秦野版 掲載号:2018年3月9日号
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農地維持に向け新たな試み 秦野市で初の体験型農園

経済

畑を見て回ったり交流を深める来園者
畑を見て回ったり交流を深める来園者
 農家が主体となる農業に利用者が参加する、体験型農園「名水湧く湧く農園」(和田農園・市内平沢・和田礼子園主)の4月開園を前に3月3日、利用者説明会を兼ねたプレオープンが行われた。利用予定者ら約120人が来園した。

 体験型農園とは、農家の指導のもとで利用者が農作物の栽培や収穫を行う農園。園主が種や苗、肥料、道具を用意する。また、年間計画の農作物の種まきや植え付け、栽培管理方法、収穫まで指導してくれるので、利用者は手軽に確かな農作物を収穫できる。

後継者不足問題の解決とコミュニティ形成に期待

 この体験型農園は、国とJAはだの他で作る秦野市都市農地保全活用推進協議会が協力して進めてきた事業で、秦野市内では第1号として和田農園が参加した。背景にあるのは、農家の高齢化による後継者不足問題だ。同推進協議会が行った調査では、市街化区域内の優良農地である生産緑地内に農地を持つ農家に聞いたアンケートで後継者は未定、もしくはいないと答えた農家は約60%あった。年齢別では、農作業の中心になっている人は60〜69歳が39・5%、70歳以上が49・6%。約90%の農家は数年で農地を維持できなくなると予想されている。

 そこで、農地保全のための取り組みとして注目されたのが体験型農園だ。実施に向けて、東京都練馬区で約10年前から行われている農園を参考に進めてきたという。練馬区の農園では、体験型農園を基盤にした新しいコミュニティ形成に発展している。和田農園では、バーベキュー大会や夏祭り、花火大会、収穫祭、もちつき等、様々なイベントを予定している。

 「興味はあったけど知識も道具も場所もないので出来なかった。農家の指導があるので安心」(30代夫婦・今泉在住)というように、来園者の大半が農家の指導があることに魅力を感じたと答えた。園主の和田さんは「利用者の声に応えられるように取り組んできたい」、JAはだのは「今後、様々な意見を聞き発展していければ」と話した。

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