厚木・愛川・清川版【8月30日(金)号】
あいかわ夢カード

「あいかわ夢カード」廃止へ 加盟店減などで継続困難

 愛川町内の加盟店で利用できるポイントカード「あいかわ夢カード」が、来年6月で廃止されることが分かった。加盟店の減少に加え、端末機の修理サポートが昨年で終了したことも打撃となった。事業主体の愛川町商業振興協同組合の大矢善久組合長は、「大型店やコンビニの台頭で、地域単位のポイントカード事業は難しい局面に立たされている」と話す。

 組合が発行する「あいかわ夢カード」は、町内の加盟店で買い物をすると100円ごとに1ポイントが付与される。350ポイントを集めると加盟店で500円分の買い物に使えるほか、相愛信用組合に預金することもできる。

 1998年、台紙にシールを貼る形式から磁気タイプのカードに切り替わったことを契機に、名称をあいかわ夢カードに変更。当初は80店舗ほどが加盟していたが、事業者の減少などもあり、利用可能な店舗は4分の1の20店舗にまで縮小している。

 組合の事務局を担う愛甲商工会によると、昨年7月から今年6月までに換金されたカードは計1417枚、金額にすると70万8500円だった。

端末の老朽化

 各店に設置されたカードを読み取る端末機は、98年の導入以降メンテナンスを繰り返して使用しているという。しかし、製造メーカーの修理サポートが昨年で終了。加盟店の減少やカードの利用状況などを踏まえ、組合の理事会では廃止の方向で検討が進められていた。

 廃止時期については、現在流通しているカードの使用期限となる2025年6月末に設定。愛甲商工会では、9月上旬から加盟店に対してカード事業の廃止を知らせる張り紙などを持参し、店内などに張り出してもらうという。

カードの特典喜ぶ消費者も

 ポイントが貯まったカードには、現金代わりとして使用できる以外にも、愛川町文化会館で開催される事業のチケットを割引料金で購入できる特典などもある。過去には、バス旅行への参加権など独自のイベントが用意され、好評を博していたという。

 大矢組合長は「イベントを楽しみにしてくれていた人も多く、消費喚起につながっていたと思う」と振り返る。廃止を知った加盟店からも「継続を望む声がある」というが、「楽天などの大手ポイント事業者のサービスにはとても太刀打ちできない」とも。現在、ポイントカードに代わる新たな事業を開始する予定はないという。

 カードの使用に関する問い合わせは愛甲商工会【電話】046・286・3672へ。

順調に生育する水稲(厚木市内)

コメ不足 9月中旬に解消の見込み はるみは平年並みの収量

 全国各地でコメ不足が叫ばれる中、本紙発行エリア内のスーパーなどでは品薄状態が続いている店舗もある。厚木市・清川村のコメ農家が出荷するJAあつぎに、現状と今後の入荷状況などについて聞いた。

 厚木市と清川村をエリアとするJAあつぎ(大貫盛雄代表理事組合長)によると、通常収穫されたコメは管内3カ所の倉庫で保管し、年間を通じて過不足ないように管理されている。しかし、今年はすでにどの倉庫も空の状態となっているという。

 同JAでは「今が一番、コメの無い時期」としたうえで、ここ最近は報道などの影響もあり、異常な在庫の減り具合だったという。

新米の生育は

 県内では新米の収穫が9月中旬から本格的に始まる。同JA管内のコメ出荷者は約340人で水田の面積は280ha。品種の9割近くが神奈川県産米の「はるみ」で、収穫量にすると約1170トンに上る。

 昨年は豊作の年となったが、営農指導員を務める小林晴樹さんによると「今年も生育は順調で、台風の影響に懸念もあるが、平年並みの収量になるのでは」と話す。同JAでは収穫されたコメの出荷検査を中旬に予定。その後は収穫翌日に夢未市などの直売所に出荷されるという。

 夢未市の店内にも9月中旬以降の新米入荷を告知する紙が貼られ、消費者に安心してほしいと呼び掛けている。

 また10月に入れば全国で集荷が始まり、全国的にコメ不足は解消されると予想。しかし農薬や肥料などの資材高騰、光熱費の上昇など、農家の生産コストは年々増加している。コメの安定供給に向けてJAあつぎ管内でも、多くの農家が収穫作業を迎える。

あいかわ町災害ボランティアネットワークの会長を務める 山内 潔さん 愛川町中津在住 71歳

防災を「自分ごと」に

 ○…神奈川県西部を震源とする8月9日の地震では、愛川町内でも震度4を観測。自宅で揺れに見舞われ、「ついに来たか」と体がこわばったのを覚えている。同時に、「会のメンバーには『出す』『飲む』『食べる』『情報』の大切さを呼びかけた」と、断水時の排泄物の処理や水・食料の確保、ソーラータイプのスマートフォン用充電機器の用意など、防災について再認識するきっかけとなった。

