戸塚区・泉区版【7月4日(木)号】
音楽祭を開く横山さん(右)と出演する久元さん(提供)

緑園・横山さん 歴史ある本物の音「身近に」 7月25日から音楽祭

 「コンサートホールでも感じられない、至近距離で本物の音楽を」――。泉区緑園でピアノの修理・輸入販売などを営む(有)ピアノクリニックヨコヤマ(横山彼得(ペテロ)代表)が7月25日(木)から8月5日(月)まで、初となる「横浜緑園都市音楽祭」を開催する。横山代表は「クラシック音楽を普段着で気軽に楽しんでもらえたら」と呼びかける。

 「絵画にもあるように、シューベルトなどの作曲家が生きていた時代には、ピアノの近くに集まって音楽を楽しんでいたんです」と横山代表。同社は1905年製のドイツ・ブリュートナ―社のものなど欧州の貴重なピアノを多数保有しており、今回の音楽祭ではそれらの音を間近で聴くことができるという。

一流演奏家が欧州楽器を

 横山さんは「調律師として巨匠のレッスンを見て、楽しさを体感してきた。そういうものを多くの人に感じてもらえたら」と語る。期間中はさまざまなコンサートやレクチャー・レッスンが予定されており、国内外で活躍するピアニストの久元祐子さんら一流の演奏家が登場する。

 会場は同社(泉区緑園1の4の13/緑園都市駅徒歩5分)。入場はコンサートごとのチケット制。問合せは【電話】045・811・4580(火・水曜定休)へ。

移転対象路線

戸塚駅東口バス 7系統が西口に移転 混雑緩和対策の一環

 戸塚駅東口駅前広場でのバス交通の混雑緩和対策の一環として、同広場発着の県道瀬谷柏尾道路方面を運行するバス路線が7月1日から、西口の戸塚バスセンターに移転した。

 *  *  *  *

 バスによる東口駅前広場の慢性的な混雑を改善させることが目的。戸塚区や戸塚駅周辺地区の連合町内会長や事業者などで構成される「「住み続けたいまち・みちづくり連絡協議会」が対応策を練った結果、同広場への発着本数を減らすこととし、神奈川中央交通に協力を要請。7月1日から、県道瀬谷柏尾道路方面のバス路線7系統をこれまでの東口6番乗場の発着から、西口の戸塚バスセンター4番乗場発着へ移転した。

 経路変更を受け「矢部町」「戸塚駅東口」には停車しなくなった。運行本数は変わらないが、走行距離が若干長くなったことから、発着の時刻が数分間遅くなっている。区担当者によると、「バス利用者から『生活の時間を変えなければいけなくなる』との声があった」という。

バリアフリー化へ

 区によると、東口6番乗場跡は今年度中に工事を完了させ、タクシー乗車場を新設する方針。このほか、バス・タクシー降車場としても活用していく考えだ。

 今回の対策は、混雑緩和のほか、バリアフリー化の観点からも有効といえる。横浜市営地下鉄戸塚駅から現タクシー乗車場に向かうには、エスカレーターを使用した場合、3回乗り継がなければ到着しない動線だが、6番乗場は戸塚駅舎に近く、シニア層や足の不自由な人などには使い勝手がよくなるメリットがある。

上倉田交差点も

 区は、西口を含む戸塚駅周辺の混雑緩和対策を進行中だ。東口では、「戸塚駅前の通り」の交差点付近にバリケードブロックを設置し、駐停車禁止のゾーンを明確化。これにより大幅に駐停車は減少している。また「上倉田」の交差点の渋滞対策にも着手。上倉田交差点は栄区方面に向かう右折車が列を作ってしまうことから、今年度中に右折専用レーンを延伸し、車両の流れをスムーズにする方針だ。

5月に横浜建設業協会の会長に就任した 福嶋 隆太郎さん 戸塚区在住 55歳

好循環を建設業界から

 ○…横浜市内の中小建設業者319社が所属する横浜建設業協会。これまで理事や副会長を歴任し、5月の総会で29代目となる会長に就任した。「建設業界がどうあるかは多くの会社に影響し、さらにその背景には多くの家族もいる」。責任の大きさゆえ、重圧がないわけではない。ただ、「時間はない。世の中の好循環につなげていきたい」と力強く語る。

