山岳遭難を防止しようと、表丹沢の玄関口である秦野戸川公園の大倉バス停付近でこのほど、秦野警察署によるキャンペーンが行われた。キャンペーンは登山者が多い朝7時から1時間程度行われ、装備品の確認や登山届提出の呼びかけのほか、「安全登山ハンドブック」などの啓発品配布が行われた。
秦野警察署によると、今年1月から8月までの山岳遭難事故発生件数24件(昨年比4件減)。うち、死亡は1件となっている。内訳を見ると転倒や疲労が多く、特に猛暑日が続いた今年は熱中症により動けなくなるケースも増えているという。「表丹沢は初心者向けと言われるが、距離が長く時間もかかる。下山時間を含めてしっかり計画を立てる、軽装では登らないなど、『登山』だということを認識してほしい」と話す。
万が一遭難した場合、捜索活動の助けとなるのが登山届。神奈川県警は登山地図GPSアプリ「YAMAP」と連携しており、アプリからの登山計画の提出も可能となっている。「現在は110番通報でもGPSで現在地が分かるので、迷ったら110番してほしい」と話している。
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