 ○…地域の防災力向上を目指す「あいかわ町災害ボランティアネットワーク」の会長。県の災害救援ボランティアコーディネーター養成講座を受講した際に前会長と出会い、2011年に入会。お揃いの黄色いビブスを着用し、自治会やサークル、小中学校などで啓発活動を行う。自身も地震や気候変動に関する講座に参加し、多様化・激甚化する自然災害への知識を深めている。

 ○…マイホーム購入をきっかけに、町田市から愛川町へ移住。不動産屋から所在地を聞かされた時は「『愛川町?どこそれ』という感じだった」と笑う。移り住んで30年が過ぎた今も、「自然が多くて住みやすい町」という印象は変わらない。六倉区の区長を務めるなど、地域活動にも積極的。9月8日に地区で開催する広域避難所運営訓練では、改めて参加住民に防災の大切さを呼びかけるつもりだ。

 ○…横浜や都内へ出かける際は、かばんにようかんや氷砂糖、栄養補助食品をはじめ、モバイルバッテリーと保温シートを常に忍ばせる。「自分の命は自分で守る。生き延びなければ何も始まらないからね」。会の活動で呼び掛けている行動を、自らも実践。防災月間を控える中で、「一人一人が防災について考えることで、自助・共助の輪が広がれば」と願う。

初日の様子(厚木市提供)

厚木の夏にジャズ響く 市民らが名曲を楽しむ

 あつぎジャズナイト2024が8月22・23日、厚木市中町の厚木公園(はとぽっぽ公園)で開催され、多くの来場者でにぎわいをみせた。

 市内にキャンパスのある東京農業大学のサニーサイドジャズオーケストラから始まり、日本のトップミュージシャンで結成されたAlte Fabrikや、市内出身のウクレレプレーヤーEbAkさん、日産B&Sジャズオーケストラなどが出演し、会場を盛り上げた。

 イベントは、市と商店会関係者で組織する厚木市まちなか活性化プロジェクトが2010年から実施し、今年で13回目。市外から訪れた男性は「生で聞く演奏は迫力があり、食べ物もおいしく、楽しい時間を過ごせた」と話した。

部長を務める陣内さん(中央)と吹奏楽部のメンバー

統合後初の東関東出場へ 厚木王子高校吹奏楽部

 厚木王子高校吹奏楽部が8月12日、川崎市で開催された神奈川県吹奏楽コンクール高校生の部B部門で金賞を獲得し、統合後初の東関東吹奏楽コンクール出場を決めた。同部の東関東出場は厚木東高校時代から4年連続となる。

 同部は今年4月の統合後、新たに1年生が34人入部し、3年生15人、2年生10人の構成。部長の陣内尚乃さん(3年)は「統合で1年生が多く入部し、1年生のサポートはとても助かっている。コンクールでは部全体で気持ちをまとめていい演奏をしたい」と意気込む。

 東関東吹奏楽コンクールは9月14日(土)、横浜市の横浜みなとみらいホールで行われる。

平和の誓いを読み上げる学生代表

戦没者追悼し平和祈念 厚木市内で式典

 厚木市内の戦没者を追悼する厚木市戦没者追悼式が8月23日、保健福祉センターで開かれた。

 山口貴裕市長と厚木市遺族会の潮田春男会長、遠藤浩一市議会議長ほか関係団体などが出席。過去の戦争で犠牲となった約1500人の市民の冥福を祈り、平和を祈念した。

 山口市長は「私たち一人一人にできることは小さくても、平和を求める思いが重なることで、世界の恒久平和に向けた大きな動きにつながります。世界の恒久平和を希求し続けることを、改めてお誓い申し上げます」と述べ、遺族会の潮田会長も「戦後に生まれた人が大半を占めるようになり、戦争があったという事実さえも風化されようとしています。その事実をしっかりと後世に語り継ぎ、そのようなことが二度と繰り返されないようにしていくことが、今を生きる私たちの使命」と追悼の言葉を寄せた。

 式の中では、学生代表による平和の誓いや献花が行われ、相模人形芝居長谷座による奉納行事も披露された。

講演する佐藤院長

佐藤病院 夏祭り5年ぶり 初めての市民講座

 厚木佐藤病院(佐藤史朋院長)で8月24日、5年ぶりの「藤和会夏祭り」が開かれた。

 当日は焼き鳥や焼きそばの模擬店のほか、血圧をはじめ骨密度、体組成の測定、子どもの白衣着用体験など病院ならではの催しが用意された。

 コロナ禍で5年ぶりに開かれた夏祭りだが今回は初めて市民公開講座を開催。佐藤院長自ら全身MRI検査について話した。佐藤院長は「認知症患者の脳の萎縮具合などがよく見える」と画像を示しながら詳しく説明。また最後に「来年以降も、祭りを開催していきたいとは思うが暑さ対策が必要」と話した。

