秦野市千村にあるサワガニの里で、「ツルニンジン」の自生が確認された。敷地内の竹に巻き付き花を付けており、里の整備を行っている小野薫さんは「長く山に入っているが初めて見た」と、驚きの声を上げる。
ツルニンジンはキキョウ科のツル性多年草。茎がツルになり根が高麗人参に似ていることから、その名がついた。日本、韓国、中国などに分布し市販で苗を購入することができるが、野生のツルニンジンは珍しいという。
サワガニの里の整備中、竹に巻き付く見慣れない植物を見つけた小野さんは植物に詳しい知人に写真を送ったところ、そのうちの一人から回答を経て正体がわかったという。「なぜここに生えているのかわからないが、野生のものは珍しいようなので優しく見守ってあげてください。まだ開花していないつぼみもあるので、もうしばらくは花を楽しめると思います」と小野さんは話している。
自然の遊び場
サワガニの里は「人が入らなくなり荒れてしまった里山を甦らせたい」という思いから、4年前に小野さんが耕作放棄地を整備した自然の遊び場。鎌やチェーンソーで藪を刈り、枝打ちを行うなどして自身の土地を中心とした3800平方メートルを切り開いた。自然の地形を生かした遊具や休憩できるベンチなどを手作りで設置し、自ら維持・管理を行っている。
広場には小川や池が整備され生き物が観察できるほか、園内には桜やレンゲ、ヤマブキ、ツツジ、キショウブなど季節を感じる木や花を順次植栽。放課後遊びに来る児童や休日の親子、散歩を楽しむ人、最近では保育園の遠足や小学生の課外活動に利用されるなど、地域住民の憩いの場として親しまれている。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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