市内店舗にマスクコードを1000本以上寄贈している 岡本 靖彰さん 今泉在住 37歳
柔軟な発想で未来を作る
○…本町四ツ角の「麺処よつかど」を経営する。コロナ禍で来店客がマスクを店に忘れて帰ってしまうことから、胸に下げておける「maskcode(マスクコード)」を開発した。アクセサリーのような軽さで着脱もしやすく、洗濯もでき「生活の負担や邪魔にならないようにしています」とこだわりを話す。
○…小学時は松田町の寄、中学は大磯で過ごした。高校へ進学するが、自身の適性に疑問を感じ中退。17歳でラーメン屋に就職し魅力に憑りつかれた。「丼ぶり一つで1食になりうる。スープが汁物で、麺が主食、具材がおかずになる楽しい食べ物」。35歳で現在の店を開業するまでは波乱万丈。福岡に博多ラーメンの修業に行った時には、半年間のホームレス生活も。「屋台って1トン近くあって引くのが大変。これは仕事になると思い屋台を引く代行の仕事を始めたんです。屋台の店主に交渉して、ホームレス仲間にも仕事を斡旋していました」と柔軟な発想で切り抜けた。その後はラーメン屋の立ち上げにいくつも関わったり、建築会社の営業で月1億円売り上げたりと経験。宅配寿司の秦野店立ち上げを機に秦野へ来た。
○…子どもの頃は「スーパーマリオカートが得意で『マリカーのやーちゃん』と呼ばれていた」と微笑む。現在は妻と3人の子どもに囲まれ「中2の息子と、将来の仕事の話ができるようになったりして楽しい」と父親の顔だ。
○…子どもたちのふるさとになる秦野を守るため、秦野に店を出店。食材は近くの商店街で買ったり、内装も自身で改装し廃材を出さないよう心掛けた。「今の20代の子たちがかっこよく生きられるように、自分もかっこつけて、かっこいい大人でありたい」と優しい笑顔で話した。
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