厚木市社協での贈呈の様子

収益金を社協に寄付 厚木市建設業二世会

 厚木市建設業二世会(井上伸裕会長)が8月20日、「第78回あつぎ鮎まつり」への出店で得た収益金の一部を、厚木市、清川村の各社会福祉協議会に計15万円寄付した。

 同会では例年鮎まつりで、会員が厚木市内で採集したカブトムシやクワガタなどの昆虫を販売するほか、パターゴルフゲームの景品として提供しており、得られた収益金を寄付している。

 当日は井上会長をはじめ、会員の塩川剛さん((株)塩川興業)、安齊宏明さん((株)安斉組)、後藤卓也さん((有)頼住建設)、開田龍弥さん((有)関根設備)、永島敏夫さんが訪れ意見交換などを行った。

 22日には愛川町社協にも1万円を寄付した。

JAあつぎ 地産地消を応援しよう キャンペーンを開催

 JAあつぎでは10月16日(水)まで、あつぎの農業を応援!キャンペーン「今日からみんなも国消国産・地産地消サポーター!」を行っている。

 同JAは地域農業の魅力発信のため2022年から定期的にキャンペーンを実施。今回は地場・国産の農産物の魅力を発信し、食と農のコミュニケーションを図る。

 キャンペーンへの参加は「推し」「学び」「参加」の3種類。JAあつぎキャンペーンページ(下記二次元コード)では、地産地消の意義を始め、キャンペーン詳細、旬の野菜やレシピなどが紹介されている。

プレゼントも

 JAあつぎはキャンペーンに合わせ、応募フォーム、インスタグラム投稿、はがき、直売所スタンプラリーの4種類のプレゼント企画した。

 ▼応募フォーム/キャンペーンページからアンケートに答えて応募▼インスタグラム/「#あつぎ食農サポーター」を付けて、推し野菜や果物、農産物を使った料理などを投稿▼はがき/JAあつぎの情報誌・コミュニティー誌にある応募券を貼り、エピソードを記載して応募▼スタンプラリー/夢未市、グリーンセンター、本厚木駅南口のTomoni内夢未市出張販売所、移動販売車ゆめみちゃん号のうち1カ所でスタンプを押し、質問に記入して応募。4種から抽選で30人に「あつぎの農産物詰め合わせ」をプレゼントする。

 キャンペーンに連動して「野菜の日」となる8月31日(土)、農産物直売所夢未市(厚木市温水255)でイベントを開催。野菜フェイスペイント、野菜&果物クイズ、野菜の重さ当て、ベジチェックなどに参加できる。※台風の状況により変更あり。

 問い合わせはJAあつぎ総合企画部【電話】046・221・1512。

「氷眠納豆」をPRする夢未市の店長(左)と戸田酒店の柄澤さん

JAあつぎ 納豆、凍らせてもおいしく 氷眠熟成で1年保存可能

 かながわブランドに登録される「津久井在来大豆」を使った冷凍の「氷眠納豆」を、JAあつぎと群馬県の食品総合商社「戸田酒店」が共同開発した。農産物直売所の「夢未市」では、7月中旬の販売開始から1カ月ほどで約400個を売り上げるなど、早くも人気商品として好評を博している。

 輸入大豆に押されて生産量が減り、「幻の大豆」とも呼ばれる津久井在来大豆のブランドを守ろうと、両者が手を組んで納豆開発に着手。家庭で使いきれずに廃棄されることも多いとされる納豆だが、海外では冷凍で販売されていることに目を付け、食品ロス軽減の観点から冷凍保存が可能な商品づくりに取り組んだ。

 「氷眠納豆」と名付けられた商品は、同JA管内で生産された大豆を使用。冷凍することで味や風味の劣化が避けられ、1年程度保存が可能という。商品の冷凍化は、戸田酒店のグループ会社「ヤマイチ日向発酵食品」の持つ「氷眠熟成」と呼ばれる技術を取り入れて実現した。

