全国建具フェア愛知大会が6月14日・15日に愛知県名古屋市で行われ、栄町在住の佐藤慎司さん(53)が一般社団法人日本木工機械工業会会長賞を受賞した。
佐藤さんはおよそ10年前に独立し佐藤建具工房を開業。一級建具製作技能士として建具を製作する傍ら、伝統技に魅かれ組子細工を続けてきた。佐藤さんが手掛けた秦野産材の地球儀型行燈や組子細工吊り灯篭は「はだのブランド」の認定を受けており、開業当初は需要も少なかった組子細工の注文が最近では増えてきたという。
今回、大会に出品した作品「組子細工置灯篭」は、吊り灯篭を見た顧客からの依頼品。傘のある六角柱で、吊り型ではなく置型の行燈となっている。「依頼者からのコンセプトを外さずにどうクオリティーを上げるかで悩みました」と話す。地の柄で2種、側面に6種の柄をワンポイントで入れ、計8種を組み合わせたほか、灯りをつけない時でも楽しめるよう、7種類の国産木材を使って色の変化を出した。
「大会に出品し評価を受けることが、自分の作品作りが自己満足になっていないかの貴重な指針になっている」と佐藤さん。同大会で8年連続の入賞となった。
![]() 灯りがついた置灯篭
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