 ○…会長として取り組みたいこととして「確実な週休二日制と、公共事業の単価是正」を挙げる。業界を「受注産業」としながらも、「発注者が強すぎると働き手もいなくなる。それは社会として持続可能じゃない」と強調する。それゆえ、市役所や市会議員との相互交流を重要視し、「業界の状況をしっかり伝えていきたい」とする。

 ○…戸塚区出身。会社員だった父が起業したのが、現在社長を務める(株)信友建設だ。大学では「美術館やデザインが好きで」と建築科で学んだ。卒業後は市内の建設会社に勤め、現場や営業も経験した。「その時に人間力も深まったと思う」。30代になって父と働き始め、やがて経営者に。「若い時は自分本位なところがあったと思う」。そう当時を笑って振り返る今は「誰ともフラットに付き合うこと」を大切にしている。「先入観を持たず、多面的に想像することが大事」

 ○…会社の所在地は育った地元のため、同級生とすれ違うことも。「『おーい隆太郎』って街中で呼ばれるのは恥ずかしいけど、学生時代にいろんな友人と触れ合えたのは財産」。気分転換はゴルフや妻との旅行。ただ、最近は多忙で難しくもなっている。「これからを担う世代に、建設業も悪くないなと思ってもらえるスキームを作りたい」。その思いで、東奔西走する日々だ。

昨年のとつか夏祭り

とつか夏まつり13日に 戸塚小近くで「地域一丸」

 戸塚区の夏の風物詩「とつか夏祭り」が7月13日(土)、戸塚小学校近辺で開催される。正午から午後8時30分まで(雨天決行)。

 コロナ禍で中止が続いていたが、昨年4年ぶりに開催を再開。飲食やゲームの屋台、地域団体による体験コーナーなどが並び、毎年多くの来場者でにぎわう。

 会場付近では午前10時から午後10時まで、一部車両通行止めも実施。翌14日(日)は、300年以上続く八坂神社の「お札まき」も行われる。

8月4日 舞岡地区セン 「親子で工作を楽しもう」 講師は有名クリエイター

 舞岡地区センター(戸塚区舞岡町3020)で8月4日(日)、小学生とその保護者を対象にした「くぼたまさとさんとつくろう 夏休みわくわく親子工作」が行われる。

 イベントではNHK教育テレビの番組『つくってあそぼ』に登場するわくわくさんでおなじみ、久保田雅人さんが講師を務める。

 午前10時から11時。参加費は大人・子ども各1000円。定員25組。応募は【電話】045・824・1915または直接来館(応募多数の場合抽選)で7月15日(祝)午後2時まで受付。当選者のみ16日(火)以降に連絡。久保田さんの写真撮影は不可。

「ひがまた号」を考案した濱津慧那くん(上)/実証実験期間に運行していた車両

東俣野エリア 地域貢献車 改称し、本格運行開始 平日のみ 誰でも無料

 東俣野エリアを走る地域貢献車が7月1日、本格運行を開始した。

 地域貢献車とは需要が小規模で、交通事業者による運行が難しい地域で行われるサービス。移動手段の選択肢を増やすことを目的としている。

 平日のみ、俣野別邸庭園近くの東俣野広場前から横浜医療センターまでを往復するルートで走り、無料で利用可能(予約不要、定員4人)。

小学生考案「ひがまた号」

 同車両は、東俣野町の特別養護老人ホーム「和みの園」を運営する社会福祉法人和みの会、戸塚区、横浜市の3者が協力し、「なごみ号」として1月16日から運行開始。6月28日まで実証実験を行い、利用状況などを調査してきた。

 調査結果を踏まえ、本格運行を決定。地域の人に親しみを持ってもらうため、東俣野小学校の4から6年生を対象に新名称を募集した。

 78件の応募の中から、濱津慧那くん(小5)考案の「ひがまた号」が選ばれ、6月19日に同校で表彰式が行われた。運行エリアを代表して、東俣野町内会の浜野定男会長から表彰状とプレゼントが贈られた。

 和みの園の木内菜穂子施設長は「いつかは子どもたちに名前をつけてほしいと思っていた。感無量」と笑顔。同校の幸保陽子校長は「子どもにとって自分の考えが社会に現れる貴重な経験になった」と話した。

インドライオンのラージャー(野毛山動物園提供)