 商品開発のなかで納豆の熟成と氷眠するタイミングを見極めたところ、4日間の熟成後に氷眠熟成処理をすると一番おいしく仕上がったという。

 戸田酒店の柄澤穣さんは「生産者や地域農業が抱える課題解決に向けて、付加価値のある商品開発で力になれたら」と意気込む。

 氷眠納豆は夢未市で販売されている。1個3パック入りで税込298円。同JAの「グリーンセンター」や他JAの直売所でも販売を予定している。

電波測定の実験を行う学生

アンリツ 理工系分野に関心を 女子中高生向けイベント

 理工系分野に関心を持つ女子中高生向けのイベント「見えないものを『はかる』!」が、通信計測機器などを開発するアンリツ(厚木市恩名)で8月23日に開かれた。

 職業選択に役立ててもらおうと、同社が厚木市と共催。事前に公募した7人の女子中高生が参加した。

 参加者は、同社のギャラリーで世界初の無線電話機やラジオ放送受信機などを見学したほか、主要製品として食品工場の製造ラインなどで使用されている重量選別機やⅩ線検査機が、不良品を検知する様子などを見て回った。

 実験コーナーでは、異なる周波数を発する機器をかごで覆い、アンテナを近づけて器機の場所を探し当てる電波測定などに挑戦。女性エンジニアの説明に耳を傾けながら、興味深そうに体験を楽しんだ。

 参加者は「分かりやすくていねいに教えてくれた。今後、文理を選ぶうえで参考にしたい」「アンリツさんの歴史を見るのも楽しかった」などと感想を話した。

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華やかな衣装でダンスを披露

戸室のダンススクール生 介護施設で練習成果披露

 厚木市戸室のダンススクール「FUN DANCE STUDIO」(荒井直樹代表)は8月24日、介護施設を運営する「みどりの丘」(戸室)の施設内で発表会を開いた。

 この発表会はスクールの生徒たちが、保護者や同施設の入居者たちに日頃の練習成果を披露するもの。5歳から12歳までの生徒8人が参加した。

 ジャンルは「テーマパークダンス」で、年齢別に2組に分かれてダンスを披露。生徒たちは生き生きとした表情で舞台に立ち、発表後は大きな拍手が送られた。発表会には特別ゲストとしてテーマパークのダンサーや講師らも出演し、会場内を一層盛り上げた。

 発表を見届けた荒井代表は「自分一人ではこんな素敵な発表会はできなかった。関わっていただいた全ての方に感謝したい」と笑顔で話した。
多くの人でにぎわった納涼祭の様子

すぎな会 納涼祭に300人超来場 5年ぶり地域住民も

 厚木市小野で障害者支援施設を運営する社会福祉法人すぎな会(三浦公男理事長)は8月23日、施設の敷地内で納涼祭を開催した。利用者や職員のほか、今回は5年ぶりに地域住民らにも呼びかけ、300人以上が来場してにぎわいを見せた。

 納涼祭は小野修施設長のあいさつで幕を開けた。会場には太鼓の音色が響き、模擬店では職員らによるやきとりやフランクフルトなどの販売もあった。

 小野自治会の「小野民謡部小町会」による盆踊りが披露されると、一緒になって踊りを楽しむ利用者の姿も。三浦理事長は多くの人が楽しむ祭り眺めながら「ようやく本来の形に戻れた。今回は地域の皆さまにもお声がけをでき、盆踊りを披露をしていただいた小町会の皆さまに感謝を申し上げたい」と話した。

「癒し効果」を体験  9月8日 七沢森林公園

 森林の持つ癒し効果が体験する「森林セラピー(R)体験ウォーク」が9月8日(日)、七沢森林公園(厚木市)で開かれる。

 森林セラピー(R)は医学的にも裏付けされた森林浴効果のことを指し、森での散策やヨガなどのリラクゼーションプログラムを通じて健康維持や増進、病気の予防を目的にする。

 当日の指導はNPO法人かながわフィールドスタッフ。時間は午前10時から午後0時30分。定員10人で対象は小学生以上。参加費300円。持ち物は飲み物、タオル、雨具、歩きやすい靴など。参加希望者は電話で事前予約。

 申し込みは公園管理事務所【電話】046・247・9870へ。

昼食を囲む参加者ら

愛川町 子ども食堂、地域の手で 町民有志が企画

 愛川町の町民有志が立ち上げた子ども食堂「ハッピーハッピーランチの会」が、8月22日に半原の児童養護施設「手まり学園」で開かれた。

 同会による子ども食堂の開催は2回目で、地域の民生委員・児童委員や厚木愛甲地区更生保護女性会、愛川シニアボランティアなど多くの運営スタッフが協力。子どもたちは持ち寄った夏休みの宿題などをスタッフに教えてもらいながら午前中を過ごし、更生保護女性会の会員らが作った甘辛豚肉のぶっかけそうめんとおにぎりを食べながらにぎやかな昼食時間を送った。

 初めて参加したという小学2年生の児童は、「お昼ごはんがおいしくて残さず食べられた」と笑顔。昼食後には同学園の施設内で卓球や水遊び、手芸などの遊びの時間も用意され、「新しい友達ができて楽しかった」と振り返る児童もいた。

