新東名高速道路建設事業に伴う埋蔵文化財発掘調査が行われている戸川諏訪丸遺跡(秦野市戸川)で、4月21日に見学会が開催された。同遺跡からは、縄文土器や、縄文人が仕掛けた陥(おと)し穴が100基発掘されたほか、1707年(宝永4年)の富士山の噴火で火山灰が堆積した畑地を復興した“天地返し”の跡も発見された。
この遺跡発掘現場は、秦野SAスマートICの建設予定地で、土地の開発が広範囲におよんでいる。今回発掘された陥し穴と住居跡を同時に見ることができるのは珍しい。狩猟用に掘られたという陥し穴は、開口部の直径が1〜3m、深さ1・5〜2・7mという人がすっぽり入る大きさで、参加者から「よくこんなに掘ったもんだなあ」と声が上がった。
参加者は、実物の土器や、今まで秦野市内で発掘された遺跡のスライド等を用いた説明に頷いたり、メモをとったりと熱心に聞いていた。また希望者は宝永火山灰発掘も体験した。
近所から子連れで参加した母親は「身近な所でこんなに遺跡が発掘されていると知れて良かった」と笑顔で話した。
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