野毛山動物園 インドライオンの「ラージャー」が天国へ 国内飼育はズーラシアのみに

 市立野毛山動物園=西区老松町=は6月30日、インドライオンのオス、「ラージャー」が死亡したと発表した。

 死因となった腎不全は猫によくみられる疾患で、加齢とともに罹患率が高まる病気。16歳のラージャーは大型ネコ科動物としては高齢で、昨年から慢性腎不全となり治療を続けてきたが、30日午前8時頃、展示場で死んでいるのを飼育員が確認した。

野毛山の王子

 ラージャーは2008年2月によこはま動物園ズーラシア=旭区=で誕生し、14年に野毛山動物園に移った。来園者からは「野毛山の王子」と呼ばれ、親しまれてきた。

 インドライオンは国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「絶滅危惧(近い将来、野生での絶滅の危険性が高いもの)」に区分されている。国内で見られるのは、ズーラシアの3頭のみとなった。

 野毛山動物園で毎年9月に開催されている動物の慰霊祭で献花台を設置する予定。詳しくは同園【電話】045・231・1307。

相鉄いずみ中央駅 いまどき「孫育て」講座 すきっぷで7月10日に

 泉区地域子育て支援拠点「すきっぷ」(相鉄いずみ野線・いずみ中央駅直結)で7月10日(水)、いまどきの子育てについて学べる「孫育て講座」が開かれる。無料。午前10時から11時30分まで。

 講師は講演会などを各地で行うNPO孫育て・ニッポン理事長の棒田明子さん。孫家族との付き合いなどのほか、講師への質疑コーナーも。定員は10人で多数の場合は泉区在住の人を優先。

 申し込み、問い合わせは同所【電話】045・805・6111へ(日・月・祝を除く)。

 

中小企業の省エネ設備投資に横浜市が最大300万円助成 申請受付中

 横浜市は省エネ効果の高い設備投資を行う市内中小企業に対し「省エネルギー化支援助成金」を交付することとし、助成金の仮エントリーを7月23日(火)まで受け付けている。中小企業のエネルギー価格高騰対策と脱炭素化の支援が狙い。

 助成金の交付はカーボンニュートラル設備投資助成事業の一環として行われる。

 コースは「簡易申請」と「省エネ診断受診」の2コース。助成限度額は省エネ診断受診コースが300万円、簡易申請コースは50万円。

脱炭素につなげる

 主な対象要件は市内に事業所がある中小企業者で、原則として市内事業者から購入した設備であること、申請までに市の脱炭素取組宣言を行うこと。助成率は助成対象経費の2分の1。募集件数は省エネ診断受診コースが約20件、簡易申請コースは約70件。対象は業務用空調設備、給湯設備、高性能ボイラ、LED照明など。仮エントリー数が募集件数を超えた場合は抽選で決定する。決定は8月1日(木)の予定。

 問い合わせは市経済局ものづくり支援課【電話】045・671・3489。

ユズ(6月4日撮影)=金沢動物園提供

ヤギの仲間、スーチョワンバーラルの赤ちゃんが誕生 金沢動物園で一般公開

 横浜市立金沢動物園=金沢区釜利谷東=でウシ科のスーチョワンバーラルの赤ちゃんが6月4日に誕生し、27日から一般公開が始まっている。

 スーチョワンバーラルは中国名が「岩羊」。中国の四川省(中国語でスーチョワン)や陜西省などの山岳地帯に生息し、優れた跳躍力とバランス感覚で岩山やがけ地でも軽々と移動できる。

 国内で飼育されているのは、6月6日時点で同園を含めて2園だけ。同園では今回生まれた赤ちゃんを含めて14頭(オス5頭、メス9頭)が飼育されている。

 父親・ミカン、母親・ジャイアントの間に生まれた赤ちゃんはメスで、父親の柑橘類の名前にちなんで、「健康美」の花言葉を持つ「ユズ」と名付けられた。

 飼育担当の碇(いかり)捺名(なな)さんによると、出生時2・55kgだった体重が27日には4・7kgまで増加。赤ちゃんらしく元気に飛び跳ねているという。

 性格は「ちょっと怖がり」で、急な物音や人間の姿に驚くと、親の後ろなどに隠れてしまうので、碇さんは「展示場では気を引くために手を叩いたり、名前を大声で呼んだりするのは逆効果。静かに見守ってあげてほしい」と話す。

