第33回夕暮祭短歌大会の表彰式が7月25日、クアーズテック秦野カルチャーホールの1階展示室で開催された。今年は新型コロナ感染症への対策としてマスクを着用し、ソーシャルディスタンスを保ち実施した。
同短歌大会は、郷土が生んだ歌人・前田夕暮の功績を称え、毎年行われている。夕暮の残した文学遺産を受け継ぎ、子どもから大人まで多くの人が短歌に親しみ郷土愛を育むため推進している「短歌のふるさとづくり」の一環。例年、国内外から多くの作品が寄せられている。
今年も北海道から沖縄まで全国46都道府県に加え、アメリカ、タイ、ブラジルから466人の力作が届いた。8歳から102歳と年齢層も幅広く、特に今年は昨年に比べ20〜30代からの応募が倍増している。
表彰式後には夕暮祭選者の1人で、跡見学園女子大学講師の寺尾登志子氏を招き、「前田夕暮と万葉集―歌集『生くる日に』をめぐって」を講演。出席した受賞者らは、興味深げに耳を傾けていた。
入選者と入賞作品は以下(敬称略・佳作は氏名のみ)。
▽秦野市長賞「かうかうとピーナッツ畑照らす月園バス二台の掘り採りを待つ」=細谷毅義・伊勢原市、▽秦野市教育委員会教育長賞「葺き替えた屋根の若さに青い空遠い記憶がそっと耳打ち」=前田美知子・横浜市、▽秦野短歌会会長賞「もやひ綱いま張り切りて客待ちの船の生簀に春の潮満つ」=清水良郎・愛知県、▽山田吉郎選者賞「飛ぶ鳥を空に見上げて池の亀のそりと濁りのなかに沈みぬ」=野上卓・東京都、▽寺尾登志子選者賞「エリ先生と呼ばれてるらしわが娘仮設テントに防護服つけ」=井上美喜枝・埼玉県、▽佳作=石井あづみ(埼玉県)、伊藤一男(小田原市)、井上勝朗(厚木市)、太田節子(相模原市)、金子寿宣(寒川町)、菊池直哉(茨城県)、久保田聡(川崎市)、久保寺富男(秦野市)、小池優希(東京都)、小林啓子(伊勢原市)、竹和世(中井町)、中本久美子(鳥取県)、西教明(徳島県)、丹羽紗矢香(京都府)、森慶真(広島県)、山下さやか(福井県)、山田ゆたか(伊勢原市)、横溝彰(秦野市)、渡辺あみ(徳島県)、和田康(奈良県)
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