海老名・座間・綾瀬版【10月18日(金)号】

綾瀬市立図書館 基地と蔵書で交流 互いの館内で展示中

 綾瀬市立図書館と、厚木基地内の米海軍厚木航空施設図書館が、互いの蔵書を交換して展示し始めた。日米双方の交流をつくることを目的にした企画で、その第一弾となる。

 現在、市立図書館の「和」をテーマにした昔話や折り紙などの蔵書30冊が基地内の図書館で展示されている。親しみを込めて「姉妹図書館からの日本語図書」といった紹介も。一方で市立図書館には基地内から動物関連の本や米国で人気の絵本など36冊が届き、展示されている。

 これまで地域が隣接しているのに交流がなかったため、市立図書館側から基地側に打診して企画が実現。その後、双方の職員が互いの館内を視察した。基地内図書館の蔵書は2万8千冊ほどあり、軍人や家族、自衛隊員や日本人職員も利用する。市立図書館と同様に子ども向けの読み聞かせイベントなどもある。初の交流について「私たちは日本のよき友人でありたい。理解と機会の架け橋を広げるために綾瀬市立図書館と協力しています。図書館は新しいもの、人々、場所について学び、世界の良き市民になるために重要な場所」とコメントしている。

 展示図書は貸出していないが「立ち止まって見入る来館者もいる」(市側)。10月2日から12月9日までが第一弾で、年度内にあと2回実施する予定。市側の職員は「様々な形の交流に広がれば」と期待を語った。

消防団カードを企画した加藤さん(左)と大森一樹さん

海老名市 消防団員がカードに 「全国でも珍しい取り組み」

 制服姿の消防団員が放水ホースや誘導灯を持って決めポーズ。海老名市消防団第5分団(松山隆分団長)がこのほど、団員を紹介する「カミゴウ消防団オリジナルカード」を作成した。地域で活動する消防団をより身近に感じてもらうために始めた取り組みで、カードは非売品。同消防団は「イベントなどで名刺の代わりとして配りたい」としている。

 カード作成のアイデアは同消防団員の加藤達也さん(39)によるもの。消防団活動に11年携わる加藤さんは、「管轄地域に住んでいたり、事業者であったり地域に縁のある団員を知ってもらいたいと考えた」と話す。

 カードは表面に団員の名前と写真、裏面には消防団の活動の詳細や団員個々の職業紹介や日常の様子などを盛り込んだ。

 今回は第1弾で、団員7人と詰所やポンプ車などと合わせて10種類を作成し、加藤さんは「第2弾で団員12人全員を揃えたい」と考えている。

 ご当地のトレーディングカードは、旅館やホテルで活躍する女性に焦点をあてた「女将カード」や水産振興を目的とした「漁師カード」などが話題を集めている。

 消防関連では(一財)全国消防協会が2015年に各地の消防本部をカード化した事例はあるが、加藤さんによると「消防団員に焦点をあてたカードは初めてだと思う。全員のカードを集めてもらえたら」と期待を寄せる。

団員加入に期待

 同消防団は、海老名市の上郷、扇町、めぐみ町の3地区を管轄しており、「カミゴウ消防団」の愛称で親しまれている。地域住民に活動を知ってもらおうと、昨年10月から詰所見学や一日消防分団長など、自主企画のイベントを定期的にに行なっている。

 各地で消防団員の担い手不足が課題となるなか、同消防団ではイベントがきっかけで3人の新人が入団した。10月20日(日)にも、県立三川公園パークセンター横で体験イベントを企画しており、子どもを対象にカードを配布する予定だ。午前10時から正午まで。

 加藤さんは「お子さんから『お父さんもカードになって』と言われて消防団に入団してくれたら嬉しい」と話した。

座間市の小学校11校に手作りのお手玉330個を贈った 柴山 タマ子さん 座間市立野台在住 83歳

手作りの幸せをどうぞ

 ○…座間市内11の小学校に330個のお手玉を贈った。ミシンを使わず手縫いで作り続けて約半年、「夢中でしたね」と晴れやかに振り返った。汚れたり糸がほつれても新しい玉を補充に行きたい、とやる気満々。お手玉を投げてみせシャッシャッと鳴らした。秋の植物「ジュズダマ」の実を入れるのが最上品。目久尻川の河川敷で見つけると、心が躍る。

