青葉区版【12月5日(木)号】

青葉区民マラソン 男女とも大会新で連覇 971人が青葉路を駆け抜け

 第11回青葉区民マラソン大会が11月24日に区内で開催され、971人のランナーが参加した。男子は田中大稀さん(22)が31分00秒、女子は金子夢さん(28)が37分57秒とそれぞれ大会新記録で連覇を達成した。

 区制30周年記念関連事業として行われた区民マラソン。元々2014年に区制20周年を記念して始まった経緯もあり、節目の大会となった。コースは区役所第1駐車場をスタートし、コース南端の天神橋を通過し北上、環状4号入口交差点を折り返してスタート地点に戻る10Km。主催は青葉区民マラソン運営委員会と青葉ふるさと協議会。

 大会は昨年、一昨年に続いて日本体育大学出身のマラソンランナー、有森裕子さんがアンバサダーに。バルセロナ五輪銀メダル、アトランタ五輪銅メダルのメダリストが大会を盛り上げた。

男子連覇の田中さん

 男子で連覇を達成した田中さんは奈良町在住の桜美林大学4年生。駅伝部に所属し、けがで走れない時期もあったが、10月に引退したばかりの学生ランナーだ。31分00秒という記録に「30分台で走りたかった」と話すものの「大会新が目標だったので満足している」と喜びを語った。引退後も走り続けているが、今回で区民マラソン出場は一区切り。「社会人になるまでにフルマラソンに出場したい」と語った。

女子連覇の金子さん 

 一方、女子で連覇の金子さんは横浜総合病院に勤務する歯科衛生士。荏田高校陸上競技部の出身で、現在は自宅近くの多摩川のコースを走って練習している。昨年の初優勝を受けて、今年は勤務先から応援されての出場に。「タイムよりも順位を狙っていたけれど、大会新で記録も満足」と笑顔を見せた。区民マラソンは「20代最後となる来年までは連覇を目指したい」と力強く宣言した。

 男子と女子の2位と3位は以下の通り。敬称略。【男子】2位/阿部優樹(31分38秒)、3位/祢津慎也(32分51秒)【女子】2位/櫻澤有沙(40分33秒)、3位/榎本久子(41分26秒)

区役所 「窓口カスハラ」対応苦慮 職員要望も体制未整備

 企業や店舗が客から理不尽な要求や迷惑行為を受ける「カスタマーハラスメント(カスハラ)」が社会問題となる中、横浜市の区役所窓口でも来庁者からのハラスメントが起き、難しい対応を迫られることもある。職員からカスハラ対策を求める声が出ているが、体制は未整備で具体的な検討には至っていない。

 区役所窓口でのカスハラについて、市市民局は「カスハラの定義が明確ではないため、件数は把握していない」とするが、来庁者対応が多い戸籍課や保険年金課などの窓口で迷惑行為が起きやすいという。来庁者が過度に謝罪を求めたり、職員や家族へ危害を加えることをほのめかすことがあるという。SNSに職員の名前や広報物に使われていた顔写真が投稿される例も見られる。

 過去に区役所に勤務していたある職員は「窓口で業務と関連が薄い件で持論を数時間話す人がいた。話を遮ったり、別の部署に回すと余計に時間がかかるため、最後まで話を聞くしかなかった」と対応の難しさを語る。

 同局によると、職員への暴力や脅迫が疑われる場合には、専門部署が対応する仕組みがあるが、カスハラに特化したマニュアルや庁内で事例を共有する体制は確立されていないという。

 窓口担当職員からカスハラ対策を求める声があることに加え、市人事委員会も10月、「職員保護の観点から組織として具体的な対策の検討が必要」との報告を出した。

他自治体では録音も

 他の自治体では、電話の通話を録音したり、話し合いが長時間になった場合は対応を打ち切るところもある。同局は、これらの例を把握し、対策の必要性は感じつつも、「具体的に検討するには至っていない」という。

 市は職員が市民の声に耳を傾ける「広聴マインド」を重視しており、カスハラ対策との兼ね合いが難しい。対策について同局は「市民の理解なくしては進められない」とし、「正しい知識のもとで適切に対応できるように努める」と窓口サービスの向上を図る方針だ。

侵入犯罪対策 「入りにくい」環境作り 「個人、地域で危機感を」

 近年増加している「住宅を対象とした侵入窃盗・強盗」。10月には青葉区鉄町で高齢者を狙った強盗殺人事件が発生し、不安に思う人も多いのでは。どうすれば被害を防げるのか、防犯対策を青葉警察署に聞いた。

 警察庁の発表では、最も多い侵入手口は無施錠の玄関・窓からの侵入、次いでガラス破り。昨今は点検業者等を装って室内に入り込む事件も増えている。「不在時、在宅時問わず玄関・窓の施錠」「訪問者には不用意にドアを開けない」等の習慣付けや、防犯フィルムやセンサーライトの設置など「入りにくい」環境作りが大事。電話で家族等を装い情報を聞き出す手口もあり、在宅状況や資産情報を安易に漏らさないことも重要だ。

 年末年始の旅行など長期不在は要注意。郵便物がたまっていると不在を知られるので配達ストップを。近所に声がけして不在中に気にかけてもらうなど地域で監視するつながりも大切だ。青葉署では「防犯に絶対はない。より被害を避け、最小限に抑えられるよう、常に個人や地域で危機感を持って」と注意喚起している。

