金沢区・磯子区版【12月19日(木)号】
過去に行われた体験の様子=新杉田地域ケアプラザ提供

ボッチャで磯子をつなぐ 来年2月に初の大会

 年齢や障害の有無に関わらず誰もが楽しめるインクルーシブスポーツ「ボッチャ」で地域をつないで活性化を図ろうと、磯子区で初の大会が来年2月に開催される。現在、参加するグループを募っており、主催者は多くの参加を呼び掛けている。

 大会は「いそごdeボッチャカップ」という名称で、磯子区シニアクラブ連合会、磯子スポーツセンター、磯子区地域ケアプラザによる共催。「年に1度の祭典!磯子でボッチャを楽しもう!つながろう!」をテーマに、多くの人で競技を楽しみながら、新たな地域のつながりを作ることを目指す。

 区内では近年、地域ケアプラザを中心にボッチャの活動を取り入れる例が広がっており、杉田地区ではさまざまなイベントの際にケアプラザが中心となって体験会を実施してきた。新杉田地域ケアプラザの担当者によると、「ボッチャを取り入れたシニアクラブへ地区外から見学に来たり、小学生とシニアが交流している例もある」といい、競技を通して地区や世代を超えたつながりが生まれつつある。磯子スポーツセンターの井上兼輔所長は「今回の大会を一つのきっかけとして、障害の有無に関わらず楽しめるボッチャが区内に広がっていくことを期待している」と話し、主催者たちは継続して大会を企画していく考えだ。

3人1組で参加

 参加は無料で、開催日時は来年2月16日(日)午前10時から午後2時の予定。同センター第2体育室を会場に、グループでのリーグ戦と上位チームによるトーナメント方式で優勝を争う。優勝チームは、全国大会優勝実績がある「川崎ボッチャーレ」との対戦も予定されている。

 参加は3人グループで、年齢や性別、地区、障害の有無などを問わず申し込みが可能。申し込みは1月17日(金)午後5時まで受け付けているが、応募多数の場合は先着順となる。磯子区シニアクラブ連合会の坂本税会長は「地域の垣根を越えた豊かなつながりや交流を期待している。ぜひ多くの皆様に気軽にご参加いただき、地域活性の一助となれば」と話す。

 申し込みは新杉田地域ケアプラザの窓口や電話で受付。問い合わせなどは同ケアプラザ【電話】045・771・3332。

対象となる横浜駅東口の公衆トイレ

横浜市 公衆トイレに命名権 環境向上へ、年40万円から

 横浜市は市内76カ所の公衆トイレのうち、駅周辺の7区15カ所で企業や団体が愛称を付けられるネーミングライツ(命名権)制度を導入し、12月27日まで公募を受け付けている。契約金額は年間40万円からで、得られた財源でトイレの清掃回数を増やすなどし、快適な環境を整えていきたい意向だ。

 現在、市資源循環局が管理する公衆トイレは泉区を除く17区の駅前を中心に76カ所ある。同局によると、今年度は光熱水費や修繕費を含めて約8500万円を計上。1カ所あたり約110万円の予算が投じられている。

 日常清掃は利用者が多い場所では毎日、少ない場所でも週4日行っている。建物や設備が老朽化していたり、周辺で再開発が行われているトイレは建て替えや改修を行う一方、地元の意見などから継続の必要がないと判断した野毛山プール前公衆トイレと洪福寺公衆トイレ(いずれも西区)は今年度末までに解体される予定だ。ただ、同局は公衆トイレを「市民や横浜を訪れる人の移動を支える重要なインフラ」と考えており、必要に応じて維持していく方針だ。

壁面に企業名

 ネーミングライツの対象は視認性が良く、多数の往来がある等の条件を満たし、地域の関係者と調整が済んだ15カ所。契約金額は近隣駅の乗降者数を参考に年間40万円以上、60万円以上、80万円以上の3ランクにした。

 契約期間は3年間で、一定の条件内で企業名や商品名、ロゴマークなどを建物壁面に表示することができる。また、トイレ内部にポスターなどの掲出も可能だ。公募には、トイレや周辺地域の美化につながる提案も含まれており、快適な環境づくりにつなげていく。公募は12月5日に開始し、27日まで受け付けている。同局によると、興味を示している企業はあるとし、審査を経て契約が結ばれれば、来年4月から愛称の使用が始まる予定だ。

 同局は「契約を結べたトイレは現状のメンテナンスに加えて清掃回数を増やしたり、設備の更新を行って、より快適な環境を整えたい。地元に愛されるトイレとして地域の団体や企業に参加してもらえたら」と話す。

