通信機器を利用した児童の見守りシステム「ミツ・メル」が4月から西小学校(森泉誠司校長)で導入される。(株)ミツウロコヴェッセル(東京都)が提供するもので、児童の校門の通過時間を記録し、登下校の管理を行う。
このシステムは、小型端末「見守りタグ」をランドセルなどにつけた児童が受信機を設置した校門を通過すると、いつ通過したかが記録されるもの。希望する保護者には有料で校門通過情報がメールやアプリなどへ自動配信されるほか、自宅に受信機を設置すれば帰宅確認もできるという。昨年5月に新潟県で起きた女児殺害事件を受け、児童の登下校情報が把握でき、防犯や事件発生時の捜査等に役立てられる同様のシステムに注目が集まっている。同社では「私立では導入しているところもあるが、公立では難しい。こうした状況を何とかしたいという想いで開発を進めた」と話す。
同社は、県内唯一の地上波テレビ局として地域の事業推進を図る(株)テレビ神奈川(TVK)と連携して県内への普及を進めており、昨年、TVKを通じて市へ打診があった。これを受け、教育委員会では校長会で説明の場を設け、導入を検討したいと手を挙げた西小で保護者にアンケートを実施。有料サービスとなるメール・アプリへの情報配信を利用したいという保護者も半数を超えたことから導入が決まり、4月1日から開始されることになった。「児童の安全確保については、ここまでというものがない。保護者や地域の方による見守りだけでなく、新たな見守りの仕組みを検討してもいいのではと考えた」と森泉校長。校門等への受信機設置や電気利用料等は事業者が負担し、見守りタグは基本的に西小全児童に無償貸与される。登下校記録の管理は職員室と事業者で行い、保護者からの問い合わせ等に応じて確認を行う。教育委員会では、教職員の多忙化解消にも期待を寄せている。
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