国土交通省は2019年1月1日時点での地価公示を発表した。これを元に神奈川県が公表した資料によると、秦野市内の住宅地と商業地は依然として下落が続いている一方、工業地は昨年から変動率がプラスに転じており、今回も調査地点全てで価格が上昇した。
同省では一般の土地取引価格の指針として、毎年1回、1平方メートルあたりの標準値の正常な価格(公示価格)を公表している。
秦野市内を見ると、工業地は昨年、変動率が横ばいからプラスに転じ、今調査でも3調査地点全てで価格が上昇。平均変動率は1・0%(前年0・6%)で、平均価格は5万3900円(前年5万3300円)となった。調査地点のうち「曽屋字曽屋原93番2外」は変動率が1・2%(価格5万8000円)となり、今調査では市内で最も上昇した調査地点になった。市総合政策課は「上昇の要因は不明」としながらも、「2020年度予定の新東名高速道路開通に向け、市では企業誘致や産業振興、観光振興を積極的に推進しており、地価の上昇は前向きに感じている」と話す。
一方で、下落が続いているのが住宅地と商業地だ。住宅地は、35調査地点の平均変動率がマイナス2・4%(前年マイナス2・3%)と下落傾向にある。平均価格は8万6100円(前年8万8200円)。住宅地の最高額は「清水町941番36」で11万1000円(前年11万3000円)、変動率はマイナス1・8%となった。
商業地では、下落率が県内ワースト7位となった前回から持ち直し、6つの調査地点の平均変動率はマイナス1・4%(前年マイナス1・6%)、平均価格は15万2800円(前年15万5200円)となった。商業地の最高額は、前年に引き続き東海大学前駅付近の「南矢名1丁目2317番3」で、価格は22万円(前年22万5000円)、変動率はマイナス2・2%となっている。
このほか、林地の標準地(1地点)「蓑毛字餅畑765番3外」は、価格が1380円(前年1390円)で変動率はマイナス0・7%だった。
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