コンブを通して環境問題に取り組む幸海ヒーローズ代表 富本 龍徳さん 東京都在住 43歳

コンブで環境守る

 ○…地球温暖化防止に効果が高いとされるコンブの養殖を通し、海の生態系を豊かにし、環境・社会への貢献と地域経済の活性化を目指す幸海ヒーローズの代表を務める。12月8日に環境問題について学ぶイベント「おさかなの街づくりプロジェクト」を初めて開催。「環境問題というと堅苦しいので、イベント名は子どもから大人まで親しみやすいように」と思いを込めた。海底の海藻が減少する「磯焼け」など海の環境問題も課題は山積み。それでも「北海道から南九州までコンブの森をつくりたい」と夢を膨らませる。

 ○…東京都世田谷区出身。中学、高校はサッカー部の副キャプテン、中学の生徒会でも副会長と「何事も一生懸命にやるけれど、結果が出ない部分があって」と苦笑い。高校卒業後はアメリカの短大、大学に進学。Facebookやmixiなどが人気だった時代。卒業後は日本のITベンチャー企業に就職後、家業の不動産業、再度ベンチャー企業で働き、30歳で独立する。

 ○…コンブとの出会いは約10年前。秋田県の物産展の手伝いをしていた時に雑談で「食べるだけじゃなく環境にもいいんだよ」と言われ衝撃を受ける。それまでコンブといえば昆布巻きを正月に食べるぐらい。「身近な存在で海の環境を救えるなんて」。コンブ漬けの第2の人生が始まった。

 ○…そこで知り合った人たちと金沢漁港の協力を得て八景島沖でコンブの養殖を開始。金沢区について「まちを盛り上げようとアクティブで熱い人が多い。海があり、奥行きのある景色に心が安らぎます」と微笑む。「何をやってもうまくいかず葛藤していた時に出会ったコンブに、自分も救われた」。人との縁を大切に、海外展開も視野に活動を続けていく。

種付けを行う参加者たち=幸海ヒーローズ提供

コンブで環境問題学ぶ イベントに約160人が参加

 コンブを育てながら環境活動を行う「おさかなの街づくりプロジェクト」が12月8日、金沢漁港=金沢区海の公園=で初めて開催された。当日は親子連れやボランティア、運営スタッフを含め約160人が参加。コンブの種付けやスポーツを通し、共に環境問題について学んだ。

 主催は幸海ヒーローズ(富本龍徳代表=人物風土記で紹介)。コンブの種付けやコンブを使ったスポーツをプロスポーツ選手らと共に体験。また、子どもたちが想像する「おさかなの街」の絵を描くなどした。富本代表は「種付けは漁師さんとのみ行う孤独な作業だったのが多くの方が参加、協力してくれ感謝している」と話した。来年2月には同プロジェクトの2回目の開催を予定している。

金沢区福祉EXPO開催 21日、県立金沢支援学校

 「金沢区福祉EXPO」が12月21日(土)、県立金沢支援学校体育館=金沢区富岡東=で開催される。午前11時から午後1時30分。

 障がいのある子どもたちが自分の可能性を見いだし、将来のキャリアについて考える機会として開催。自分の興味や能力に合った職業について学び、夢を広げるきっかけを提供することを目的としている。主催は金沢シーサイドFM。

 各事業所の紹介コーナーやボッチャ、リズムゲーム、スナップゴルフの体験ブース、手作りパン、クッキー、自主製品の販売など。

 参加事業所は、エミフル金沢、聖星学園、障害者支援施設航、銀河上中里、ラ・ヴァリエッタ、りんごの森、金沢福祉センター(ゆうゆう、つばさ、ごのご)、活動ホームひの、かいせいファーム横須賀、地域活動ホームシーサイド、チャレンジドジャパン金沢文庫センター、nico nicoハウス。

 問い合わせは金沢シーサイドFM【電話】045・374・4544。

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大根を持つ金沢署の佐藤署長(左)ら

年末は飲酒運転を根絶 各地で啓発活動

 年末の交通事故防止運動期間(12月11日〜20日)にあわせ、各地で地域へ向けた啓発活動が行われた。

 金沢区の金沢文庫駅西口では11日、飲酒運転大根絶キャンペーンを実施。金沢交通安全協会の服部次男会長や金沢警察署の佐藤良一署長、齋藤真美奈区長らが、「飲酒運転大根絶」と声を掛けながら通行人へ大根を手渡して飲酒運転をしないように呼び掛けた。