 同会は、地域で子ども食堂を運営する組織を作ろうと、民生委員の大貫玉美さんと主任児童委員の甘利敦子さん、同学園の施設長を務める近堂瑞穂さんの3人が立ち上げた。過去に町内の上熊坂区で子ども食堂を運営していた勝又富美子さんの経験もヒントになったという。

 こども食堂は資金面や会場選びなども課題となるが、同会では県の子ども食堂応援事業協力金を活用して費用を工面。同学園の敷地や厨房などの設備を使用できる利点もある。

 甘利さんは「夏休みということもあり、共働き家庭などでは平日は一人でご飯を食べている子も多い。子ども食堂に来てもらうことで、世代を超えた交流も楽しんでほしい」と願う。大貫さんも「家で寂しくしている子どもたちが、いつでも足を運べるような会にしたい。定期的な開催を目指し、息の長い活動につなげたい」と話した。
万華鏡づくりを楽しむ園児

親子でおもちゃ作り 清川幼稚園

 清川幼稚園(片山智絵子園長)で8月27日と28日の2日間、「親子わくわくおもちゃ作り体験」が開かれた。

 夏休み明けの園児の登園をスムーズにすることを目的に、昨年に続いて2回目となる。初日27日は、在園児の家族3組と預かり保育中の園児5人らが参加し、地域おもちゃコンサルタントの山田友子さんが用意したプリンカップを使った風鈴や牛乳パックで作る万華鏡、紙コップとペットボトルキャップが材料の動くおもちゃ作りを楽しんだ。教諭らは「これかわいい?」「これ見て」と弾んだ声で保護者に話しかける園児を、ほほえましく見守っていた。

 片山園長は「40日間の夏休み中、一度も顔を見なかった子や卒園児にも久々に会えました。夏休み明けが楽しみです」と笑顔で話した。

作品を眺める来場者(上)とおもちゃの遊び方を教える相澤会長(下)

清川村 9年ぶりの作品展 オロンド木好クラブ

 清川村煤ヶ谷で木工づくりを楽しむ仲間が集まる「オロンド木好クラブ」が8月23日から25日まで、やまと芸術文化ホールギャラリー(大和市)で9年ぶりの作品展を開いた。

 同クラブは1986年から活動を始め、今年で創設32年を迎える。

 会場には会員20人が制作したテーブルや椅子、木工おもちゃ、生活雑貨など約200点の作品が飾られ、初日23日には230人が来場した。

 クラブの会長を務める相澤實さんは「会に興味のある方は9月2日まで見学会を開催しているので、お電話をいただければ」と新会員の募集を呼び掛ける。問い合わせは【電話】046・288・3632へ。

愛川町内で防災訓練

 愛川町では9月の防災月間に合わせ、町内各区で自主防災訓練が行われる。

 六倉区では9月8日(日)、広域避難所運営訓練に合わせてシェイクアウト訓練を実施。朝8時に地震が発生したと想定し、家庭内で机などの下にもぐって身を守る。その後は安否確認訓練として、自治会が各家庭に配布した「無事です」と書かれた黄色いタオルを玄関先などの目立つ場所に掲出。組長が安否確認のために各戸を巡回する。

 その他の区で予定されている訓練は以下。▽春日台区/28日(土)消火訓練▽細野区/29日(日)消火訓練▽宮本区/29日避難訓練・防災資機材取扱訓練▽桜台区/29日炊き出し訓練

コンサートの様子

被爆ピアノの音色響く 平和の尊さ考える

 音楽や講演を通じて平和の尊さを考える「被爆ピアノコンサート」が8月23日、玉川公民館で開催された。市民ら100人が広島で被爆したピアノの音色を聞き、平和への思いを新たにした。

 地域で平和の大切さを考えるために玉川地区地域づくり推進委員会が主催。昨年に続き「被爆ピアノ」を自前のトラックで全国に運ぶ調律師の矢川光則さん(72)を招いた。矢川さんはピアノの来歴を交えながら「このピアノは広島で被爆した方が幼い頃から大切にしていた。来年は終戦80年を迎える。このコンサートが平和の尊さを考えるきっかけになってくれたら」と話していた。

 続いて地域住民3人と同市にゆかりのある音楽家9人が被爆ピアノで演奏を披露。ピアノの音色を聞きながら、参加者たちは平和の尊さを改めて考えた。

 孫と一緒に訪れた東本幸子さん(75・七沢)は「演奏者の方の話や貴重なピアノの音色を聞いて、親の戦争体験の話を思い出した」と振り返り、孫の美陽さん(9)は「今のピアノと全く違う音でびっくりした。戦争を乗り越えてきたピアノの音を聞けて、感動した」と真剣な表情を見せた。