12月7日のあおば6大学FESでストレッチ講座を行うプロレスラー 大原 甫(はじめ)さん 川崎市高津区在住 40歳

現役大学生兼プロレスラー

 ○…スペイン語で「とても良い」を意味する「ムイビエン!」。プロレスラーとしての決め台詞であり、決め技であり、入場曲にも使っている自身を象徴する言葉だ。7日に行う講座名にも使われており、「参加した人の健康が『ムイビエン』になってくれたら」と期待を込める。

 ○…中学生の時にテレビで見たプロレスに衝撃を受け、専門学校卒業後、本格的にプロレスラーの道へ。メキシコでの武者修行を経て、現在はプロレスリング・ノアに所属。興行で全国を回っている。その一方で、祖父母の介護をきっかけに10年ほど前から転倒予防や介護についての勉強も。「知識が一切ない状態の介護はとても大変だった」と当時を振り返り、2015年から「学んだことを広めたい」と近所の福祉施設で介護予防や筋トレについてのボランティア講座を始めた。すると好評を博し、評判を聞いた人や団体、企業から講座の依頼がくるように。今では月に15回ほど講座を行う。

 ○…ボランティア活動を続ける中で、福祉や介護系の資格取得を考えた際に、ぶち当たったのは「高卒」の壁。諦めきれず定時制高校に入学したのは17年のこと。「周りは10代の学生ばかり。一際目立った」と笑う。20年には、現在も在学している通信制大学の星槎大学へ入学。「経験を伝えることで、子どもたちのキャリア選択の可能性を広げたい」と教育課程を選んだ。半年後には教育実習もある。「夢を叶えた後も人生は続くことを生徒に伝えたい」

 ○…プロレスと福祉、教育に関わる唯一無二のキャリアを突き進んできた。「やるからには、どれも疎かにしたくなくて」。今年40歳という節目を迎え「培った知識や経験を関わる人たちに還元したい」と意気込む。

山中市長 再選出馬は「考えられる状況ではない」

 横浜市の山中竹春市長は12月4日の定例会見で来年夏の市長選への立候補について、「残された任期をしっかりやることだけを考えている。今は出馬を考えられる状況ではない」と述べた。

 山中市長の後援会が11月25日に発足し、同日に行われた集会に約1千人(主催者発表)が集まったことに関しては、「会を開いてくれたことは大変ありがたく思っている。残りの任期をしっかり頑張れというメッセージだと思っている」と感想を語った。

前列左から、片岡さん、大橋さん、岡崎さん

中学生が選挙呼びかけ 作文コンクールに272作品

 青葉区内の中学校に通う生徒を対象にした「青葉区明るい選挙推進作文コンクール2024」の表彰式が11月25日、青葉区役所で行われた。

 同コンクールは、次世代の有権者である中学生に選挙や社会への関心を持ってもらう目的で、区明るい選挙推進協議会、区選挙管理委員会、青葉区が主催している。8回目の今年は272作品の応募があり、10作品が入賞した。

 最高賞の「青葉区明るい選挙推進協議会会長賞」に選ばれたのは、大橋佐保さん(美しが丘中3年)の「皆に知ってもらいたいこと」。障害のため車いすを使用しており、車通学だった大橋さん。段差等の危険を市会議員に相談したことで通学路が整備され、友人と一緒に自分で通えるようになった。「自分の意見で地域を変えることができる。(意見を届ける手段として)選挙に行ってほしい」と話していた。

 その他の被表彰者は以下の通り。敬称略。受賞作は区HPで公開予定(「青葉区明るい選挙推進協議会」で検索)。【青葉区選挙管理委員会委員長賞】片岡逢人(市ケ尾中3年)「未来の区長の公約」【青葉区長賞】舩江優歌(市ケ尾中3年)「よりよい青葉区と、よりよい日本にするために」【佳作(えら坊賞)】岡崎智子(あざみ野中2年)/兼松諒(市ケ尾中3年)/菰田悠叶(同3年)/中村凌世(同3年)/濱田早紀(同3年)/鈴木紗英(美しが丘中3年)/佐藤優治(鴨志田中3年)

田中支店長(左)と鎌田署長

青葉警察署 第一生命と協定 犯罪被害の防止目指し

 青葉警察署と第一生命保険株式会社町田支社は11月26日、犯罪被害を防ぐことを目的に「地域安全に関する協定」を締結した。当日は同署の鎌田純署長と同支店の田中秀人支店長らが出席し、書面を交わした。

 協定は同支店から提案したもので、特殊詐欺などの犯罪を未然に防止するための情報発信や広報啓発活動、安全安心まちづくりに関する事項への協力などを行う。具体的には青葉区で活動する同支店の社員約200人が顧客宅などに訪問する際に、様々な防犯情報を伝えるなどするという。田中支店長は、昨年に支社の開設50周年を迎えたことを踏まえ、地域への感謝を示し、社会貢献活動に力を入れていくと協定締結の意義を語った。

