衆議院議員選挙区画定審議会は6月16日、衆院小選挙区の新たな区割り案を岸田文雄首相に勧告した。「1票の格差」是正を目的とした今回の区割り変更。神奈川県内では11の選挙区で区割りの見直しが行われ、選挙区数は現在の18から20区に増えて定数が2増となる見通し。
今回の見直しで秦野市を含む17区には新たに二宮町が編入され、新17区(秦野市、小田原市、南足柄市、足柄上郡、足柄下郡、二宮町)となる見込み。平塚市などの15区は中郡(大磯町、二宮町)が分割され、平塚と茅ヶ崎、大磯の2市1町の新15区となる。
17区への編入が行われる二宮町の村田邦子町長は、本紙取材に「事前説明も不足しており正直驚いている。中郡は県議会議員選挙では1選挙区、衆議院小選挙区では分断される。1票の格差解消は理解するが、これまでの歴史や地域のつながりを考慮しない選挙区の見直しにより、有権者も困惑している」と答えた。
勧告を受け、政府は秋の臨時国会に公職選挙法の改正案を提出する考え。成立後は一定の周知期間を経て新たな区割りが施行され、次回の総選挙から運用を開始する予定だ。
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