秦野フットボールクラブ(FC)のジュニアユース(中学生)チームが、「日本クラブユースサッカー選手権(U―15)大会神奈川県大会」でベスト8入りし関東大会進出を決めた。1980年のクラブ創設以来、秦野FCが関東に駒を進めるのは初となる。
同大会はクラブチームで最も大きい大会の一つ。クラブチームと部活動混合で夏に行う高円宮杯と同様全国に通じる大会で、県予選では上位12チームが関東大会に進むことができる。
「先輩達をこえていく」をテーマに過去の試合データを蓄積し、実力を高めてきた同チーム。相手のレベルや特徴、審判、天候などを全員で共有し、都度状況に適応してきた。
そのため今大会では試合フォーメーションを2パターン用意し、状況に応じ選択。例年に比べフィジカルが強い選手が揃った強みも生かし戦った。ジュニアユースの岡村吉朗コーチによると、厳しい試合が続いたが、選手たち一人ひとりが全力を出し、粘り強いプレーで一つひとつ勝ち上がっていったという。
特筆すべきは、1試合目から4試合目まで無失点に抑えた試合運び。厳しい意見にも耳を傾け自分の足りない部分と向き合ってきたという森口尚紀選手(GK)は、ゲーム展開を読んだ安定のプレーで348分の無失点記録を打ち出した。また、小川塁選手(FW)はストライカーとしてゴールへの意欲と冷静さを身に付け、4試合連続ゴールを決めている。例年決定力不足だった秦野FCにとって、大きな得点力となった。
一方で、チャンスを生かしきれない場面がいくつもあったという課題も残る。「できること、できないことがはっきり見えた。まずは関東大会で1勝を目指したいが、勝ち負けだけではなく中身も大事にしたい。OBの東海大・水越陽也選手のように大きな舞台で活躍し、地域のサッカーに貢献できるようないい選手が育って欲しい」と多田浩行理事長は話した。
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