 赤ちゃんらしいポワポワとした体毛が生えているのは生後2〜3カ月の間。9月頃には角が生え始め、大人のような姿に成長するという。

 詳しくは同園【電話】045・783・9100。

横浜市教育委員会が「いじめ防止」へ協議 学校関係者など700人参加

 横浜市教育委員会は6月27日、神奈川県立音楽堂で「横浜市児童・生徒指導中央協議会」を開催した。同協議会は児童・生徒の健全な育成を目指し、非行防止や生徒指導、課題などを教育関係者らで協議するもの。

 県警察本部少年相談・保護センターの大西一起技幹による少年非行の概要などについての情報提供、帝京大学大学院の蒲池啓子准教授による講演「再発防止に向けた横浜プログラムの意義」が行われた。横浜プログラムとは、2007年に市教育委員会がいじめ対策緊急支援事業として策定したもので、子どもに社会的スキルを習得させることなどが目標。

 講演では神奈川区の羽沢小学校の児童支援専任、布施佐和子教諭らが登壇し、横浜プログラムの実践例を報告。会場内の参加者約700人も、同プログラムの「拍手リレー」を体験した。

 1968年以来続く同協議会で初めての試みとして、パネルディスカッションも開催。市PTA連絡協議会の東隆幸会長からは、家庭で日頃からいじめ防止の意識を持つことの重要性が訴えられ、市青少年指導員連絡協議会の辺見伸一会長からは、7月20日に行う夜間パトロールと11月10日に各区で行われるいじめ防止イベントへの協力要請があった。

 市子ども会連絡協議会の松本豊会長、中学校長会生徒指導部の栗田智則部長、大西技幹も登壇し、それぞれの立場からいじめの未然防止、対応について話し合った。

 教育委員会の担当者は「学校、教師だけでいじめに対応するのは限界。周囲の大人が連携、協力して子どもを守っていく必要がある」と話した。

 

 

 

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昨年のあさがお市

横浜戸塚中央ライオンズクラブ チャリティーあさがお市を開催 7月13日 戸塚駅ペデストリアンデッキ

 戸塚駅東口のペデストリアンデッキで7月13日(土)、「チャリティーあさがお市」が開催される。午前9時から午後2時まで。雨天決行。

 横浜戸塚中央ライオンズクラブ(松里亮会長)主催の夏の恒例行事。朝顔の鉢植えを1500円で販売する。

 収益金は戸塚区と友好交流協定を結んでいる北海道下川町の植樹活動に寄付される。 

毎年鉢を提供している伊澤さん

中田地区 今年もほおずき・朝顔市 「花や館いざわ」で13日・14日

 泉区中田地区の初夏の恒例イベントとなっている「ほおずき・あさがお市」が7月13日(土)・14日(日)、立場駅近くの「花や館いざわ」(和泉中央南1の22の9)で開かれる。午前9時30分から午後5時まで。

地区社協に寄付

 イベントの主催は中田連合自治会と中田地区社会福祉協議会。出品される鉢は、同店を営む伊澤緑産(有)の伊澤博さんが協力している。

 今年で36回目を迎えるこのイベントはチャリティーを目的にしたもので、売り上げの一部は中田地区社協に寄付しているという。伊澤さんは「季節の催しとしてぜひ足を運んでもらえたら」と呼びかけている。

 雨天決行。イベントについての詳細、問い合わせは花や館いざわ【電話】045・803・5855へ。

県立公園 夏は水辺でサイクリング 7月1日〜周遊イベント

 自転車で境川遊水地公園をはじめとする県立公園を巡るイベント「県立公園サイクルラリー〜さがみ水のたび〜」が7月1日(月)から始まる。

 参加は、対象となる県立公園(境川遊水地公園・津久井湖城山公園・相模原公園・相模三川公園)内のチェックポイントを全て周り、自転車とともに自撮り写真を撮影。最後に訪れた公園の景品引き換え場所で、対象の4園で撮影した写真を提示することで粉末のスポーツドリンクが1袋もらえる。

 9月30日(月)までの期間中であれば何日かけて周っても可だが、1日で周り切ると、景品が2袋に増える。「この機会に水辺のサイクリングを楽しんでみては」と主催者は呼びかける。

 各公園の景品引き換え場所・チェックポイント等などの問い合わせは境川遊水地公園045・805・0223まで。

会見で利用証を手にする山中市長

障害者などの専用駐車区画 横浜市が利用証交付 7月、パーキング・パーミット制度開始

 横浜市は要介護認定者や障害者、妊産婦など、移動の際に配慮が必要な人のための駐車区画が安心して利用できるよう、7月1日から「パーキング・パーミット制度」を導入し、対象者に利用証の交付を始める。同制度の導入は県内で初めて。