 ○…3つの玉を回すのは意外と難しい。子どもたちに遊び方を教えるコツは、ほめること。「すごいね」「そこまでできるの」と寄り添う。自身が小学生の頃は先生の披露するお手玉が憧れだった。車輪のように多くの玉が回り、見とれたという。「数え歌を織り交ぜたり片手だけの技もある。奥深い世界があるんです」。この330個は昔あそびの復興に向けた、種まきのよう。

 ○…孫が通っていた小学校の通学路で20年にわたり朝の見守り活動に参加した。ある日、化粧を忘れて「顔色が悪い」と子どもに言われた思い出がある。「パパとママがけんかして…」と打ち明ける子、「おなか減った」と学校に行く子もいた。20年間無事故という目に見えない成果が誇り。「子どもには、しっかり朝ごはんを食べさせてほしいですね。できれば、玄関まで送りだしてあげて」とつぶやいた。

 ○…満州生まれで、小さいころから酷寒の世界に暮らした。食卓の定番は母が皮から練る水餃子。その影響か、20年前に仲間とそば打ちの団体を立ち上げ毎週集まるようになった。粉を練る時の気温や体温、心のありようも味に出る。平穏な心で打った時の美味しさは形容できない。手作りこそ活力の源泉と言わんばかりに「倒れるまで、そばを打ちます」。料理好きだった母譲りの両手を愛おしそうに重ねた。

工場入口で取り押さえられる犯人役

エムケーチーズ(株)で訓練 迫真の不審者対応

 「クラフト」ブランドのスライスチーズなどを製造する、綾瀬市のエムケーチーズ(株)で10月10日に不審者対応の訓練が行われた。10月11日から20日までの全国地域安全運動に合わせたもので、工場の多い地域の備えとして行われた。

 大和警察署の署員が不審者役となり、怒鳴り声を上げながら入口で記名など拒否、刃物を取り出した。警備スタッフに引き止められた後、通報を受けた署員がパトカーで駆けつけ、門の外でさすまたなどを使い取り押さえた。

 大和警察署の海老澤善幸警部補は「刃物を持つ不審者がいるかもしれない。すぐ通報してほしい」と話し、不審者との間合いの取り方をアドバイス。同工場の天野雄介事務部長は「想定外が起こりうる世の中で定期的な訓練は必要。これまでの訓練よりも臨場感があった」と語っていた。

寄贈式の様子

小学校にお手玉330個 座間市の柴山さんが贈る

 座間市立野台の柴山タマ子さん(83)=中面・人物風土記で紹介=が、10月8日に、お手玉330個を市内11の小学校に寄贈した。

 座間市社会福祉協議会の事業「チョッピリ先生」の講師として10年以上前から作っており、これまで中原小学校や東原小学校、立野台コミュニティセンターの行事でも昔遊びを教えている。お手玉は着物の生地などを使い、中に樹脂の粒をつめ半年かけて手縫いした。「色々な遊び方があって奥深い」という柴山さんは話している。

細い路地が賑やかに

綾瀬・小園の各地区巡る 元気いっぱい子供神輿

 綾瀬市の小園子之社の例大祭が10月5日と6日に行われた。小園はやし保存会による息の合った太鼓の音が先導し、子供神輿が続いた。

 これまでの子供神輿は自治会が主体となってきたが、今回から新発足の小園神輿會が中心となって巡行した。祭りでは10年前から実施するスタンプラリーが大好評。地域の一区間を進むごとにスタンプを押すもので、延べ200人ほどが参加した。坂のある宮入りは大人が担いで境内へ。同会の金子賢昭会長は「子どもたちのやる気と笑顔がいっぱいの2日間だった」と話していた。

手話を交えながらあいさつする赤木会長

「星の会」手話と歩み50周年 座間市のサークルが節目

 座間市手話サークル星の会(赤木みな子会長)の創立50周年記念式典が10月14日、おださがプラザで開かれた。同会メンバーや座間市聴覚障害者協会関係者など、約70人が節目を祝った。

