6月8日に平塚市で行われた詩吟神風流神奈川県総連合主催の吟詠コンクール大会で、秦野市上大槻在住の渡辺美代子さん(74)が初段・2段対象Aグループで優勝した。
渡辺さんは何か趣味を始めたいと探しているときに詩吟に出会った。一度詩吟から離れていた時期があったが5年程前から再開。講師の橘川神右さんのもとで練習に励み、「先生につられて大きい声が出せるようになった」という。「実はご先祖様が詩吟の先生をやっていたようで、そうとは知らずに自分も詩吟を始めてハマった。縁があるんだなと感じました」と笑顔で話した。
同大会への出場は今回が2回目。1回目の出場の際にも入賞し、好成績を残している。今回選んだ題目は「早に白帝城を発す」。唐の詩人・李白が、舟で江陵に帰る際の景色を歌った歌。情景を頭に浮かべ、気持ちを込めて歌いやすく自身に合っていたため、この題目に。大会当日は「あまり力まず、意識せず、リラックスして歌うことができた」と振り返る。
「一生のうちに優勝を経験できることは何回もないので、良い思い出になりました。チャンスをもらえて感謝です」と渡辺さんは優勝を喜んだ。
講師の橘川さんは「渡辺さんは一般の方より声量があり、音程もしっかりとしている上手な方。普段の練習からとても真面目に取り組んでくださっている」と称えた。
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