バスが横断歩道にかかる形で停車する信号機のない場所にある停留所を調査していた神奈川県警は、危険度が最も高いAからCの3つに分類した場所を公表した。秦野市内にはBが2カ所、Cが4カ所あった。
今年8月、横浜市内のバス停留所で横断歩道をまたぐ形で停車したバスの後ろから渡ろうとした子どもが対向車にはねられ死亡した事故を受け、県内すべてのバス停を各署の署員が調査。同様のバス停を87カ所リストアップした。
県警は、バスの運行本数や車の交通量、通行人・児童の数等15項目を点数化し、すでにバス停を移設するなどした3カ所を除いた84カ所を再度調査した。最大200点に近い点数の場所を最も危険とした。84カ所の平均点97・4点以上で過去3年以内に停車したバスが要因となる人身事故が発生した等の停留所はA、平均以上はB、平均以下はCの3つに分類した。
このほど公表された市内のバス停は、B判定が「やまの台緑地」(千村3の16)と「渋沢中入口」(渋沢2204)、C判定が「今泉」(今川町7の45)、「落合」(落合585)、「くず葉台」(東田原681)、「北公園前」(千村3の10)の6カ所。県警は具体的な点数は公表していないが、いずれも危険と判断したバス停留所だ。地域に住む男性は「確かに、バスが停まると横断歩道にかかってしまう。横断するときは注意している」と話す。
現在、該当のバス停には、事故防止のためバスが発車したあと安全を確認してから横断歩道を渡るようにと、利用者に向けた注意喚起の文言が掲示されている。
神奈川中央交通(株)は「応急処置として、該当の各バス停で利用者に向けた注意喚起を行っています。今後、警察や道路管理者、地域住民など各関係機関と協議し、できるだけ早急に安全対策を行っていきたい」と話している。
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