 式典の冒頭で登壇した赤木会長は「嬉しいことも苦しいこともいっぱいあった。なかでも手話通訳者の資格試験にたくさんのメンバーが合格したことが何よりも嬉しいこと」と手話を交えながらあいさつした。

 この日は佐藤弥斗市長や芥川薫県議など多くの来賓も駆け付けた。あいさつに立った佐藤市長は「座間市の福祉向上にも大きな役割を果たしてくれました。今後も大事な役割を担ってほしい」と謝辞を述べた。

 同会は、座間市内の民生委員を中心に開催された手話講習会がきっかけで1974年に創立。市内の公共施設で、ろうあ者と交流しながら手話を学び、手話通訳者の育成に取り組んできた。また座間市内の小中学校で、授業の一環として「初めての手話講座」を開くなど、手話の普及活動にも尽力している。

期間限定のフォトスポット

演奏発表に花苗の販売も 10月26日 せせらぎまつり

 相模三川公園で、10月26日(土)に秋のせせらぎまつりが開かれる。午前10時〜午後3時(雨天の場合は翌27日に順延)。

 ステージでは吹奏楽や和太鼓などの演奏が披露され、小物や花苗などの販売ブース、キッチンカーも出店。園内ではコキアが色づき、ハロウィーンのフォトスポットも用意されている。(問)パークセンター【電話】046・236・5008

サンドバッグに打ち込む星野さん

海老名市星野大空さん ボクシングで全国優勝 競技開始から6カ月で

 海老名市立社家小3年の星野大空(つばさ)さんが、9月29日に行われたボクシングの「第6回ジュニア・チャンピオンズ・リーグ全国大会」の25キロ級に初出場し、優勝した。

 星野さんがボクシングを始めたのは今年3月からで、厚木市のT&Tボクシングスポーツジムに通っている。5月に行われた東日本地区予選に出場し、トーナメント戦を勝ち抜いた。

 全国大会は、西日本地区を制した選手と対戦。身長も高く、左ストレートを多用してくる相手に有効打を放ち続け、判定で勝利を収めた。優勝の瞬間を「最高の気分だった」と振り返る。

3競技に打ち込む

 星野さんは、小学1年の夏にキックボクシングを始めた。きっかけはユーチューブで見た那須川天心選手の試合で、「自分も強くなりたいと思った」という。キックボクシングのジムで競技を始めると、早くも才能が開花。全国大会でも優勝を果たしている。

 体幹を強化するために、昨年2月からレスリングも始めた。練習漬けの日々で、1日で3競技の練習をすることもあり、父・佑介さん(40)は「身体が心配になる時がある」と気遣う。星野さんは将来について「井上尚弥選手みたいになりたい」と話した。

物品の寄付を募集 高座クリーンセンター

 海老名市本郷の高座クリーンセンターは、11月24日(日)に開催する「高座SDGsフェスティバル」に向け、物品の寄付を受け付けている。

 「まだ使えるけど、もう使わなくなったもの」を対象に、洋服、本・漫画、おもちゃを受け付けている。11月23日(土)まで(月曜日は休館)。

 寄せられた物品は、「リユースマーケット」で希望者に配布する。

 (問)同センター【電話】046・238・3172

海老名運動公園で 10月20日 SDGsフェスタ

 海老名SDGsフェスタが、10月20日(日)に海老名運動公園で開催される。時間は午前10時から午後3時まで。

 イベントステージではオカリナやフラダンス、ヒップホップ、よさこいなどが繰り広げられ、陸上競技場ではクラフト作家など20店舗が集合。多目的広場ではフリーマーケット、保護犬保護猫の譲渡会が、疎林広場ではポニー乗馬やにんじんの餌やりなどの体験も楽しめる。

(問)同運動公園046・235・7204

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10月20日 市民団体が楽曲披露 海老名市文化会館で

 えびな市民文化芸術祭の市民コンサートが、10月20日(日)に海老名市文化会館小ホールで開かれる。午前10時30分から午後5時ごろまで。入場無料。

 当日は、女声コーラスサークルの「コーロ・ビナ・ルーチェ」や尺八サークルの「山びこ静山会」など、海老名市を拠点にする音楽サークル17団体が参加。日ごろの練習の成果を披露する。