 一方、鎌田署長は、今年1月から10月末の時点で同署管内の刑法犯発生状況は875件と昨年比で163件増加している他、自転車盗の増加が著しく、昨年比50%増だと語った。また、オレオレ詐欺や還付金詐欺などの特殊詐欺の認知状況は34件と前年比で11件減少しているが、被害額は約1億4900万円と増加している状況も説明。今回の協定締結によって「犯罪被害の撲滅に向けた対策をより効果的に推進することができる」と期待を示した。

沿道を埋め尽くした人の中を進む選手らを乗せたオープンバス

歓喜の行進 30万人祝う ベイスターズ 日本一パレード

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズが日本一になったことをチームとファンが祝う「横浜DeNAベイスターズ日本一 優勝パレード2024」が11月30日に行われ、約30万人(主催者発表)が選手らを祝福した。

 三浦大輔監督や選手、コーチらを乗せたパレード用のオープンカーと「横浜日本一」の文字とともにラッピングされた3台のオープンバスは、多くのファンが見守る中、午前10時30分に横浜ハンマーヘッドを出発。赤レンガ倉庫前などを通り、横浜スタジアムそばの日本大通りまでの約1・5Kmを1時間かけて進んだ。

 ゴール地点であいさつした牧秀悟選手は「パレードができて良かった。来年はリーグ優勝してパレードをやろう」と語り、三浦監督は「この景色が見られて最高。ファンから『ありがとう』の言葉をもらって感動した」とファンに感謝。「来年は優勝し、もう一度日本一になって盛大に喜びを分かち合いたい」と2年連続日本一を目標に掲げた。

『温泉』と変更された看板の前に立つ千明店長代理

こどもの国駅そばに温泉開湯 青葉区内では2カ所目

 11月23日、株式会社スパサンフジ(本社/東京都渋谷区)が運営する青葉区奈良4丁目の温浴施設「喜楽里別邸 横浜青葉店」に温泉を開湯した。青葉区内で「温泉」として登録されている温浴施設は2カ所目。

 温泉掘削は昨年12月に終わっていたが、温泉審議会が年2回と限定されるため、開湯がこの時期となったという。「昨年11月に掘削を終わらせて申請すれば、温泉開湯も3月の施設オープンに間に合った。しかし、泉質にこだわり時間をかけて2000mまで掘削しました」と同社で企画・開発を担当する程田数馬さん。温泉開湯に伴い、店名も「横浜青葉温泉 喜楽里別邸」に変更となった。

 泉質は、「ナトリウム―炭酸水素塩・塩化物温泉」で弱アルカリ性。関東南部の温泉に多い「黒湯」と呼ばれる褐色の湯が特徴。化粧水にも含まれるメタケイ酸が豊富で「湯に触れてみると肌に優しく、しっとりするのがわかるはず」と千明慧店長代理。「竹林を眺めながら、温泉の露天風呂で癒されてほしい」。

 温泉開湯に伴い料金は中学生以上平日1200円〜、小学生平日750円〜に変更。岩盤浴平日500円〜は変更なし。未就学児入館不可。(問)045・961・2626

脱炭素シンポジウム 12月15日、青葉区役所

 「横浜あおば脱炭素しみんの会」(大野承代表)発足記念シンポジウムが12月15日(日)、青葉区役所で行われる。午後1時30分から4時30分。参加無料。誰でも参加できる。

 同会は、「脱炭素あおば」実現に向けて昨年11月から今年5月まで開催された「田園都市青葉・気候市民会議」の参加者・関係者による団体。同市民会議でまとめられた提案の具体化に向けて活動している。

 シンポジウムは2部制。第1部では同市民会議の説明や参加者による提案報告、意見交換を行う。第2部では、地域の脱炭素行動を支える県・市の施策が紹介される。

 定員100人、事前申込制。参加希望者は左記の二次元コードから、12月10日(火)までに申込を。(問)(一社)環境政策対話研究所【電話】044・387・0116/横浜市地球温暖化対策推進協議会【携帯電話】090・1206・6370。

飾り付けをしたメンバー

江田駅がXマスムードに 商店会がツリーを装飾

 江田駅周辺商店会(齋藤篤彦会長)のメンバーが11月29日、同駅周辺をクリスマスムードにするべく飾り付けを行った。

 この取組はクリスマスに向けてこの時期を楽しんでもらおうと同商店会が5年ほど前から行っている。同商店会は駅周辺の花壇の清掃活動を行うなど日頃から地域貢献に力を入れている。齋藤会長は「駅に訪れた際は、ぜひご覧ください」と話していた。点灯期間は1月15日前後を予定。

記念撮影に応じた区内の受彰者ら

交通安全の功労者を表彰 区内からも受彰者多数

 多年にわたって地域や職場で交通安全と交通事故防止に尽力した個人と団体を表彰する神奈川県交通安全功労者表彰式が11月14日、県立音楽堂で行われた。今年は個人1023人、202団体が受彰した。

