今年春の花粉飛散量の調査結果が出そろった。自然環境保全センター(厚木市七沢)はスギ花粉を飛散させる雄花の着花量調査に続き、ヒノキ花粉を飛散させる雄花の着花量調査の結果をこのほど発表した。
スギ花粉の飛散量については昨年に比べるとやや増加するものの、ほぼ例年並みとの予測と発表された。同センターによると、スギは冷夏だと雄花の着花量は少なくなる傾向にあるそうで、2020年の夏は7月が涼しく着花量が減る気象条件だったが、8月は猛暑となり結果的に雄花の着花量は例年レベルになったと推測している。
スギ雄花の着花量は、2020年11月6日から同月20日まで実施され、神奈川県内の森林地帯を「県北部(相模原市緑区)」で6カ所、「県央部(厚木市、愛川町、清川村)で9カ所」、「県北西部(秦野市、松田町、山北町)で6カ所」、「県西部(小田原市、南足柄市、山北町の一部)で9カ所」の4地域に分け、計30カ所で調査された。
調査方法は、各調査カ所のスギ林で抽出された40本のスギの木1本ごとの着花状況を、双眼鏡か望遠鏡を用いて確認する。雄花の着花状況を「木全体に着花が著しく多い」「着花が部分的に認められるが少ない」などの4ランク区分で点数化し、合計値を本数で除した平均値が着花点数となる。今年の着花点数の平均値は48.7点で、昨年の45.7点をわずかに上回ったものの、過去5年間でみると中間の順位だったという。
ヒノキ花粉の飛散量については、2020年に比べるとわずかに増えるものの、例年よりは少ないと予想された。同センターによると、ヒノキはスギ同様、夏が冷夏だと雄花の着花量が少なくなる傾向にあるという。2020年は7月が冷夏、8月は猛暑だったが、7〜8月の日照時間が平年よりやや低い値だったことから、結果的に雄花量が少なくなった。
ヒノキ雄花の着花量は、2020年12月4日から同月10日まで実施され、神奈川県内の森林地帯を「県北部(相模原市緑区)」で8カ所、「県央・湘南部(厚木市、秦野市、伊勢原市、清川村)で9カ所」「県北西部(南足柄市、松田町、山北町)で9カ所」「県西部(小田原市、箱根町)で14カ所」の4地域に分け、計40カ所で調査された。
調査方法はスギ同様に双眼鏡か望遠鏡などを用いて、1本ごとの着花状況が観察される。各調査カ所のヒノキ林で見通しの良い10本が調査木として抽出され、雄花の着花状況が「木全体に密度が非常に高く着花が非常に多い」「一部の枝に着花するがまばらで非常に少ない」など6ランク区分で点数化される。ヒノキの着花点数の平均値は34.6点で、2020年の33.2点をわずかに上回ったものの、調査を始めてから4番目に低い順位になったという。
同センターのホームページでは「スギ・ヒノキ花粉飛散情報」が随時更新されており、(http://www.agri-kanagawa.jp/sinrinken/12kahun/index.htm)、過去のデータも集約されている。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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