活発な梅雨前線の影響で7月2日から3日にかけ東海地方と関東地方に降った大雨で、千村在住の小野薫さんが自宅近くの耕作放棄地に整備した「サワガニの里」(秦野市千村)に被害が出た。
サワガニの里は「人が入らなくなり荒れてしまった里山を甦らせたい」という思いから、4年前に小野さんが整備した自然の遊び場。鎌やチェーンソーで藪を刈り、枝打ちを行うなどして自身の土地を中心とした3800平方メートルを切り開いた。自然の地形を生かした遊具や休憩できるベンチなどを手作りで設置し、自ら維持・管理を行っている。
広場には小川や池が整備され生き物が観察できるほか、園内には桜やレンゲ、ヤマブキ、ツツジ、キショウブなど季節を感じる木や花を順次植栽。放課後遊びに来る児童や休日の親子、散歩を楽しむ人、最近では保育園の遠足に利用されるなど、地域住民の憩いの場として親しまれていた。
土砂や流木など
しかし、2日から3日にかけての大雨で山の斜面の一部が崩れ、小川に大量の土が流れ込む被害が発生。水の流れを戻すため、小野さん1人でスコップ1本で8時間かけ大量の土を撤去した。広場を通っていた小川も一部が崩れ、かかっていた丸太の橋が崩落。大量の流木が見受けられたほか、遊具のターザンブランコに倒木が干渉し使用できなくなるなど多くの被害が出た。
「2年前の台風19号の時もここまでではなかった。こんなに大きな被害が出たのは、2017年の開園以来初めて」と話す小野さん。現在は復興作業中で、「今回の被害で見えた課題もある。例えば橋を杭で補強するなど、災害に対し強くなるよう修繕していきたい」と意欲を見せた。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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