秦野市はコロナ禍での新たな住民説明会のスタイルとして、オープンハウス形式を導入した。初の開催は「矢坪沢水路整備計画説明会」で、1月31日(日)までクアーズテック秦野カルチャーホール(文化会館)2階で行われている。時間は午前9時から午後5時。文化会館休館日は閉所。
市まちづくり計画課によると、同整備計画については2019年5月に北公民館で住民説明会を開催。当時は300人以上が訪れ、市民の関心の高さを感じたという。しかしその後、新型コロナウイルスの感染が拡大。「進捗状況の情報発信はしていかなければならないが、不特定多数が対象のため、従来の方式では感染予防を行いながら説明会を実施するのが難しかった」と同課では話す。そこで、昨年秋に実施された国土交通省が進める国道246号バイパスの説明会実績を鑑み、秦野市でもオープンハウス形式で実施することにした。
オープンハウス形式とは、説明用のパネルを常設展示し、あらかじめ定めた日程に説明職員の配置を行うもの。パネルには計画の骨子や経緯、今後の方針などが書かれているほか、職員がいなくてもわかりやすいように下部に詳細説明を掲載しているという。また、展示会場への来場が困難な人のために、秦野市のホームページでも内容を公開(HP内検索で「矢坪沢水路整備計画」と入力)している。
説明職員がいるのは、1月14日(木)、17日(日)、19日(火)で、いずれも午前10時から正午、午後2時から4時まで。意見等は書面で受け付け、HPなどで回答を行う。同課では「今後も事業の進捗状況にあわせて説明会を実施し、地元のご理解を得ながら進めていきたい。今回のオープンハウス形式は試行的なもの。皆さんの意見を聞きながら、開催方法を模索していく」と話している。