 区内の受彰者は以下の通り。敬称略。【県知事表彰】▽守屋輝一▽平瀬徹▽土志田淳▽青葉交通安全協会母の会【県警察本部長表彰】▽関根勝美▽工藤保男【警察本部長表彰】▽青葉交通安全協会田奈支部【警察本部長顕彰】▽工藤隆晃【県警察本部長・県交通安全協会会長連名表彰】▽宮田勝男▽谷野力▽三澤元芳▽伊原昭二▽黒田秀雄▽三橋力【県交通安全協会会長表彰】▽金子浩一▽青木一泰▽谷口徹【交通安全優良団体】▽(有)大真▽(株)廣田商事▽(株)北勇▽太輝土建(株)▽サンエス技研(株)▽医療法人社団一成会たちばな台病院▽(有)青葉ロードサービス▽イチコーエンジニアリング(株)【県警察本部長・県安全運転管理者会連合会会長連名表彰】▽廣田信幸▽イッツ・コミュニケーションズ(株)【県安全運転管理者会連合会会長表彰】▽飯田力也▽鴻秋尊▽学校法人吉浜学園藤が丘幼稚園

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車いすでボッチャ

桐蔭横浜大学 小学生にスポーツ体験 大学生が指導役

 桐蔭横浜大学は11月23日、「第2回桐蔭スポーツチャレンジ教室2024」を開催した。

 小学生を対象に、さまざまなスポーツを体験してもらおうと企画しているもので、当日は小学生とその保護者などを含めて約420人が参加した。用意された教室はサッカーや野球、バスケットボール、剣道、柔道、陸上、パラスポーツなど。指導を行うのは、全国レベルの大会で活躍している現役の大学生アスリートというのも特徴で、子どもたちは大学生と汗を流した。

 年齢や性別、障害の有無に関わらず競い合える「ボッチャ」では、通常の体験だけではなく、車いすに座った状態でも挑戦。子どもたちは初めての車いすに戸惑い、「難しかった」「投げる時の動きが(立っている時と)違う」と話しつつも楽しんだ様子だった。また、「足が不自由な人の気持ちが分かった」などと感想を話していた。

横浜あざみRC 将来考えるヒントに あざみ野中で職業講話

 あざみ野中学校(我妻智之校長)で11月27日、キャリア教育の一環として「職業を語る会」が行われた=写真。仕事への興味や理解を広げてほしいと、横浜あざみロータリークラブ(石川俊会長)が例年、講師集めに協力している。

 今年の講師は同クラブ会員を含め、保険業、警察官、サッカーコーチ、美容師、建築関係、アナウンサー、パティシエ、看護師・薬剤師、消防士、鉄道系と多種多様な業種の11人。それぞれの仕事内容やその仕事を選んだ理由、やりがい、働くとはどういうことか等について伝えた。楽しいことからつらいことまで、講師が語るリアルな話に、生徒はメモを取りながら一生懸命耳を傾けていた。

 同クラブの小野邊薫さんは、「中学生たちが、様々な職業が存在することを学び、将来設計を考える際のヒントになれば嬉しい」と話していた。

イベント詳細はこちらから

12月7日 あおば6大学FES たまプラーザテラスで

 青葉区内にキャンパスを構える6つの大学が区制30周年を記念してイベント「あおば6大学FES」を12月7日(土)に開催する。会場はたまプラーザ テラス ゲートプラザ1Fフェスティバルコート(美しが丘1の1の2)で、正午から午後2時まで。観覧無料。

見どころ多数

 当日は、國學院大學のドリル競技部SEALS(0時10分頃)、玉川大学の芸術学部(0時30分頃)、桐蔭横浜大学のチアダンス部SPARKS(0時50分頃)、日本体育大学のダブルダッチ部(1時10分頃)がそれぞれ自慢のパフォーマンスを披露。また、横浜美術大学は参加無料の小学生以上向けのワークショップを正午と1時に実施する(受付開始10分前)。定員各16人。

 1時30分からは、星槎大学在学中の現役プロレスラー、大原甫(はじめ)さん=人物風土記で紹介=が座ったままでできる簡単なストレッチを伝授する。

 問い合わせは、青葉区区政推進課【電話】045・978・2216へ。

山内中 職業学ぶ講演会 田園RCが講師手配

 山内中学校で11月27日、さまざまな業種の社会人が講師となって自分の仕事を1年生に伝える職業講演会が行われた。

 キャリア教育の一環として例年行われている講演会。奉仕団体の横浜田園ロータリークラブ(松本茂会長)が協力し、講師の手配を行っている。当日は青葉警察署や青葉消防署などの公務員の他に、司法書士や医師、建設業など同クラブ会員も講師として参加。全10業種が集まり、仕事の説明ややりがいを語った。

 講師を務めた横浜銀行たまプラーザ支店の増永雅樹支店長は、銀行の役割を説明。また、入行1年目の板越萌子さんと薩摩定士さんは銀行の仕事を選んだ理由や1日のスケジュールなどを分かりやすく話していた。紙幣を数える札勘定を体験する場面もあり、生徒たちは楽しみながら仕事を学んでいた=写真。

 石崎一敏校長は「学校と家庭の中で生活している中学生にとって、社会人と接する機会は貴重。職業選択のきっかけになれば」と話していた。

(上)賑わう会場/(下)たまニコカレーシチュー

美しが丘小5年2組 子ども食堂をプロデュース 自作メニューで街を笑顔に

 起業支援センター「まちなかbizあおば」(NPO法人協働労働協会OICHI)が運営する子ども食堂「まちなかbizしょく堂」で11月25日、美しが丘小学校5年2組が考案したメニューが提供された。