 磯子区では12日、プララ杉田で交通安全キャンペーンが行われた。杉田幼児園の園児が歌や演奏で披露した後、磯子交通安全協会の室井烈会長や磯子警察署の中村高久署長、高橋功区長らが啓発物を配布。罰則が強化された自転車の酒気帯び運転の防止などを訴えた。

優勝した署員ら=金沢警察署提供

金沢警察署 県警駅伝大会で初優勝

 金沢警察署(佐藤良一署長)は12月6日、港北区の日産スタジアムで開催された「神奈川県警察創立150周年記念駅伝・ロードレース競争大会」に出場し、署対抗B組で優勝を果たした。同署の駅伝大会での優勝は初めて。

 大会には県下54警察署が参加。署の規模によってAからCまで3組に分けられ、総距離約17Km(C組は約14Km)を1チーム男女5人(C組は4人)で走り、各組18チームで優勝を争った。A組では厚木署、C組では葉山署が優勝となった。

着なくなった服がよみがえる(高校生作・提供)

リメイク服・小物を募集 1月10日までに応募

 今あるものを楽しく使い切る、循環できるファッションへ―。3月22日・23日にみなとみらいで行われる「かんきょう文化祭」のリメイク作品展とファッションショーで披露する服や小物の作品案を募集している。主催はかんきょうデザインプロジェクト。

 審査を通過した作品は当日ショーでモデルが着用、または会場に展示される予定。入賞者には賞品もあり。

誰でも応募可

 アップサイクルやリペアなど環境問題に関心のある人で、年齢問わず応募が可能。1人3作品以内。1月10日必着。【メール】info@kankyo-design.orgに、作品の写真や絵コンテなどを添付し、名前、電話番号、年齢、職業を記載の上応募。審査通過者のみ2月末までに現物を納品。

 作品テーマなど詳細は、公式サイト(【URL】https://kankyo-design.org/)で確認。

12〜2月号の表紙

文化芸術情報を一冊に 県内イベントを紹介

 神奈川県は、県内の魅力的な文化芸術イベント情報をまとめた冊子、「イベントカレンダー」の12月〜2月号をこのほど発行した。

 文化芸術の魅力で人を引き付け、地域のにぎわいをつくり出すマグネット・カルチャー(マグカル)の取り組みを推進している県が発行する冊子で、毎号、県内文化施設の公演や展示情報などがカレンダー形式で紹介されている。今号は県がすすめる共生共創事業の一環で設立された3つのシニア劇団の紹介や県営団地でシニアの合唱を指導している陶旭茹(とうしゅーる)さんのインタビューを掲載。チケットが当たるプレゼントも実施している。冊子は県内各文化施設や一部の商業施設、自治体等で無料で受け取ることができる。

出演する横浜市消防音楽隊

横浜みなとみらいホールで「避難訓練コンサート」 2月17日、5年ぶりに復活へ

 観客を実際に招いた形でコンサート中に行う避難訓練が横浜みなとみらいホール=西区=で2025年2月17日(月)に行われる。コンサート中に地震が発生したことを想定した訓練で、来場者、演奏者、ホールスタッフが協働して行う。

 訓練は同ホールが「避難訓練をもっとリアルに、観客を入れて行う」という趣旨で2007年に横浜市消防音楽隊の協力のもと始まった。今回はホールの大規模改修工事による休館期間を経て、5年ぶりの開催。

演奏中に地震が発生

 当日、同音楽隊によるコンサートの途中に地震が発生する想定だが、来場者は何曲目で起きるかは知らされない。地震発生後はホールスタッフの誘導によって避難を行う。実際のコンサートで地震が起こった場合と同様に、来場者だけではなく、出演者の避難誘導も行う。訓練終了後は、再びコンサートを楽しむことができる。

 コンサートは無料だが、公演チラシを入場口で提示する必要がある(スマートフォン等の画面提示も可)。定員は先着500人程度で、未就学児は入場不可。車いすを利用する場合は、横浜みなとみらいホールチケットセンター(【電話】045-682-2000)に電話で申し込む必要がある。

 午前10時開場、10時30分開演、正午終了予定。 問い合わせは同ホール【電話】045-682-2020。

文庫FCの山田淳二代表、岡本さん、山南コーチ(左から)

