秦野市内の魅力を再発見するイベントを企画している 守屋 真一さん 柳川出身 31歳
秦野が好き、だから広めたい
○…自然豊かな上地区で生まれ育ち、就職後に都内へ移住したことで「都会には無い秦野の魅力を再発見した」。住んでいる人も、訪れた人も魅力に触れる機会を作りたい―。その思いで今年7月に上地区で街歩き企画「フォトウォーク」を開催した。参加者から好評で、24日には鶴巻地区で第2弾が決定、13小学校区を巡る催しに発展した。「市内でも場所により風景は全く違う。その楽しさを感じる時間になれば」と声を弾ませる。
○…祖父母も両親も教員で自分も将来は先生になると思っていたが、進路を決めるときに脳裏に浮かんだのが「ものづくり」だった。「小学校の授業でバンブーハウスを作ったり、大工が自宅を増築する過程を毎日撮影したり。都内で超高層ビルを見たときに感じた面白さを思い出した」。建築学科に進学し、大学院卒業後は設計事務所などで再開発や新規事業開発に携わった。
○…「企画すること」も好きで、中高では生徒会、大学では学園祭実行委員などに立候補。大学院時代は東伊豆で空き家改修にも携わり、「企画したものを街の魅力づくりにどう落とし込むか」を常に考えて仕事をしていた。「10年、20年先ではなく短いスパンで形になるものを」と2019年に独立。建築をカギにしたまちづくりのデザイン・コンサルティングを手掛けている。
○…奥さんも建築関係の仕事をしており、休日は実家の空き家をコミュニティ拠点にするため夫婦でリノベーション中。「都会暮らしと田舎暮らし、その両方を楽しめる場所になれば」。将来は帰郷を考えており「30代からは秦野に関わることがしたい」と地元団体の協力を得るなど活動範囲を広げて模索中。学生時代から培う企画力はますます磨きがかかる。
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