【公認】秦野自動車教習所
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バンド仲間と演奏する管理人の生沼さん（右）
「ミュージックルーム キーズ（秦野市寿町８の４の２階）」が、秦野から将来有望な音楽アーティストを輩出したいとの思いから、市内の高校に通っているバンドを対象に無料でスタジオを提供している。
キーズはビルのオーナーである生沼（おいぬま）清隆さん（寿町在住・60歳）が昨年７月、コロナ禍の中で開設したプライベートスタジオ。生沼さん自身も２つのバンドに所属しギターを担当しているミュージシャンだ。昨年緊急事態宣言が発令されたことを受け、音楽イベントがパタリとなくなってしまった。「これまでつながってきた音楽の縁を途切れさせたくない」と、空き店舗の一室をリフォームしスタジオを開設。音響機器などほとんど私物で揃えたほか、感染防止対策も万全に整えた。
利用は平日夕方
開設後も長引くコロナに生沼さんは「元々頑張っている若いミュージシャンを応援したいと思っていた。自分のできる範囲で支援したい」と考え、10月頃に市内高校生バンドを支援する「Ｈａｄａｎｏ Ｎｅｘｔ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ Ｐｒｏｊｅｃｔ（Ｈ．Ｎ．Ｇ．Ｐ）」を発足。高校生に無料でスタジオの提供と音楽活動のサポートを始めた。
対象となるのは秦野高校、秦野曽屋高校、秦野総合高校に通う高校生バンド。利用できるのは月曜日から金曜日の学校下校時から午後６時まで（時間内に撤収）。
これまでに１組の高校生が利用に訪れている。生沼さんは「春休み期間に利用してもらえれば。イベント開催の支援等もできますので、学校とは別の形で目標を持ってもらって、音楽を皆で作り上げるおもしろさを知ってもらえれば」と展望を語る。このプロジェクトはコロナが収束した後も継続する予定。
また「Ｈ．Ｎ．Ｇ．Ｐ」では寄付金も募っている。集めた寄付金は秦野の若い世代のために、イベントやオムニバスＣＤ制作などに活用する予定だという。
多世代交流の場に
キーズを音楽に携わる様々な世代の交流の場にしたいと生沼さん。「お酒が出る場でライブをすると、どうしても同世代が多くなる。世代の違う人たちの音楽を聴くことも大事。お酒のない集える場を作ることで、自分も若い子から刺激を受けたい」と話す。
コロナ禍での開設だったが、これまで付き合いのある仲間が来店し、音楽の縁がつながっている。インターネット配信にも対応し、対面のイベントが開催できない中でも発信の場を提供。「演奏するでも、聴くでも、何でも良いので気軽に利用していただければ。楽器付きのレンタルスペースなので、楽器は使わなくても会合の場として使うことも可能です」と生沼さん。
毎週生配信も
大規模なイベント等はできないものの、毎週金曜日に「オープンマイク」を開催している。オープンマイクは飛び入りで参加できるステージ開放型イベントだが、現在は一度に室内に入れる人数が限られているため、参加するには事前に連絡が必要。オープンマイクの様子はキーズのユーチューブチャンネルで毎週生配信している。
キーズの一般の利用時間は午前10時から午後11時まで、１時間１０００円（各種楽器機材の使用可）、一人から利用可能。一般・高校生ともに利用の際には生沼さん【携帯電話】０９０・４５３３・５７０３へ電話、もしくは【メール】zxe10261@docomo.ne.jpへ連絡を。
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