生涯スポーツを体験 愛川町で3種目

 健康づくりや交流の輪を広げる生涯スポーツの体験教室が、愛川町で開催される。

 9月7日(土)と21日(土)は、町民ターゲット・バードゴルフ教室を開催。会場は半原老人センターコースで午前9時から11時30分。雨天中止。

 9月9日(月)はグラウンド・ゴルフ教室を行う。会場は第一号公園野球場で、午前9時から11時。雨天中止。

 9月16日(月)は、カーリングに似たスポーツのユニカール教室を実施する。会場は坂本体育館で、午後1時から5時。

 いずれも年齢や体力を問わず、誰でも気軽にはじめらる生涯スポーツとして人気が高い。競技のルールなどを指導員が分かりやすく説明してくれるので、初心者でも安心して体験できる。

 当日は運動のできる服装と靴で参加を。町民ターゲット・バードゴルフ教室は、開催の5日前までに愛川町ターゲット・バードゴルフ協会の佐藤さん(【電話】046・281・3684)まで、ユニカール教室は、開催日の3日前までに愛川町レクリエーション協会の井上さん(【電話】046・285・0352)まで申し込む。

これまでの講座の様子

あつぎ難聴者手話の会「虹」 やさしい手話講座 参加者募集

 あつぎ難聴者手話の会「虹」による「第5回やさしい手話講座」が10月9日(水)から全5回の日程で、あつぎ市民交流プラザ6階ルーム602を会場に行われる。

 講座では、コミュニケーションがスムーズに図れるようになる簡単な手話を文字通訳付きで学ぶことができる。同会では「初めてでも大丈夫」と呼び掛け参加者を募集する。期間は10月9日・30日、11月13日・27日、12月4日(いずれも水曜)。時間は午後1時から3時。参加無料。対象は難聴者や聞こえにくい人とその家族。定員は申し込み順15人。参加希望者は電子メール、ファクス、電話で9月15日(日)から30日(月)までに申し込みを。問い合わせ・申し込みは同会事務局【携帯電話】080・2018・9114(梅原)、【FAX】046・248・3736、【メール】atsuginiji2023@googlegroups.com

二人展で作品並ぶ 9月19日から

 厚木市を拠点に活動する松山洋香さんと、わっさんこと和田充弘さんによる美術展「洋香とわっさんの二人展」が9月19日(木)から24日(火)までの6日間、市内中町のアミューあつぎ5階・あつぎアートギャラリーで開催される。時間は午前10時から午後4時(最終日は3時まで)。予約不要で、入場無料。

 会場には松山さんの花と書、和田さんの絵画作品などが並び、協力して一つの世界を表現する。

 問い合わせは和田さん【電話】046・293・4908へ。

ボールすくいを楽しむ親子の様子

夏休みの思い出に祭り 児童ら120人参加

 厚木市の北・上依知・依知小学校3校の児童を対象にした「やっちゃえ!依知北大子ども祭り」が8月24日、北小で開催された。

 保護者や地域団体などで組織する実行委員会が企画し、児童ら約120人が夏の思い出づくりを楽しんだ。

 当日はボールすくいやかき氷などの屋台が校庭に並び、太鼓演奏やストラックアウトなども祭りの雰囲気を盛り上げた。厚木警察署によるパトカー、白バイの乗車体験もあり、参加した親子は「なかなか経験できないことなのでうれしい」、「白バイがかっこよかった」と笑顔を見せた。

 実行委員長を務めた川崎勲さんは「子どもたちには夏休みの終わりに楽しい思い出をつくって、気持ちよく新学期を迎えてほしい」と話した。

イベントチラシ

本厚木駅秋まつり 9月7日開催

 本厚木駅と小田急グループによる「第3回本厚木駅秋まつり」が9月7日(土)、本厚木駅中央改札口外と本厚木ミロード館内で開催される。午前11時から午後4時。参加費無料(一部有料コンテンツあり)。

 小田急電鉄の子育て応援マスコットキャラクター「もころん」が来場するほか、ガラポン抽選会やラグビーチーム「三菱重工相模原ダイナボアーズ」選手とのふれあいイベントが行われる。

 問い合わせは本厚木駅改札窓口へ直接。電話の問い合わせは不可。

目の前に光の花が鮮やかに広がる

清琉会 35周年の祝いを込め 記念花火大会

 厚木市小野で特別養護老人ホームほか4施設などを運営する社会福祉法人清琉会(原田忠洋理事長)が8月20日、法人設立35周年を記念した打ち上げ花火を実施した。

 花火を目の前で楽しんだ利用者は「本当に立派な花火」と打ちあがる度に、手をたたいて喜びを表現。原田理事長は「まだコロナも油断ができず、直接ではないものの、少しでも地域交流を引き続き育んでいきたい」と話した。

