買物難民を救う朝市を始めた 森重 勇 さん 下大槻在住 74歳
素人でも一生懸命に
○…地元のスーパー閉店による下大槻団地地区の買物難民のため、同団地の自治会長として朝市を立ち上げた。「歩くのがやっとという人が多く、辛さが分かっている」と朝市を開くと決心。自治会の役員や、周りの人に声を掛け、他地区からも応援に人が駆け付けた。7月から始めた朝市は、1時間で売り切れるほど大好評。「一生懸命やったら、みんなついてきてくれた」と目を細めた。
○…「全部が素人」と今までの経験を振り返る。昔は引っ込み思案だったと意外な一面。転機となったのは32年前同団地の自治会長になったとき。他地区に認められたいと秦野市民体育祭での優勝を目標に掲げた。実際に優勝を果たすと「『下大槻団地すごいね』と他地区の人たちに認めてもらえて嬉しかった」とにっこり。会長の経験を通して、自分が前へ前へという精神が身に着いたという。
○…「飲み食い処 友」を経営する。知り合いの店を引き継ぎ始めたという。団地の高齢者が集まれるようにと、月に1回自身の店で「ふれあいサロン」を開催。また、水道工事や荷物運びといった高齢者一人では難しい作業を引き受ける「百円ボランティア」の活動も行っている。「タダよりは頼みやすいでしょ」と皆が気軽に参加できるようにと工夫を凝らす姿に、人望の厚さが伺えた。
○…無類のビール好きで「昔の仲間と飲むのが好き。これが1番楽しみ」と笑う。「ビールならどれぐらいで酔うか分かるからね」と茶目っ気ある一面も。正月には子どもの家族など20人程が集まり、パーティーを開くといい、常に周囲を明るくする。「趣味は」の質問には「自治会長」と即答だ。「何かを始めるときは疲れることもあるけど、皆が喜んでくれるのが嬉しくて、また頑張ろうって思える」。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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