市内施設等を回り演奏を披露する音楽ボランティア「コロポックル」の代表を務める 赤柴 芳明さん 東田原在住 77歳
いくつになっても進歩を
○…秦野市北海道人会のメンバーを中心に2017年に結成された音楽ボランティア「コロポックル」。高齢者施設などを回り、北海道民謡や歌謡曲を届けている。「自分の生きがいのために始めたバンド。人前で演奏できて嬉しいのに、さらに聴いた人に喜んでもらえる。いくつになっても人に褒められるのは嬉しい」と顔を綻ばせる。
○…知床斜里町の出身。幼い頃に初めて私服警官を見て、「その男らしく凛々しい姿に憧れた」。神奈川県警に入り、関東を股にかける窃盗犯を追いかけたり、取調べ業務を行ったりと、定年まで刑事一筋30年以上。外国籍の買物盗を取調べで落とせたことが思い出深く「人の心は国籍問わず通じるものだなと思った」と振り返る。「演奏も下手でも一生懸命にやってれば聴いた人が感動してくれる」と顔を和ませた。
○…故郷に似た景色に心奪われ、秦野に住んで約50年。2世帯が暮らす自宅では息子家族5人に囲まれ、連休には皆でバーベキューを楽しむなど賑やかな日々を過ごす。音楽を始めたのは定年を機に入会した北海道人会がきっかけ。そこで出会った仲間と様々なことにチャレンジしていく中でコロポックルを結成し、ギターとベースを担当。「女房は演奏の1番のファン。よく批評されています」と笑う。他にも木彫りやイラスト、能面、チェーンソーアートなどたくさんの趣味を見つけた。「やっているうちにダメだなと思うこともあるけど、やり続けることで自分の思い通りのものができるようになります」と目を細める。
○…施設での演奏を続けていく中で、自身の成長とともに、利用者の人にも喜んでもらえる幸せを噛み締める。「元気なうちは続けていきたい」と声を弾ませた。
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