高校サッカー 初の県予選決勝進出へ貢献 文庫FC出身・岡本ナオさん

 毎年12月末から開催される全国高校サッカー選手権大会。今年度の神奈川県予選は、ともに初優勝を目指した2チームが対戦し、東海大学付属相模が全国への切符をつかんだ。準優勝の横浜創英のメンバーには、金沢区の少年サッカーチーム「文庫フットボールクラブ」出身の岡本ナオさん(3年)が名を連ねた。

スピード武器に貢献

 並木第四小、金沢中出身の岡本さんは、小学1年の時に友人の誘いで文庫FCへ入団した。最初は遊び感覚だったものの、すぐにサッカーにのめり込んで夢中になってボールを追いかけた少年時代。同チームの山南篤コーチは「当時からスピードがずば抜けていて、目立っていた」と話し、中心選手の一人としてチームをけん引。中学時代は横浜F・マリノスのジュニアユースチームでプレーし、高校では横浜創英へ進んだ。

 横浜創英は2013年と16年に高校総体(インターハイ)に出場した実績を持つ市内の強豪。今年度の選手権県予選では、第3シードとして出場し、座間、横浜隼人、相模原弥栄、桐光学園を破り、創部初の同大会決勝へたどり着いた。左サイドバックとして決勝戦のピッチに立った岡本さんは、スピードや左足のキックを武器に果敢な攻め上がりを見せたが、得点につなげられず0対2で敗戦。それでも初戦から全試合に出場し、初の決勝進出へ貢献した。

 卒業後は日本体育大学へ進学予定で、「文庫FCでサッカーの楽しさを知った。いずれはJリーグの舞台や海外でもプレーしたい」と岡本さん。山南コーチは「一ファンとして、プロになれると期待している」とエールを送り、次の舞台へ進む教え子の活躍を心待ちにしている。

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らびすた新杉田に飾られている作品

磯子区杉田地区7カ所にたくさんのクリスマスツリーを展示 12月21日から25日にキーワードラリーも

 磯子区杉田地区の施設が連携した取り組み「つながる杉田」では現在、同地区の7カ所で手作りのクリスマスツリー作品を展示している。期間は12月25日(水)まで。

 この取り組みは磯子区民文化センター杉田劇場、杉田地区センター、こども家庭支援センター ゆいの木、新杉田地域ケアプラザが中心となって企画。年齢や性別、障害の有無などに関わらず多くの人で楽しみ、地域をつなぐ活動として、11月にクリスマスツリー用の台紙を配布して広く作品を募集していた。

 展示場所は企画の中心を担った4施設のほか、らびすた新杉田 ベイガレリア、磯子スポーツセンター、いぶき支援室の計7カ所。サンタクロースが描かれたものや、色鮮やに塗られたものなど三角錐状の手作りツリーがいくつも吊り下げられ、各所に飾られている。

 21日(土)からは、展示場所を巡るキーワードラリーを開催する。各日午前10時から午後4時。らびすた新杉田を除く6カ所の展示場所で配布する参加用紙にキーワードを集め、杉田劇場4階受付に提出するとプレゼントがもらえる。プレゼントは先着順で、なくなり次第終了。杉田劇場では企画に協力した各施設について紹介するパネルも展示されている。

 問い合わせは同ケアプラザ地域交流担当【電話】045・771・3332。

元プロ選手ら(右)からリフティングを教わる生徒たち

金沢区のジェイビーシー(株)が金沢支援学校に元プロ選手ら派遣 慈善活動を地域でも

 ジェイビーシー(株)は12月11日、県立金沢支援学校でプロサッカー選手を招き、生徒たちにサッカーを教えた。元アルゼンチン・ユース代表のセルヒオ・エスクデロさん、社会人サッカーチーム・アヴェントゥーラ川口の高瀬優孝選手、片倉誠也選手、元ビーチサッカー日本代表候補の吉良龍人選手の4人が来校した。

 参加したのは、サッカー、ティーボール、バスケ部の中学部・高等部の生徒32人。部活動の時間に、ボールを使った鬼ごっこやボールタッチ、シュート練習、PK、サッカーの試合などを体験した。

 同社は金沢区町屋町に本社を置き、電子部品や半導体を扱う。慈善活動に力を入れており、ウクライナや能登半島の支援、里親としての支援、子ども食堂などを行っている。今回の活動は同社にとって初の試みで、テーマは「サンタクロースになりに行く!」。セルヒオ・エスクデロ選手は「サンタクロースとして楽しいサッカーをプレゼントしたい」と笑顔で話した。