 同制度は対象者が「車いす使用者用駐車区画」などに駐車する際、市が発行する利用証をルームミラーなどにかけて掲示することで、安心して駐車できるとともに、適正な利用を推進するもの。

 市によると、外見から分かりにくい障害者や同区画を利用できる妊産婦から「後ろめたい気持ちがある」という声が出ており、要望を受けて制度導入を決めた。市は利用対象者が市内に約30万人いるとしている。

 今後、市は同区画より幅が狭く、現在はほとんど設置されていない「優先駐車区画」の大幅拡大を目指す。市公共施設への設置に加え、商業施設などにも協力を依頼し始めているという。公共施設の既存の駐車場台数と利用状況を確認し、今後の目標設置数も設定する方針だ。

 6月26日の定例会見で山中竹春市長は「移動に配慮が必要な方への理解を深めることが必要。インクルーシブな社会の実現に向けて、市民や事業者に協力をお願いしたい」と語った。

 利用証の申請は7月1日からオンラインと郵送で受け付ける。問い合わせは市健康福祉局福祉保健課【電話】045・671・2443。

横浜市職員にボーナス支給 平均94万5千円 市長には431万円

 横浜市の職員に6月28日、夏の期末・勤勉手当(ボーナス)が支給された。

 対象は4万3327人、平均年齢は41・2歳。支給総額は約409億6千万円。平均支給額は94万5286円。支給月数は2・25月。

 市長や市会議員など、特別職にも支給された。支給額は次の通り。▽市長431万7300円▽副市長346万9500円▽教育長253万8千円▽市会議長318万3300円▽副議長286万4700円▽議員257万3100円

会見で制度を説明する山中市長

脱炭素化を「宣言」する中小企業募集 横浜市が新制度

 中小企業の脱炭素化を進めようと、横浜市は「脱炭素取組宣言制度」を導入し、宣言を行う企業や個人事業者の募集を始めた。

 市によると、市内のCO2排出量の約7割は家庭以外からであるのに対し、脱炭素化に取り組む中小企業は約4割だという。脱炭素化推進には中小企業の協力が不可欠と考え、新制度を設けた。

 同制度はこまめな消灯など、身近な省エネを含めた脱炭素化に取り組むことをWebサイト上で宣言する仕組み。宣言を行うと、専門家による省エネ診断の受診やLED照明、空調設備などを導入する際に費用の補助を受けられる。市は意欲のある事業者の行動を後押しし、脱炭素化を進める意向で、国際園芸博覧会が開かれる2027年にはほぼ全ての中小企業が取り組むことを目指す。

 6月26日の定例会見で山中竹春市長は「まずは行動する企業の割合を高めたい」と話した。制度に関する詳細は市経済局中小企業振興課【電話】045・671・4236。

横浜市泉区 平和幼稚園 園児の願い 七夕飾りに 泉警察署へ寄贈

 「どろぼうがいなくなりますように」「あんぜんにパトロールできますように」――。泉区の平和幼稚園(和泉中央北/安西透園長)の年長園児約60人が6月17日、泉警察署を訪れて七夕飾りを寄贈した。

 10年以上続く取り組みで、園児たちは持参した飾りを署員に手伝ってもらいながら飾り付けていった=写真。署員たちは優しく対応しながら、「うれしいですね。励みになります」と笑顔を見せていた。

渡邉仁史院長

お口の健康塾 5th Vol.4 口腔乾燥の対応と受診

 今日は口腔乾燥の対応と受診についてです。

 前回は口腔乾燥の原因についてお話をしました。お口の渇きが気になった場合はどうすればよいでしょう。

【乾燥でご飯が食べにくい、喋りにくい場合】

 普段から舌が動きやすい環境を作ることが大切です。頬をマッサージして唾液を促したり、食前の歯みがきや口腔ケア、保湿ジェルの使用をお勧めします。刺激をすることで唾液が出て、消化だけでなく、喋ること噛むことを助けてくれます。

【食べ物の味が異なる、口の中が痛い場合】

 味覚障害や粘膜炎の原因を見つけることが必要です。専門的な検査が必要か歯科医師に相談してみましょう。歯科医師にも得意・不得意はありますので、場合によっては複数の歯科医院を受診することも良いと思います。