 同コンサートは10月27日(日)にも行われる。

 (問)海老名市文化芸術協会【電話】046・240・8870

ホシノタニでマルシェ 10月20日 座間駅周辺で

 座間駅前や近くの「ホシノタニ団地」で、10月20日(日)に「第10回ホシノタニマーケット」が開かれる。小田急電鉄(株)と(株)小田急SCディベロップメントが主催。

 陶芸体験や新鮮野菜の販売、ハロウィーンをイメージした髪飾りなどのワークショップ、こだわりのキッチンカー、さらにごみ収集車への乗車や、模擬ごみの投げ入れ体験、カードゲーム「ごみゼロゲーム」などイベント盛りだくさん。ざまりんも来場する。

(問)ブルースタジオ【電話】03・3541・5878

心の中を詠む 海老名で川柳展示会

 海老名市川柳協会(山口珠美会長)は、10月19日(土)から24日(木)まで海老名市文化会館1階展示室で川柳作品展示会を開催する。午前10時から午後4時(最終日は正午まで)。

 会場では、海老名市の川柳団体である「海老名川柳天馬」の会員23人による自身の心の中を詠んだ作品が75句並ぶ。写真に句を添えた「フォト川柳」もある。

 山口会長は「展示会は会員の一年間の研さんの披露の場。多くの方に来場してほしい」と話している。

 (問)山口会長【携帯電話】090・2148・7422

10月20日(日) お抹茶で一服 海老名市文化会館で

 海老名市茶道協会 和会が、10月20日(日)に海老名市文化会館2階和室で茶会を開催する。午前10時から午後3時(受付は2時30分まで)。茶券は1席につき500円。

 会場では、会員が目の前でたてた抹茶を和菓子と合わせて提供する。茶道で用いる作法や道具の解説、茶道の楽しみ方の説明もある。

 同会の荒井さんは「どなたでも大歓迎。お抹茶を飲んで、非日常を楽しんでほしい」と話している。

 (問)荒井さん【携帯電話】090・5498・1267

座間・小学生の保護者向け 申込受付中 絆深めるスキル学ぶ

 小学生の保護者向けの、子どもとの絆を深めるプログラム『CARE』(ケアー)が、10月21日(月)と28日(月)に座間市立市民健康センターで開催される。時間はいずれも午前9時30分から11時30分。事前申込制。

 ケアーは米国オハイオ州シンシナティ子ども病院で開発されたプログラム。子どもとの接し方に悩む人にとってヒントになる講座。子どもと温かい関係を築くためのスキルや効果的に指示を出すヒントを学ぶ。

 対象は小学生の保護者で、2日間参加できる人。定員は12人(市内在住者優先)。講師はCAREファシリテーターで臨床心理士の澤谷厚子さん。申し込みは座間市こども家庭課【電話】046・252・8026へ。

以前の開催時の様子

えびな安全・安心フェスティバル 10月19日 体験盛りだくさん

 第18回えびな安全・安心フェスティバルが10月19日(土)に海老名中央公園と海老名ハウジングギャラリーで開催される。時間は午前10時から午後3時。荒天中止。

 交通安全・防犯・防災をテーマにしたイベント。パトカーや消防車の展示、ポニー乗馬、危険予測VR体験などイベント盛りだくさん。交通安全や防犯、防火に関する表彰式もある。

 (問)海老名市地域づくり課【電話】046・235・4793

座間パワーズのメンバー=提供写真

学童野球大会 創部50年 三冠で祝う 座間パワーズが優勝

 座間市野球協会の第47回秋季学童軟式野球大会の決勝戦が9月28日、相模川グラウンドで行われ、座間パワーズ(平内兼二代表)が座間フェニックスを11対3で破り、優勝。同チームは今季春と夏、秋の三大会を制覇した。

 決勝戦は、1回裏にパワーズが打線をつないで4点を先制した。フェニックスは3回表にホームランで2点を返して反撃したが、その裏の攻撃でパワーズが一挙6点を奪って試合を決めた。

 同チームは今年で創部50周年を迎え、吉田達也監督は「節目の年を三冠で飾れて嬉しい」と話した。座間市代表として11月に行われる県央県北大会に出場する。