 参加生徒の岩元雅里さん(17)は「選手とたくさん交流できて楽しかった」といきいきと語った。同校の伊藤美加校長は「子どもたちが楽しそうにプレーしていて良かった。支援が必要な子どもたちが同じ地域にいるということを知っていただけたら」と話した。

 同社の加藤伸彦代表取締役は「来年以降もバスケやボクシングなど、種目を広げて実施していきたい」と述べた。

一人ずつ表彰された受賞者

中学生の「税についての作文」 金沢・磯子の17人1校を表彰

 中学生対象の「税についての作文」の表彰式が12月11日、横浜南税務署=金沢区並木=で実施された。

 全国納税貯蓄組合連合会と国税庁が主催。今年度は、金沢・磯子・南・港南の4区内22校から1732点の応募があった。金沢区と磯子区からは、17人と1校が受賞した。受賞者は以下の通り(敬称略)。

 ▽全国納税貯蓄組合連合会優秀賞=服部美来(富岡東中3年)▽東京国税局管内納税貯蓄組合連合会優秀賞=加藤栞乃(西金沢学園中等部9年)、山中健慎(大道中3年)▽横浜南税務署長賞=中野愛裕美(同3年)、松尾心色(同3年)▽磯子区長賞=廣谷和奏(根岸中3年)▽金沢区長賞=児玉壱茶(富岡中3年)▽横浜南納税貯蓄組合連合会長賞=佐々木蒼太(根岸中3年)▽東京地方税理士会横浜南支部長賞=飯田湊名(釜利谷中3年)▽横浜南納税貯蓄組合連合会優秀賞=松浦彩羽(根岸中3年)、月岡萌夏(釜利谷中3年)、米澤実優(同3年)、長原珠希(同3年)、片岡樹生(大道中3年)、友滝万智(富岡中3年)、下村杏奈(富岡東中3年)、福井泉美(同3年)▽全国納税貯蓄組合連合会感謝状=洋光台第一中

区役所で作品展示

 今回の作文と横浜南法人会による「税に関する絵はがきコンクール」、横浜南間税会による「税の標語」の入賞作は、磯子区役所と金沢区役所で12月20日まで展示されている。

ユニフォームを着用した子どもと度会選手(中)、山崎選手(右)(球団提供)

ベイスターズ山崎選手・度会選手 みなと赤十字病院で子どもと交流 球団が39カ所にキッズユニフォーム寄贈

 横浜DeNAベイスターズの山崎康晃選手と度会隆輝選手が12月12日、市立みなと赤十字病院=中区=を訪問し、小児病棟に入院する子どもたち約10人にユニフォームを手渡し、リハビリテーション室で交流を行った。

 ベイスターズは、球場に足を運ぶのが難しい子どもに野球を身近に感じてもらおうと、同病院のほか、福祉施設や病院計39カ所にキッズユニフォームを寄贈した。

 同病院を訪れた山崎選手は「応援してくれている人たちに勇気とエネルギーを与えられるよう頑張りたい」と語り、度会選手は「子どもたちが頑張る姿を見て、自分ももっと頑張らないといけないと思った」とコメントした。

 ユニフォームを受け取った10歳の男子小学生は「選手はいい人たちでうれしかった」と笑顔を見せ、12歳の女子小学生は「山崎選手に応援してもらったので、退院後はバスケットボールを頑張りたい」と語った。

 同日、京山将弥選手、東妻純平選手、蓮選手が障害福祉施設「みどりの家」=緑区=を訪問。施設利用者約30人と野球体験や写真撮影などで交流した。

 京山選手は「野球を通してふれあうことができて良い経験になった。活躍する姿を見せたい」と述べ、利用者の男性は「選手が来てくれてとても楽しかった。来年も頑張ってください」と日本一に輝いた選手たちにエールを送った。

子ども向けの動画(市提供)

地震火災のリスク 市が動画で啓発 子ども向けも製作

 横浜市はこのほど、地震に伴う火災の被害やリスク、対策を伝える動画を製作し、市の公式You Tubeチャンネルなどで公開を始めた。

 大地震が発生した場合、市では木造密集地域を中心に、地震に伴う火災被害が最も大きいと想定されている。動画は地震火災を自分事として捉えてもらうことを目的に、子ども向けと大人向けの2種類を作った。

 子ども向けは、キャラクターとクイズを楽しみながら防災を知ることができる内容。大人向けは、躍動感あるドキュメント調で、過去の災害事例や個人でできる対策を紹介している。

 動画は市の公式YouTubeチャンネルや市民防災センターで公開されている。今後、製作した都市整備局は防災イベントや民間企業と連携した広報活動の場、学校の出前授業などで放映していく予定。キャラクターを使ったグッズ作成も検討している。

