5月9日(日)は母の日。秦野市内のカーネーション農家では、丹精込めて育てた良質な花を消費者に届けようと、収穫・出荷作業が進んでいる=4月26日取材。
秦野市のカーネーション栽培は昭和初期から行われていたが、1960年頃から葉タバコ栽培の代替え作物として増加した。JAはだのによると、市内の生産農家は現在9軒で、年間出荷量は約150万本、県内シェア1位。東京や神奈川県内の市場に出荷しているほか、「はだのじばさんず」、関東圏内のイオン店舗でも販売している。
JAはだの花き部会カーネーション部の部長を務める櫛田雅洋さんは、落合にある「櫛田農園」の2代目。先代が60年ほど前にイチゴ農家から転身し、カーネーション栽培を始めた。現在は約260坪の温室で、16品種・1万本以上を育てている。
母の日はこれまで、一輪咲きの赤いカーネーションが人気だったが、最近は若い世代を中心に淡いピンク色や黄色などデザイン性に富んだ品種が好まれているという。
また1本に多くの花がつく「スプレーカーネーション」が人気で、秦野市内でも生産量の6割を占めている。
櫛田さんによると、「今年は全体的に生育が進んでいて、収穫が早い傾向にある」という。より綺麗な花を消費者に届けようと、芽摘みをしてまっすぐに育てるなど毎日手入れに余念がない。
そんな愛情いっぱいのカーネーションの切花は、水をこまめに替え、水中で茎の下部を斜めに切って「水切り」をすることで「2〜3週間ほど楽しめる」と櫛田さん。「花を見て心を和ませてもらえば」と話す。
農家の奥さんがアレンジメント
また市内のカーネーション農家では25年ほど前からギフト用のアレンメントも手掛けている。
櫛田さんの農園では、妻の真弓さんが担当。特に母の日は約15本の花を使った「犬のプードル」が人気だという。「母の日が近づくと、作業で一日中かかりきりになる」と真弓さん。
母の日のアレンジメントは、「はだのじばさんず」で販売している。
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