペンスキー競技、大回転(ジャイアントスラローム、GS)と回転(スラローム、SL)。玉川学園(東京都町田市)スキー部の高校3年生、窪嶋竜太選手=秦野市東田原=が1月4日から8日に群馬県で行われた東京都予選会に出場。GS10位、SL9位と健闘し、2月4日から岐阜県で開かれる第67回全国高等学校スキー大会(インターハイ)への出場を決めた。GSでは3年連続。SLでは念願の初出場だ。
この競技は体重が重い方が加速しやすいが、窪嶋選手は163cm、50kg。さらに予選会ではアクシデントを防ぐため本戦に比べ傾斜が緩く設定され、スピードが出にくいという。
3度目のインターハイを目指す窪嶋選手は、体重のハンディを補うため、昨年4月から新たな顧問の指導の下、体づくりに取り組んだ。ウェイトトレーニング、脚力の強化に力を入れ、後半の持久力も補強した。
また、GSに比べより緩やかで細かいカーブを素早く曲がる技術力が求められるSLでは、これまで大会本番で緊張し固くなってしまうことが多かったことから「練習でも毎回本番のつもりでやってきた」という。
予選会では当初「スピードが出ないんじゃないか」と不安に思ったという窪嶋選手。それでも「絶対に全国へ行きたい」という強い意志で勢いよくスタートバーを切り、滑降。ミスの無い滑りで全国への切符を手にした。「体力が万全の状態で臨めた。進路も決まり今回は12月からスキーに集中できたことが良かったと思います。インターハイでもいつも通り滑りたい」と窪嶋選手は話している。
「大学進学後も続けたい」
5歳でスキーを始め、小学生のうちに(公財)全日本スキー連盟バッジテスト1級、(公社)日本職業スキー教師協会のゴールド資格を取得した。高校卒業後は上智大学理工学部へ進学予定で、「これからもスキーを続けたい」と笑顔を見せる。今年からは国際スキー連盟主催の上位大会にも出場していく予定だ。
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