3月10日から16日に長野県で行われた第46回全国学生岩岳(いわたけ)スキー大会アルペン競技の部に秦野市東田原在住の窪嶋竜太選手(19)=上智大学体育会スキー部アルカディア所属=が出場。男子大回転(GS(ジャイアントスラローム))で3位、大回転で競われた男子新人戦では優勝を掴んだ。
同大会は1974年から毎年、白馬岩岳スキー場で行われている。アルペン競技に携わる大学生にとっては、全日本学生選手権(インカレ)と並ぶ大きな大会だ。
アルペンスキーの中でも繊細な技術とスピードが求められる大回転。男子大回転には全国から381人がエントリー。男子新人戦には大学1年生124人が出場した。
小学1年生から競技人生をスタートした窪嶋選手にとって、全国大会での優勝は初めて。子どもの頃を知るコーチたちから「続けてきてよかったね」と声を掛けられ、「嬉しかった」と窪嶋選手。母・優子さん(48)を始め、家族もみな喜んでくれたという。
小柄な体に確かな技術と精神力
窪嶋選手は身長163cm、体重53kgと選手の中では小柄。アルペン競技では技術や筋力が同等の場合、体重が重い選手の方が加速しやすいと言われている。
しかも、今大会では雪不足から、通常の約半分の距離しかない緩斜面のコースでの戦いになった。「緩斜面は体重の軽い方が不利。でも、他選手があまり重視していないスタートダッシュを磨くことで勝算がある」と窪嶋選手は、コース変更が発表されてから本番までの残り1週間、スタートを重点的に練習したという。
ストックで漕ぎながら旗門を曲がるには技術が要るが、大会本番、窪嶋選手は第2旗門までひたすら漕ぎ続けた。
新人戦では1本目から31秒34でトップに躍り出ると、2本目も31秒49と好タイム。スタート直後の加速が功を奏し、2位と0・04秒差の接戦を制した。
表彰式では、大柄な選手に挟まれ、表彰台の頂点で笑顔を浮かべる窪嶋選手の姿があった。窪嶋選手は「アルペンは精神面9割、技術1割の競技だと思っています。今回は、試合前に精神的に集中できたのも良かったです」と振り返り、「来年は回転、大回転で優勝を狙いたい」と決意を新たにした。
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