 同クラスは総合学習で「街を笑顔に」をテーマに青葉の街を探索していたところ、「まちなかbizあおば」を発見。一緒に何かできないかと相談し、子ども食堂のプロデュースに至った。考案したのは、寒い季節にぴったりのシチューにカレーを合体させた「たまニコカレーシチュー」。「大人じゃ考えられないでしょ」と口を揃えた児童ら。紙のランチョンマットの作成や会場の装飾も担当し、オリジナルチラシの人気投票イベントも企画した。当日、子ども食堂には近隣住民や児童の家族などが集まり、満席に。児童らは配膳やイベントの進行など積極的に活動していた。

 同法人の坂佐井雅一理事長は「児童が子ども食堂に関わる様々な職業の大人と交流する機会にできれば」と話していた。

感謝祭をPRする外山会長(左)

藤が丘商店会 歳末感謝祭を開催中 くじ引き参加で景品ゲット

 藤が丘商店会(外山高嗣会長)は12月15日(日)まで、くじ引きで豪華景品が当たる歳末感謝祭を開催中だ。期間中、同商店会に加盟する39店舗のいずれかで買い物すると、くじ引きに参加できる抽選券を配布する。2500円で抽選券1枚、500円で補助券1枚を入手できる(補助券5枚で1回抽選可)。景品には同商店会の金券、テーマパークのチケットなどを多数用意。「奮ってご参加を」と外山会長。

 くじ引きは9日から15日まで、藤が丘駅前ロータリーの特設会場で午後1時から5時(休日は6時)に実施する。

 抽選券の配布店舗は11月28日発行の本紙か、同商店会HPで確認を。

受賞を喜ぶ3人(前列)

民生委員の魅力を川柳で 52作品から3作品が受賞

 民生委員活動の魅力ややりがいなどを伝え、活動への関心を持ってもらおうと青葉区民生委員児童委員協議会が実施する「川柳大会」。今年6月から8月までの間に民生委員から応募された52作品の中から青葉区長賞、青葉区民生委員児童委員協議会会長賞、青葉区民まつり賞がそれぞれ選ばれ、11月25日に青葉公会堂で表彰式が行われた。

 区長賞には、PN(ペンネーム)ゆうこさんの作品「見守りに 感謝の言葉で 励まされ」が選ばれた。区民児協会長賞には、PNほおずきさんの作品「元気だよ〜 あふれる笑顔に ほっとする」に決定した。また、区民まつり賞には匿名希望の「『ありがとう』 その一言で すくわれる」が選ばれた。最後には、記念撮影が行われ受賞した3人は喜びの表情を見せていた。

受彰者代表の池邊さん

緑税務署 18人、1団体を表彰 納税に関する功績で

 2024年度の納税表彰式が11月26日にMELONDIAあざみ野で行われた。国税の申告と納税及び租税教育等に関して、功績顕著な個人・団体を表彰した。緑税務署、緑県税事務所、緑税務懇話会主催。

 当日は緑税務署の管轄区域の青葉区・緑区・都筑区から延べ18人と1団体が表彰された。緑税務署の大辻秀幸署長は受彰者に感謝と祝意を述べた他、税務行政に理解と協力を呼びかけた。また、受彰者を代表して(一社)みどり青色申告会で理事を務める池邊雅章さんが「受彰を契機として今後も適正な申告と期限内納税に努めるとともに所属団体等での活動を通じて微力ながら納税道義の高揚と税務行政の円滑な運営に協力していきたい」とあいさつした。その他、11月7日に東京国税局長表彰を受けた緑間税会副会長の中山恭男さんと、22日に神奈川県知事表彰を受けたみどり青色申告会会長の津本晃さんの紹介もされた。

 受彰者は以下の通り(敬称略)。【緑税務署長表彰】▽池邊雅章(みどり青色申告会=以下青色申告会)▽鮫嶋清隆(緑法人会)▽宮田正浩(同)【緑税務署長感謝状】▽永嶌尚暁(青色申告会)▽串田賢司(緑法人会)▽横溝輝高(同)▽峯岸卓朗(横浜小売酒販組合緑支部)▽檜山雅裕(緑間税会)【租税教育推進校等緑税務署長感謝状】▽横浜市立義務教育学校霧が丘学園小学部【緑県税事務所長表彰】▽池田宏(緑納税貯蓄組合連合会)▽滝澤紀史(緑法人会)【みどり青色申告会会長表彰】▽佐藤千枝子(青色申告会)▽永嶌尚暁(同)【緑法人会会長表彰】▽工藤理(緑法人会)▽小島喜一(同)▽菅沼芳江(同)▽根岸立幸(同)【緑間税会会長表彰】▽檜山雅裕(緑間税会)【緑優良申告法人会会長表彰】▽清水哲夫(緑優良申告法人会)

ポスターに使用された「ハイエナの女王」と作家の奥津大希さん

神奈川県の障がい者作品展に約6千人来場 横浜赤レンガ倉庫で「ともいきアート展」

 神奈川県が主催する「第1回かながわともいきアート展〜生きること、表現すること〜」が11月15日から24日まで横浜赤レンガ倉庫で行われ、県内外から約6000人が来場した。