原宿わたなべ歯科診療所

戸塚区原宿3-8-6二八五番館1階

045-443-5519

https://hwdc2015.com/

郷社の碑

第107話 〜史跡で訪ねる戸塚区の歩み〜 とつか歴史探訪

 昭和14(1939)年"戸塚区"が誕生しますが、今の戸塚区・瀬谷区・栄区・泉区の4区を含んだいわゆる"戸塚鄕"でした。史跡に残る戸塚区を訪ねてみましょう...。

 "「鄕社」を示す門柱" 冨塚八幡宮の境内に建立されています。同社由来には「明治6(1873)年、その由緒を以て、戸塚・泉・栄・瀬谷区内唯一の郷社(近郷を鎮守する神社)となった」とあります。この制度は、明治4(1871)年、太政官布告により、神社に社格を定める「近代社格制度」として設けられました。戦後の昭和21(1946)年に廃止されますが、今も神社は現戸塚区の鎮守となっています。

 "横浜市合併記念碑" 戸塚区汲沢町建立として、汲沢町の五霊神社鳥居の脇にあります。元鎌倉郡大正村汲沢・昭和14(1939)年4月1日と刻まれています。

 "戸塚の碑" 元は旧区役所にありましたが、現在の新庁舎が出来た際に、戸塚駅西口のJR東海道線沿いに新庁舎と向かい合う位置に移動されました。戸塚区制50周年(平成元年・1989)を記念し横浜市政100周年が併記され、当時市長の細郷道一書の名前が刻まれています。

 "柏尾川堤の碑" 朝日橋の袂に建立されています。柏尾川の氾濫の歴史が刻まれていますが、県が昭和50(1975)年に、激甚災害対策特別緊急事業の認可を受け、5年間の歳月と莫大な資金を投入して延長5キロの改修をした...昭和55年(1980)4月8日とあります。これ以降、柏尾川の氾濫はなくなりました。

 "思い出の戸塚大踏切" 大踏切デッキの下になりますが、平成27(2015)年に開かずの踏切が解消された歴史を伝える公園として多くの展示がされています。

 戸塚区の歴史の流れを知るべく、今に残る区内の史跡を巡ってみるのも楽しいのではないでしょうか。

セカンドシーズン 連載【1】 介護の「本質」考えてみませんか 「介護保険法の改正」

 今回は、前回の最後にお伝えさせていただいた「法改正」について書かせていただきます。

 

 介護保険法自体は、介護や支援が必要な高齢者(現代では、若年の方もいらっしゃいます)を社会全体で支える仕組みとして、1997年に「自立支援」「利用者本位(主体)」「社会保険方式」を基本的な考えとして成立し、2000年より施行されました。

 介護保険法の本来の目的は、「介護を必要とする高齢者の急速な増加」「核家族の進行」「介護による余儀なくされる離職」といった社会問題に対し、「家族負担の軽減」「介護を社会全体で支援する」ことにあります。

 なぜ、このことを介護事業所、介護従事者以外にも知っておいてほしいのか?その理由は介護保険法が制定されてから20年以上経過し、要介護・要支援の認定者は3倍以上に増加、さらに今後は認定者が間違いなく増え、少子化から社会全体での一人当たりの負担も増えてしまうことが回避できない時代となっているからです。これらの事柄より、介護を取り巻く環境は常に変化していくため「時代の流れ、新たなニーズに適応」していくため3年毎に改正されています。

 この目的に向け様々なことが定められています。その中でとても重要なのが「加齢に伴って生じる心身の変化に起因する疾病等により(中略)これらの者が尊厳を保持しその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう(中略)国民の保健医療の向上及び福祉の増進を図る」。さらには、要介護、要支援状態の「軽減及び悪化の防止」に努め医療との連携を図らなければならないと明記されているということです。

 そのため、介護の認定がついている方、現在ご家族を介護されている方はもちろんですが、介護と直接面していない方々も「介護保険法という言葉は知っている」ではなく、どのような目的があって、サービスを利用し保険料や利用実費分を払うのかを知っておいてほしいと思います。

 

 介護職は、知識と技術を用いて「これらの者(当事者)が尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができる」ようにかかわることができる「専門職」になりますので、次回その部分に触れながら「改定」項目について書かせていただきます。