秦野市農業後継者クラブ「秦友会」の会長に就任した 伊藤 勇介さん 鶴巻在住 30歳
信念持って、とことん追求
○…「会員の人数が減ってきて活動をする上で難しいことも増えてきたが、新規就農の会員にできるだけ負担をかけずに運営していきたい」と意気込む。自宅では代々受け継ぐほうれん草や小松菜をハウスで栽培している他、露地野菜も栽培している。「人が直接触って食べるものだから、作ったものに責任を持てるような栽培をずっと続けていきたい」と愛情込めて従事する。
○…鶴巻で生まれ育ち、高校卒業後に神奈川県立かながわ農業アカデミーに入学。初めて自身の手で作ったほうれん草が心に残る。「幼い頃から農業に携わりたいと思っていたが、良い面ばかり見ていたことに気づいた。水のやり方や天気など、一番手間のかかるところを知ることができた」。初めて作ったほうれん草は、自宅に持ち帰ると「色がダメ」と農業の先輩の両親から厳しい指摘を受けたが、農業の面白さ、自分で作る達成感を噛みしめられた。
○…趣味はDIY。初めは自宅にあった父の道具で作っていたが、25歳頃から自分で道具を買い揃えて本格的になった。机など身近なものを作ることから、最近は自分の部屋の壁の穴を塞ぎペンキで塗り直したり、床のフローリングシートを貼り直したりと大掛かりに。作るだけでなく見た目にもこだわり、ネジを使わない、見えないように組み立てるなど余念がない。「周りの人からは凝り性と言われます」と目を細めた。
○…「好奇心旺盛な子どもでした」。買ってもらった図鑑はページがバラバラになるまで読み込んでいた。気になったものは何でも触り、ムカデを触って痛い思いをしたことも。「今は望んだ職業に就けている。これだっていう野菜を作っていきたい」と熱い眼差しで話した。
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