 障がい者アートを「ともいきアート」と称し、県内各地で展示を行ってきた県が、その魅力をもっと多くの人に伝えたいと開催。今回の大型展示では県内在住、在勤、在学、通所する障がい者から募集した作品123点と県内の障害福祉サービス事業所6団体の招待作品77点、合わせて200点を展示。作家らがワークショップを開くなど、来場者は作者の個性と魅力が表現された作品ひとつひとつに足を止め、感嘆の声を上げていた。

 受賞作品、受賞者は次の通り。敬称略。▽大賞…「 不滅の国」 萌木さく▽準大賞…「TUKI 」川戸由紀▽神奈川県知事賞… 「冬の空」ベイ▽審査委員特別賞…「乱暴にやさしく。」 助六(中津川浩章委員)、「 無題 」MAKI(加藤弘子委員)、「顏」 RUKA(小林涼子委員)、「LOVE COLLEAGUES(あいするなかまたち)」 ミモ・ザ・シータ(セインカミュ委員)▽オーディエンス賞…「猫のパズル コアラ」ねもとおさむ▽かながわ地方創生SDGs賞 …「ちから」 渡邉真理▽ともいき賞… 「元気」 佐野仁美、「まきしまきしまきし」 川又悠生、「縫う」 田中努、「大好き」 川村遼亮、「歯医者さん」 小山翔平

生物指標を用いた水質評価結果と下水道普及率の変化(市資料から)

横浜の河川水質調査 50年目で初の全地点高評価 背景に下水道普及、市民意識変化

 横浜市が行う川に生息する生物調査に基づく河川水質評価の結果が11月28日に発表され、調査を行った全41地点で「大変きれい」と「きれい」の評価となった。全地点の高評価は1973年の調査開始以来初めて。

 この「河川生物相調査」は、河川の水質調査を目的にほぼ3〜4年ごとに実施。市内を流れる鶴見川、帷子川、大岡川、境川、宮川、侍従川の6水系41地点を夏冬に調査していて、確認された生物から河川の水質を評価するため、魚類、底生動物、付着藻類、水草などの生物指標を定めている。今回発表されたのは2022年冬季、23年の夏季調査分。

 1984年調査時のデータを現在の指標で評価すると、河川の水質は「大変きれい」と「きれい」が31%だった。水質は徐々に改善され、今回初めて全調査地点で「大変きれい」と「きれい」が100%となった。

 調査を行う市環境科学研究所は「水質が改善したのは、現在ほぼ100%となっている下水道の普及が大きく影響している」と分析し、「市民や事業者の環境に対する意識が変化し、不法投棄や工場排水の垂れ流しなどが減ったことも大きい」としている。

初確認の生物も

 今回の調査では、サヨリやキチヌといった魚類7種、底生動物8種、付着藻類22種が初めて確認された。

 同研究所は「今後も市民の方々に、人間と自然の関係を自分ごととして考えてもらえるよう、啓発活動を行っていきたい」と話している。

法務省のエンディングノート。デジタルデータのパスワードなどは「個人情報保護シール」などで目隠しを、と板垣支部長は語る

エンディングノート 頭を整理する「下書き」に

 元気なうちに残される家族のことや、自分らしい人生の締めくくり方などを考える活動「終活」。ただ何から始めてよいかわからず先送りしている人も多いのでは。本紙では広域特別号発行にあたり、専門家にアドバイスをもらった。

備忘録のつもりで

 「終活」の第一歩として、エンディングノートの作成を思い浮かべる人は多いはず。

 エンディングノートとは、自身に何かあったときに備え、残された家族がさまざまな判断や手続を進める際に必要な情報を残すためのノート。神奈川県司法書士会横浜北支部の板垣徹宏支部長も「遺言の『下書き』のつもりで作成し、現状の確認と整理を」とエンディングノートの作成を奨める。「遺言と違い、法的効力はないが、備忘録のつもりで書くことでこれまでの人生を振り返り、これからの人生を考えるきっかけにもなる」と作成の意義を語る。

 ノートは、横浜市各区の高齢・障害支援課高齢者支援担当で無料配布しているほか、民間企業が書き方講座などを開催している。市販もされているが、記載内容は「家族構成、財産、介護、延命治療の希望、葬儀の形式、デジタル遺産などほぼどれも一緒」(板垣支部長)。

専門家に相談

 ノートを手に入れたり記入したりは容易だが、難しいのは老親に作成を促すこと。身近であればあるほど「言い難い」のも事実。

 そんな時こそ「法律の専門家を使って」と板垣支部長は話す。「相談のきっかけで多いのが『認知症かも』と不安を感じた時。専門家から『判断能力があるうちに』と促されると作成しやすい」という。対面相談に抵抗があれば相談無料の「相続・遺言ホットライン」(通話料のみ負担)も開設されている。

 板垣支部長が「エンディングノートは遺言の『下書き』」と話すように、「相続」を「争族」にしないためにも法的効力を持つ「遺言」は残しておきたいもの。「例えば子どものいない夫婦の場合、遺言が無くても財産は残された配偶者に相続される、と思いがちだが、亡くなった配偶者に兄弟姉妹がいた場合、相続が発生することを失念しがちなので要注意」と呼びかけた。

