「山の交番」の愛称で親しまれている丹沢臨時警備派出所の開所式が4月1日、秦野警察署屋上で行われた。当日は竹田茂署長のほか、望月章仁隊長をはじめ秦野警察署山岳遭難救助隊メンバーら約15人が出席した。
春の行楽シーズンに登山者が増加することにあわせ、山岳遭難者の発生に対応する拠点として毎年開所している同所。今年は新型コロナウイルス感染予防のため、開所式を縮小して実施することになった。
式では、はじめに竹田署長が隊員にむけて訓示。「感染対策を講じ的確な判断と適切な救助を行うこと、登山者へ安全登山のための正しい広報活動を行うことの2点を心がけ、精一杯鍛錬し、多くの方が安心して登山できるように職務に励んでほしい」と話した。その後、竹田署長から救助隊の装備品であるピッケルが望月隊長に手渡された。
山の交番は滝沢園キャンプ場(戸川1445)から約3Km北上した場所に所在。12月上旬まで開所予定で、塔ノ岳や大倉、ヤビツ峠など東丹沢を管轄する。
昨年の登山者(登山届数)は2万8438人と前年比で1万3619人減となったものの、遭難事故発生件数は21件24人(11件・14人増)、うち死亡者は1人(病死)と増加。コロナ禍により屋外レジャーである登山等が注目された一方で、登山者の装備不足などが多く見受けられたという。事故の内訳は転倒7件、滑落4件、道迷い3件、行動不能(ヘッドライト等不所持)2件、疲労2件、病気1件、体調不良2件。同署では登山届の提出や装備品の確認等を呼び掛けている。
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