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地域応援プロジェクト 市民の善意、活きる福祉現場 秦野市社会福祉協議会に聞く
社会福祉法人秦野市社会福祉協議会(藤村和靜会長)が新型コロナウイルス感染症による影響の中で、地域のために働く人々を応援しようと進めてきた「コロナに負けるな‼地域応援プロジェクト‼」。立ち上げから1カ月余り、多くのボランティアが参加し、届けられた善意が現場で活かされている。
社協が進めているプロジェクトの大きな柱は『マスクを通じた支え合い』。感染症の感染拡大が進んでいた4月当初は全国的にマスク不足が続くなか、福祉の現場では、利用者の生活と命を守るための感染症予防として必要なマスクの確保が課題となっていた。
そこで社協ではマスクの寄付を広く募ったほか、社協が用意した材料や型紙をもとに手作りマスクを製作するボランティアを募集。その結果、不織布マスクや手作りマスクが約2600枚寄付として寄せられたほか、マスク製作には143人が協力し、1800枚以上が出来上がったという。このマスクは社協に登録する障害者福祉施設や高齢者施設など、希望する施設に送られ、現在も現場のスタッフや利用者などによって使用されている。
手作りマスクの型紙を地域の方に
こうしたマスクを通じた支え合いを進めると同時に、一般市民に向けても「自分用マスクを作ってもらおう」と、同プロジェクトで使用した型紙と作り方が書かれた説明書を作成した。この型紙セットは市内の公共施設や店舗などに設置され、無料配布されている。
フェイスガード寄贈が聴覚障害や手話に一助
社協にはマスクや消毒用アルコールなどのほかにも、フェイスガードも寄せられている。
このフェイスガードは聴覚障害者のほか、介護スタッフやボランティア、手話通訳者によってマスクの代わりになる感染症予防策として役立てられている。
実際にフェイスガードを使用している手話通訳者(秦野市障害福祉課勤務)の関野緑さんは「窓口でも安心して手話で話すことができるようになりました」と話す。
手話は指の動きだけでなく表情や口の動きでニュアンスを伝えるため、関野さんが窓口でマスクを着用するようになってからというもの、聴覚障害者に話が伝わりづらかったという。筆談や指文字を使って対応していたが、時間もかかるようになっていた。
しかし、フェイスガードを使うようになってからは、手話のみで話をすることができるようになり、窓口の飛沫感染防止シートと組み合わせることで、聴覚障害を持つ人と手話通訳者双方の安全も図られている。
地域のつながりを”チカラ”に!
社協では今後もプロジェクトを通して、地域に対しさまざまな働きかけを行っていくという。
「新型コロナウイルス感染症はまだ終息したわけではありません。今後もさまざまな面において、市民が一丸となって協力し合わなければならない場面も多いと思います」と社協。「これまでのご協力に感謝をすると共に、これからも温かいご支援をお願いいたします」と話している。
寄付に関する問い合わせは社協【電話】0463・84・7711へ。
「手作りマスク」が心の余裕に寄付マスクを使って毎日の業務を行う福祉施設
「手作りマスクをいただいたことは施設にとって本当に大きなことでした」と話すのは『特別養護老人ホームはだの松寿苑』の職員だ。
感染症の拡大が懸念されるなか、サージカルマスクの備蓄はあったもののクラスター発生に備えて使うわけにはいかず、早い段階で職員に個々でマスクを用意してもらうよう協力を呼び掛けた。しかし、慢性的なマスク不足で個々に対応するにも限界があったという。そんな中で届いた手作りマスク。「職員の安心感につながりました。感謝しています」と笑顔で語る。同ホームだけでなく、運営する社会福祉法人寿徳会が持つ学童保育に通う子どもたちや職員用マスク等も届けられ、役立てられている。
障害福祉サービス事業所『大根工芸』も、手作りマスクが届けられた施設だ。同事業所では菓子やパンを製造しており、マスクは必須。使い捨てマスクを毎日使っていたが、コロナ禍でマスクの購入ができなくなった。スタッフ全員で協力し合い、節約してやりくりしている中で、手作りマスクが届いたという。「いただいたマスクの中にはボランティアさんからのメッセージも入っていて心遣いが嬉しかった」と話す。社協へ感謝のメッセージも送ったそうだ。「気軽に洗って何度も使えるし、裏がガーゼ素材なので通気性があって汗をかいても快適」と話すスタッフ。今はマスクの流通が戻ってきたものの、積極的に使っているスタッフも多い。「本当にありがとうございました」と話した。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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