読者に“えがお”を届ける

港北区 紙面通して元気届ける フリーペーパーえがお 本間克之さん

 港北区大豆戸町在住の本間克之さん(61)は、高齢者向け地域情報誌「プラチナ世代交流フリーペーパーえがお」を発行して、地域の人に元気を届けている。コンセプトは「彩りあふれる豊かな生活をもう一度取り戻す」。根本には、「認知症など、社会のシニアに対して持っているイメージを変えたい。(行動は)ダイナミックなところもあるけれど、普通に生きていて普通の人たち」という思いを持っている。

 2017年12月に創刊準備号、18年1月に初号を発行した。毎月出しており、最新号の12月号は通巻83号。区内をスクーターで駆け巡り、270カ所の団体・個人宅に直接手渡している。部数は4000部から始まり、今では2万部に。「周囲に配ってくれる人が増えて」と目を細める。

 制作のきっかけは、介護職に携わっていた時に、「施設の外に出た時も高齢者に貢献したい」と思い始めたこと。創刊前に退職したが、再び介護業界に戻った。施設で夜勤などをする傍ら、取材や執筆、紙面のデザインも自らで手掛ける。

高齢者から良い流れを

 「高齢者が元気になることで下の世代も元気になる」と目を輝かせる。背景にあるのは、「高齢者の交流を増やしたら、その子どもが親のために充てていた時間を別の事に使えるようになり、良い流れができるのでは」という考え。

 紙面トップ記事では”プラチナ世代”の人を紹介する。幼少期から現在に至るまでを丁寧に取材し、特徴を捉えて文章に綴る。「取材をしていると『自分の人生を語ることで、これまでを振り返るきっかけになった』とうれしそうに話してくれる」と目尻を下げる。

 公会堂を会場とする「えがおまつり」も主催する。紙面やイベントなど、さまざまな方法で、今後もプラチナ世代を笑顔にしていく。

80歳になっても元気いっぱい

青葉区 「何事も挑戦する気持ちが大事」 オフィス・バルーン 酒井沃子(ようこ)さん

 青葉区新石川在住の酒井沃子さん(80)は、高齢者が声楽や器楽の練習の成果を発表する演奏会「65歳からのアートライフ」を年2回、青葉区のフィリアホールで行っている。同演奏会を始めて21年目。全国から募った1800人以上が舞台に立ってきた。「舞台に上がると、皆さんすごく楽しそうに発表してくれる」と話す。

 「65歳からのアートライフ」は、高齢者が舞台に立つ機会を作り、今後も音楽に挑戦してほしいと企画したもの。「これからもまだまだ、続けていきたい」と意気込む。

 40数年前「老若男女が音楽を楽しめるように」と「オフィス・バルーン」を開設。今も定期的にレッスンを開催している。
 長年指導を続ける中で「若い頃は『なんでできないの!』とイライラすることもあった。でも、皆と同じような歳になって『みんなすごく頑張ってるんだな』と実感するようになった」としみじみ話す。

 そんな酒井さんだが、「やりたいことはやるだけやった」と、今さまざまな「自分磨き」に挑戦しているという。休日は一人旅をしたり、ドライブしたりとハマるものを探して奔走中。

 「何かを始めるのに、遅すぎるということはない。何事も挑戦する気持ちが大事」と笑顔で話してくれた。

■オフィス・バルーン(新石川1の14の16)
10月に開催された「仲町台地区センターまつり」でも演奏を披露

都筑区 合計年齢は1600歳超 シニアジャズバンド 「ハッピーじゃむ」

 都筑区を拠点に活動するシニアジャズバンド「ハッピーじゃむ」は、区内各地のイベントなどで演奏を披露し、観客らを魅了している。24人が在籍し、メンバーの平均年齢は72歳、合計年齢は1600歳を超える。

憧れ叶える

 バンドは2002年6月、生涯学習を目的にジャズアンサンブル教室として8人で結成。「戦後間もない頃に、ラジオで流れていた『かっこいい音楽(ジャズ)』を自分たちの手で演奏できたら」と活動を開始。当時は、ほとんどのメンバーが演奏初心者で、各々が楽器を持ち寄り、毎週月曜日に地域交流や認知症予防の目的も兼ねて練習を行っていた。

 バンド名の「ハッピーじゃむ」は、「幸せを混ぜる」と「ジャズだけでなく、懐かしの童謡や歌謡曲など、さまざまなジャンルを演奏する」という意味が込められている。

 これまでに演奏してきた曲数は約80曲。現在は「健康」「上達」「楽しむ」をテーマに活動し、区内の老人施設を中心に、多い時で年間約30公演をこなすなど、着実に実力を付けてきた。コロナ禍で活動ができない時期もあり、現在は公演数も減少したというが、「ジャズ熱」は弱まることを知らない。

 バンド役員の金子幸司さんは「公演では、同年代の方が楽しめる曲を中心に編成している。自分たちの演奏で元気を届けたい」と笑顔で話した。

マイバッグ作りを楽しむ親子

垣根越える地域の和 区民交流センターまつり

 第18回区民交流センターまつりが11月23日、青葉区区民交流センターと田奈駅前広場で開催された。テーマは「田奈から広がる地域の和・世界の和」。恩田連合自治会と青葉国際交流ラウンジ、青葉区区民活動支援センターで構成する区民交流センターまつり実行委員会が主催。

