秦野市学童保育連絡協議会の会長を務める

府川 優樹さん

渋沢在住 25歳

掲載号:2015年5月9日号

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「子ども心」で見守る

 ○…「ねぇねぇ、これ見て」と訪問者にも人懐こく話しかける子どもたちを、見守る笑顔。市内では珍しい民間の学童保育「でんでん」を設立し4年が経った。民間ならではの柔軟な対応や自由な雰囲気が反響を呼び、現在登録児童は50人。5月1日には、市内に新設された民間学童保育の代表らと協議会を発足。これまでの苦労があるからこそ「身近に同じ立場の仲間がいるのは心強い」と話す。

 ○…電車、クワガタ捕り、ゲーム…1つのことに熱中するとまっしぐらだった子ども時代。卓球台のある堀川の児童館によく遊びに行った。そこで絵本の読み聞かせをしていた中戸川靜美さんと高校時代に再会し、中戸川さんが指導員として働く学童の話に興味を持った。「自分も楽しくて、子どもも楽しい仕事なんて」。中戸川さんの明るい姿がまぶしかった。

 ○…18歳、伊勢原市営の学童保育で働きながら教員や保護者とは違う「学童の指導員」としての役割を考え始めた。「例えば子どもがフェンスに登り始めたとき、安全のためやらせないのではなく、見守り、落ちそうだったら受け止める存在でありたい」。自らが子どもの頃を思い起こし、自由に遊ぶ中で危機管理を学んだことに気付いた。次の仕事場となった海老名の民間の学童保育で、子ども同士のつながりを見守る指導方法を学び、「自分も秦野で学童をつくりたい」と夢を抱いた。その後、県内の大手民間学童で経験を積み、22歳で独立。「『ここは楽しい』と言ってくれる子どもたちの笑顔が1番嬉しい」とこれまでを振り返り微笑む。

 ○…自身が運営する「でんでん」の名前の由来は、中学時代の友人と結成した草野球チーム「エスカルゴ」。日曜は市内外へ試合に出かけることも多い。ホームランを打てたときは、学童の子どもたちにお菓子をあげるのがお約束。「何事も楽しくやりたい」と笑う表情に、子どもの頃の無邪気な面影が浮かんだ。

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