秦野市鶴巻地区の多世代交流ひろば「みんなのて」(鶴巻北1の7の23)が4月1日に開所し、12日に開所式が開かれた。子育てサロンと高齢者サロンを兼ねて住民ボランティアが運営する市民運営型施設は市内初。
「みんなのて」は、鶴巻温泉病院の近くの2階建ての貸家に開設。月・水・金に子育てサロン「ちっちゃなて」、火・木にシニア&高齢者サロン「おっきなて」が開かれるほか、月1回、子どもたちが高齢者から昔遊びなどを習うなど多世代交流の場として開放される予定。
ボランティアスタッフの一人、長浜さをりさん(49)は「わらべ歌は子どもの体内リズムに合うので、お母さんたちから『ぜひお年寄りから教わりたい』との声があります。世代を越えて体操やダンスを共に楽しみながら、相互理解に繋がれば」と話す。
運営するのは、鶴巻地区の自治会や社会福祉協議会、民生委員児童委員協議会、商店会などで組織する「鶴巻地区すんでよかったまちづくり委員会」(宮川邦生会長)。保育園や高齢者福祉施設等での勤務経験や、子育て経験のある住民ボランティア11人が交代で働いている。
「市民運営型」について、スタッフ代表の渡部三奈子さん(51)は「スタッフ会議では皆お母さん目線で考えて思いついたことを言い合います。グループLINEを活用した話し合いでスムーズな運営を図るなど、最低限ルールを守れば自由にできるのがいいところ」と語る。ボランティアスタッフは現在も募集中だという。
渡部さんは「お母さん、おじいちゃん、先生など家族や社会の中で役割があっても、プライベートでは悩みを抱えるひとりの人間。同じ立場の人と気持ちを共有し、世代間格差を乗り越えて、個人として仲間を作る場にしていきたい」と話す。
親子・高齢者サロン誕生
「みんなのて」開所のきっかけは秦野市初の地区社協の拠点として2013年に開所した鶴巻地区社協の施設「ほっとワークつるまき」。パソコン教室、体操、落語、歌声喫茶などのサロンに年間1500人が参加する同所が鶴巻南にあることから、鶴巻北地区の鶴巻温泉駅に近い場所にも高齢者向けサロンを開設しようと地元から声があがった。さらに、秦野市が社会福祉法人に運営委託する子育て支援センター「ぽけっと21」(市内7カ所)が鶴巻地区にはない事から、子育てサロンとの併用を目指すことになった。
2017年から物件探しを始めたが、費用面で折り合いの付く物件が見つからず、2018年5月から、ひとまず鶴巻公民館と鶴巻第一・鶴巻上部の両自治会館で市内初の市民運営型子育てサロン「ちっちゃなて」の運営を開始。スタッフから、ペットボトルの蓋などで幼児用のおもちゃを作る方法を学べるなど、保護者に寄り添った情報を提供。利用者からは「子育ての情報交換だけでなく、世間話をすることで、気分転換になる」など好評を得ている。
一方シニア向けの「おっきなて」は4月1日にスタート。年齢に関係なく自由に参加でき、散歩や塗り絵、スマホ講座などのプログラムを企画していく予定だ。
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