マックスバリュ秦野渋沢店で10年以上「辻」を作製・展示している 古谷 昇さん 菩提在住 72歳
地域に残る伝統つなぐ
○…秦野の盆時期に飾られる伝統的風習の砂もり「辻」。もともと水無川の湿り気のある砂を盛る砂もりが原型とされているが、より美しく立派に先祖を迎えるため現在の竹を組んで作る形になったと言われている。マックスバリュ秦野渋沢店から依頼を受け10年以上続けている辻の展示。「近所ではどこの家でも作っていた。祖父も父も作っていて、私も20年ぐらい前から自分でやるようになった」と話す。
○…菩提で生まれ育った。葉タバコや麦、落花生を作る農家で、小さい頃から家の手伝いが当たり前だった。「夏は特に大変。葉タバコを収穫して乾燥させる作業がとても暑くて…」と苦笑い。二十歳前には野菜に転換し、同店がヤオハン時代の約30年前から1年中野菜を出荷している。こだわりは新鮮さ。とったその日の夜に配達し、次の日には並ぶみずみずしい野菜たち。天候に左右され大変な時もあるが「良くできたときは嬉しい」と笑顔を浮かべた。
○…高校生の時には山岳部に所属。その後OB会で本格的に山に登るようになり、1年のうち30日は山に入っていたという。20代後半には、元日に剱岳の400mの断崖をロッククライミング。「冬の山の夜はすごいきれい。空気が澄んでいるからどこの山を見てもピカピカ光っているんだよ」と目を輝かせる。民間の山岳救助隊のメンバーとして、夜中に遭難者の救助に行っていた経験も。
○…現在の趣味は「働くこと」とズバリ。愛情込めて作った野菜たちは家の前でも直売。「葛葉の泉」に水を取りに行く人たちにも”名水で育った野菜”として好評だとうれしそうに話す。今は妻と2人暮らしとなり「コロナが明けたら妻と旅行に行きたいね」と和やかな顔で話した。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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