 当日は、近隣の商店や団体が飲食ブースや体験コーナー、ワークショップなどを出店。屋外ステージでは、ウクレレや太極拳、オカリナ、フラダンスなどの発表の他、あかね台中学校や奈良中学校吹奏楽部の演奏が会場を盛り上げた。青葉国際交流ラウンジの中では、これまでの活動のパネル展示や外国文化の紹介なども行われ、小さい子どもから高齢者まで多くの来場者で賑わっていた。

 久保田実実行委員長は「新型コロナで減っていた地域交流の場が、また戻ってきている。年代など垣根を超え、一緒に楽しんでもらえれば」と話していた。
沿道を埋め尽くした人の中を進む選手らを乗せたオープンバス

ベイスターズ 歓喜のパレード 日本一を30万人祝福 ファンも参加し1.5Km行進

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズが日本一になったことをチームとファンが祝う「横浜DeNAベイスターズ日本一 優勝パレード2024」が11月30日に行われ、約30万人(主催者発表)が選手らを祝福した。

 三浦大輔監督や選手、コーチらを乗せたパレード用のオープンカーと「横浜日本一」の文字とともにラッピングされた3台のオープンバスは、多くのファンが見守る中、午前10時30分に横浜ハンマーヘッドを出発。横浜スタジアムそばの日本大通りまでの約1.5Kmを1時間かけて進んだ。

 オープンカーには三浦監督や南場智子オーナー、牧秀悟選手、青葉区出身の大貫晋一投手らが乗り込み、三浦監督は時折、席から立ち上がって手を振っていた。

 ゴール地点であいさつした牧選手は「パレードができて良かった。来年はリーグ優勝してパレードをやろう」と語り、三浦監督も「この景色が見られて最高。ファンから『ありがとう』の言葉をもらって感動した。来年は優勝し、もう一度日本一になって盛大に喜びを分かち合いたい」とファンに感謝した上で2年連続日本一を目標に掲げた。

 選手らが乗ったバスの後には、クラウドファンディングに参加したファンが歩いて行進し、参加型のパレードとなった。桑原将志選手のファンだという南区から来た小学3年生の男児は「選手を近くで見られて良かった。桑原選手は大きかった」と興奮気味に話していた。

産業功労者6人と山中市長(右から4人目)、上野会頭(同5人目)

横浜の経済発展に貢献した産業功労者6人を表彰

 市内経済の活性化や産業分野で地域活動に貢献した市内事業主をたたえる「横浜市産業功労者」の表彰式が11月26日に市庁舎で行われ、6人が表彰された。

 今年度の受賞者は、梱包資材販売業の北川商事=中区=の北川剛司代表取締役社長、種子や苗木などを生産・販売するサカタのタネ=都筑区=の坂田宏代表取締役社長、物流事業を展開する丸全昭和運輸=中区=の野口正剛相談役、債権管理回収を行う山田債権回収管理総合事務所=西区=の山田晃久代表取締役、地域活性化に貢献した妙蓮寺=港北区=の山本玄征代表役員、各種情報システムの設計・開発を手掛けるクロステック=港北区=の渡邉安好代表取締役会長の6人。受賞者に山中竹春市長から表彰状が手渡された。

 北川氏は、商店街支援に取り組み、「元町 クラフトマンシップ・ストリート」の地域ブランディング形成に尽力。伊勢佐木交通安全協会副会長や伊勢佐木防犯協会常任理事として、地域社会の安全に貢献した。

 坂田氏は、公益財団法人サカタ財団を設立し、学生への奨学金助成事業に取り組んだ。流通業界に関する講演会や、市内商業取引の促進を目的とした商談会を開催するなど、地域商業の振興・発展に貢献した。

 野口氏は、横浜商工会議所副会頭として商工業の改善発達に尽力するとともに、総務委員会委員長として政策の審議立案に取り組んだほか、横浜市開港記念会館100周年の記念事業でも地域振興・発展に尽力した。

 山田氏は、不動産や債権をはじめ、事業経営で起こる複雑な問題に対するワンストップサービスの提供に尽力したほか、中小企業のIT化、海外販路開拓、外国人材の雇用や中小企業の海外事業展開の推進に努めた。

 山本氏は、寺院の活動のほか、商店街と連携して境内でラジオ体操やジャズコンサートを開催するなど、地域活性化に尽力。観光産業に関する講演会や他都市との交流事業に取り組み、地域振興・発展に貢献した。

 渡邉氏は、産学連携事業「横浜インターンシップ制度」の拡充に努めたほか、中小企業のIT化推進を目的としたイベント「よこはまITフェア」の開催に寄与するなど、地域商工業の振興・発展に大きく貢献した。

150年・100年企業表彰も

 功労者の表彰式と併せて創業から150年、100年を迎えた同会議所の会員企業の顕彰式も行われ、上野孝会頭から各企業の代表者に表彰状が手渡された。

 受賞企業は次の通り。▽150年…ホンマ=中区=▽100年…トシダ=西区=、柳田エンジニアリング=南区=、かもめパン=南区=、電商会=中区=、ニップン横浜工場=神奈川区=、まるこ家具店=港南区=、東亜リアルエステート=鶴見区=、栗田園=中区=、豊商会=西区=、旭平硝子加工=鶴見区=、タテヨコ=瀬谷区=、ロイヤルホール=中区=。