勝利を喜ぶ親和レッズの選手たち

少年野球 親和レッズが優勝 杉田カップオレンジ大会

 小学4年生以下の野球大会「第10回SUGITA CUP・オレンジ大会」(主催/厚木市少年野球協会)の決勝戦が8月25日に厚木市厚木にある厚木野球場で開催され、茅ヶ崎市の少年野球チーム「親和レッズ」が優勝に輝いた。

 決勝戦の相手は昨年優勝の「ペガサス」(厚木市)。試合は、初回にペガサスが2点を先制すると2回裏にレッズが同点に追い付き振り出しに。4回表にペガサスが1点を追加しリードするも、その裏にレッズが2点を取り逆転。5回表を抑えて5対4で勝利した。

 レッズのキャプテンで大会最優秀選手を獲得した谷口悠真君(汐見台小4年)は「優勝できてうれしい。楽しかった。決勝ではピッチングが良かった」と話した。

 また決勝戦の前に行われた3位決定戦では、厚木市の「三田フレンズ」が同じく厚木市の「妻田ブルーフォックス」に勝利して3位を獲得した。

成長を願って

 同大会は、青少年の健全育成を願い市内旭町の(株)杉田商事(杉田光一代表取締役)が冠スポンサーを務める。大会も10回の節目を迎え、今大会も選手たちが試合ごとに成長する姿が多く見られた。杉田社長は「皆さんの力一杯のプレーに元気をもらった。今日はみんなと喜びを分かち合い、明日から次のステージに向かって練習に励んでほしい。今後も子ども達の成長のために大会を盛り上げたい」と話した。

神輿を担いで園内を練り歩く園児ら

ぬるみず幼稚園で夏祭り 子ども神輿の披露も

 ぬるみず幼稚園(厚木市温水)で8月23日に夏祭りフェスティバルが行われ、園児や保護者、卒園生らが夏の思い出づくりを楽しんだ。

 職員や幼稚園の役員らが当日に向けて準備してきた縁日ゲームや軽食販売のブースが並んだほか、同園が所有する子ども神輿も登場。コロナ禍などもあり在園生が神輿を担ぐのは今回が初めてといい、園児らは元気よく園内を練り歩いたり、神輿を囲んで歌と踊りを披露したりした。祭りには厚木ガスも協力し、来場者に無料のポップコーンを振る舞った。

 同園の安藤公子園長は「準備は大変でしたが、子どもたちの笑顔を見ることができて良かった」と振り返った。

イベントチラシ

厚木一番街で秋まつり 9月16日、30店超が参加

 厚木一番街商店街の有志による「第6回ラッキーマルシェ」が9月16日(月)、厚木一番街(中町2の12の2)周辺で開かれる。

 このイベントは「お祭りの絶えない街だった活気ある厚木を取り戻し、LuckyもHappyも舞い込むマルシェをしよう」との思いで、2023年5月から始まったもの。厚木一番街商店街の歩道に食品や小物雑貨、アートなど30ブース以上がずらりと並び、マルシェを盛り上げる。

 午前10時から午後4時。雨天中止。

 問い合わせは厚木生花【電話】046・221・0952へ。

2点目のゴールを決めた宮川選手

はやぶさFC 首位チームに見事勝利 次戦は9月1日

 将来のJリーグ入りを目指して今シーズン関東サッカーリーグ2部を戦っている「厚木はやぶさFC」は8月24日、ホーム・荻野運動公園競技場(厚木市)で流通経済大学ドラゴンズ龍ヶ崎と対戦。2対0で首位チームに勝利した。

 気温が30度を超える猛暑の試合は、互いにゴールを奪えず0対0のまま前半を終了。後半、はやぶさが果敢に攻撃を仕掛けると林純平選手が、後半12分に右からの折り返しに頭で合わせてゴール。後半31分にも現在、得点ランキング2位の宮川瑞希選手が、自らドリブルで駆け上がり2点目を追加した。

 はやぶさは13節終了時点で5勝5分3敗で勝ち点20。暫定ながら3位。2位以内が1部昇格圏となる中、2位との勝点差は8となっている。

 時節は9月1日(日)にホームで「日本大学N.」と対戦する。

台風10号接近 厚木市、29日に庁内会議 警戒態勢など確認

 非常に強い勢力で日本列島を縦断する恐れのある台風10号は、週末から週明けにかけて関東地方に接近するとみられる。

 厚木市では、8月29日(木)午前に部長級による庁内会議を開き、避難所開設や休校措置、各部の態勢などについて確認する。

 清川村は、台風の進路や勢力などを注視しながら、必要に応じて30日(金)に対策会議を開く予定という。

トロフィーと賞状を手にする網代さん

防具付き空手世界大会 愛川中原中網代さん 型と組手部門で2冠

 愛川中原中学校1年の網代大輔ルナさんが、8月3日に韓国で開催された「第9回WPKF世界大会(防具付空手道)」に出場し、型と組手の2部門で優勝し最優秀選手に選ばれた。

