写真人生60年の集大成として、初の個展を開く依藤(よりふじ) 葉子さん鶴巻南在住 79歳

掲載号:2017年9月22日号

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やり始めたらとことん

 ○…「はじめてカメラに触れてから60年、風景などをずっと撮り続けてきた」と柔らかな表情で話す。年齢的なことなどで撮影会に出向くのが大変になり、ここで写真活動を止めようと思った。「せっかくだから集大成として個展をやったら」と知人に勧められ、初の個展を9月28日から開くことに。大作から小作品まで100点以上。なかには海外で撮影したものもある。「たくさんの方に観ていただければ嬉しいです」

 ○…東京生まれ。高校生の頃に写真と出合う。「祖父が外国で買ってきたローライフレックスという箱型のカメラが家にあったの」。いたずら心からフイルムを入れて近所の子どもや花などを撮ったら、とても良く写った。カメラ熱が高じて近くの写真屋さんに頼み込み、自室の半分を現像用の暗室にするほど。「それが、夜になると酢酸の臭いが強く眠れなくて」と苦笑い。その後、銀座に出来た女性だけの写真クラブに入会。「最年少だったので、皆に可愛がってもらいました」と懐かしそうに振り返る。

 ○…23歳の時に、警視庁に勤めていた夫と結婚。その頃から写真も白黒からカラーへ。子どもが生まれ、写真は成長記録へと変わっていった。子育てが終わった頃に丸の内の女性だけの写真教室に改めて入会。プロの先生に師事する。若き土門拳や秋山庄太郎の講義を受けたこともあったという。秦野には鶴巻温泉に弘法の里湯が出来ることを知り、温泉好きもあって2002年に越してきた。

 ○…山が家から見える環境の良さに夫婦で気に入り、永住を決め本籍も東京から移した。数多く写真を撮ったなかで会心の作は「赤富士」と「熱海の花火」。ホテルに泊まりこみ、何年もシャッターを構えたものだ。その傍では夫が常に支えてくれていた。長年テニスを続け、吹き矢は初段。病院のボランティアにも力を入れる。個展には、所属する地元写真クラブのメンバーも駆けつけてくれる。

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