秦野市消防署鶴巻分署の職員チームが6月22日(水)に厚木市の県総合防災センター・県消防学校で開催される第47回神奈川県消防救助技術指導会に出場する。同分署のチームがエントリーしているのが「ロープブリッジ救出」とプールで行われる「溺者搬送」。それぞれのチームでは、日々厳しいトレーニングを重ねている。
ロープブリッジ救出は、チームリーダーの桐生尚明(たかあき)さん、大木智矢さん、天野元晴さん、高橋誠也さんの4人で構成されるチームで挑む。この競技は、対岸に架けられたロープを伝い要救助者役の元へ行き、安全な形で確保したうえ、ロープで対岸に搬送するもの。対岸で待機する役、ロープで対岸に渡る役、要救助者の役、対岸から要救助者を引く役と4人がそれぞれの役割を担い、チームワークで救助までの時間を競う。
ロープを手繰るちょっとしたタイミングで大きく時間がロスするシビアな作業で、自然にスムーズな動作が身に付くよう何度も繰り返し訓練を行う。大会を前にしたこの時期は、一日に100回程ロープを渡るという。ハードなトレーニングを続ける訓練場所では担当主幹の井上賢さんの厳しい指導の声が飛ぶ。
井上さんは「体力や技術はもちろん、プレッシャーがかかるなかで精神的にも強くなることで、本番で訓練の成果を発揮できるようになる。それは競技のみならず、実際の災害現場における落ち着いた行動につながる」と話す。チームリーダーの桐生さんは「県大会で上位に入り、全国大会に出場することが目標。市民の安全・安心を守るためにもしっかりと訓練を続けていきたい」と抱負を話した。
一方で水難救助を想定した溺者搬送の部門は柏崎尚也さんと飯田拓和さんの2人のチーム。救助者役が頭を水面に出し、20m先の溺者の様子を注視しながら泳いで近づき救助、プールサイドに戻ってくるもの。勤務明けなどにNITTANパークおおね(おおね公園)のプールなどで練習を重ねる。柏崎さんは「厳しいトレーニングを積んできた。全国大会に出場したい」と話した。
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