 174cmの長身を武器に、組手では得意技のカウンターと上段蹴りを駆使して戦う網代さん。世界大会では、自身の体格を上回る海外勢の選手にもひるむことなく、冷静な試合運びで頂点に立った。

 型の部で披露したエンピは「ベストな出来だった」と振り返る通り、大会最高得点を出して会場を沸かせた。

 網代さんは「海外の選手は身長も体重も全然違う。体格差もある中で優勝できたのは良い経験になった」と冷静に振り返った。

 網代さんが空手を始めたのは小学1年生の頃。動画共有サイトのユーチューブで空手の動画を視聴し、「かっこいい」と思ったことがきっかけだった。父親の智雄さんは「始めた当初から才能を感じた。周りと比べてもレベルがずば抜けている」と息子の実力に舌を巻く。

 将来はオリンピックに出場し、金メダルを獲得することが目標という網代さん。「今は世界大会を中心に出場し、たくさんの経験と実績をつけていきたい」と意気込みを語った。

厚木クラブJr 中学男子ソフトボール 創部2年で全国へ挑戦

 厚木市を拠点に活動する中学男子ソフトボールクラブ「厚木クラブJr」(古川貴史代表)が8月18日から富山県で行われた「第46回全国中学校男子大会」に挑んだ。

 同クラブは創部2年目。県内中学校に男子ソフトボール部が極端に少ないなか、プレーをする環境を整え、将来を見据えた選手育成をしたいという思いから発足した。

 現在は3年生のいない若いチームだが、県大会、東関東大会を勝ち抜き、初の全国出場となった。結果は1回戦で岡山県代表に3対2で敗退となったものの、野澤耀太主将(横浜市立共進中2年)は「1回戦で敗退して悔しかったですが、経験という財産を得ることができた。目標の全国制覇に手応えも感じ、チーム全員でもっと努力していきたい」と話す。また八重樫和也監督も「初めての全国大会という舞台で選手全員があきらめずに最後まで戦った。発足2年目とは思えない成長を見せてくれた」とコメントした。

 同クラブは中依知青少年広場などで土・日・祝日を中心に活動。体験や見学も受け付ける。

 問い合わせは同クラブ【電話】080・5644・5995古川さん。またはチーム公式インスタグラムのDMから。

大山と外国人の歴史講演 シティプラザで9月22日

 厚木市史歴史講演会「大山を巡る外国人との交流記録」(厚木市主催)が9月22日(日)、厚木シティプラザ6階で開かれる。午後2時から4時。参加費無料で予約不要。先着150人。

 講師は厚木市史編集専門委員会委員の川島敏郎さんが務める。寛政年間(1789年)頃から大山や鎌倉への周遊が盛んになり、宿場として栄えていた厚木市。開国後は多くの外国人が訪れ、避暑地、布教・伝道先として多くの影響を受けたことなどを解説する。

 問い合わせは市文化魅力創造課【電話】046・225・2060へ。

清川村 災害に強い村づくり 8月25日 防災訓練

 清川村は8月25日(日)、「地域ぐるみ」の防災体制を確立するため大規模地震警戒訓練と発災対応訓練を実施する。

 大規模地震警戒訓練は午前6時30分から9時まで。村役場ほかで情報伝達をはじめ消防団員等非常招集などの訓練を実施。発災対応訓練は午前9時から11時30分まで。参加者は自宅から各自治会で決められた第1次避難場所への避難後、各自治会長の指示に従い、第2次避難場所へ移動。その後村内各所で消化栓や水消火器を使った初期消火訓練や土のう作り、炊き出し訓練に取り組む(小雨決行・雨天中止)。

 問い合わせは安全防災交通係【電話】046・288・1212へ。

※8月23日号の厚木・愛川・清川版紙面で開催日に誤りがありました。正しくは25日(日)となります。

 

 

 

 

部活動制作の作品展示 厚木愛甲地区中学校

 厚木愛甲地区中学校文化連盟芸術祭が9月7日(土)から8日(日)まで、アミューあつぎ5階(中町2の12の15)で開催される。

 同展示会では各校の部活動で制作された写真や絵画、手芸、陶芸などの作品を展示。同連盟では「今を生きる中学生の活気あふれる作品をご覧いただきたい」と来場を呼び掛けている。

 時間は7日は午後0時30分から5時まで。8日は午前9時半から午後4時まで(入場は3時45分まで)。

 問い合わせは同連盟事務局046・245・1167へ。