 同局防災まちづくり推進課の米森勝行課長は「大地震の直後は市民の関心も高いが、それが継続できていないと感じている。今回の動画やキャラクターによって、若い世代や多くの方が地震火災に関心を持ってもらえれば」としている。

神奈川県青少年交響楽団

神奈川県青少年交響楽団が12月22日に県立音楽堂で演奏会

 公益財団法人神奈川県青少年交響楽団による演奏会が12月22日(日)午後1時30分から県立音楽堂で行われる。

 同楽団は音楽を愛する青少年を育てようと、1957年に「朝日ジュニアオーケストラ横浜教室」の名で誕生。72年に財団法人となり、現在の名称に。2013年に公益財団法人になった。演奏会を年2回行う。

 今回はベートーベンの「交響曲第7番」やザイツの「バイオリン協奏曲5番」などを演奏する。公募で集まった児童による演奏もあり。指揮は戸塚克郎さん、松本博樹さん。

 入場無料。問い合わせは同楽団【電話】045・324・1840。

表彰式の出席者たち

横浜市磯子区の交通安全功労者を表彰

 2024年の交通安全功労者表彰式が12月5日、磯子警察署で実施された。今年は6人6団体が受賞。磯子交通安全協会の室井烈会長や磯子警察署の中村高久署長、磯子安全運転管理者会の佐野慶春会長から受賞者へ表彰状が贈られた。室井会長は「磯子区から悲惨な交通事故が起きないように、今後もご協力をお願いいたします」と話した。受賞者は以下の通り(敬称略)。

 ▽神奈川県知事表彰 交通安全功労者=林昌邦▽県警察本部長表彰 交通安全協力者=依田広子▽県警察本部長・地域交通安全活動推進委員協議会連絡協議会会長連名表彰 交通安全功労者=内山初江▽磯子警察署長表彰 交通安全功労者=横川幸男、佐川増夫▽磯子警察署長・磯子交通安全協会会長連名表彰 交通安全功労団体=杉田南部自治会▽磯子交通安全協会会長表彰 優良安全功労団体=(有)エヌ・オー自動車、(株)八雲堂、(株)フジソー、(一財)神奈川県団地住宅福祉協会 汐見台愛育園▽磯子警察署長・磯子安全運転管理者会会長連名表彰=光洋工業(株)▽磯子安全運転管理者会会長表彰=(株)ネダテ建商 根建睦

逆転のシュートを決めた須藤選手

横浜ビー・コルセアーズ ホームで宇都宮に初勝利

 プロバスケットボールB1リーグの横浜ビー・コルセアーズは12月7日と8日、今季初の横浜BUNTAIでの試合で宇都宮ブレックスと対戦。初戦は80対72で逆転勝利を収め、宇都宮相手にホーム初勝利を飾った。

 日本代表の比江島慎選手、日本人初・NBAプレーヤーの田臥勇太選手(金沢区出身)が所属する宇都宮に対し、第3クオーターの時点で8点のリードを許した横浜BC。しかし、港南区出身の須藤昂矢選手が最終クオーターで11得点を記録するなど、チーム一丸となって追い上げて逆転勝利をつかんだ。須藤選手は「会場の一体感をすごく感じた。初めてホームで宇都宮に勝つことができ、新しい歴史をこのチームで作れたのはうれしい」と語った。

日本ナポリタン学会会長 田中健介さん【プロフィール】1976年戸塚区生まれ。その後、南区や中区で育つ。2009年から「日本ナポリタン学会」の会長としてナポリタンの面白さを発信。ライターとしても活動し、著書に「麺食力―めんくいりょく」(ビズ・アップロード)。「はま太郎」(星羊社)、Yahoo!ニュースエキスパートなどへの寄稿も多数。大のベイスターズファン。

横浜「注目の人」インタビュー 日本ナポリタン学会会長・田中健介さん「横浜からナポリタンを通して洋食文化が広がった」

 横浜が発祥の地と言われる「ナポリタン」。横浜のソウルフードを愛する市民団体「日本ナポリタン学会」の会長を務める田中健介さんが2024年7月、ナポリタンの歴史や地域的な広がり方などをまとめた著書「ナポリタンの不思議」(マイナビ新書)を発行した。会の活動やナポリタンと横浜の関係などについて話を聞いた。

◇ ◇ ◇

――まず日本ナポリタン学会の活動について教えてください。

「横浜発祥のナポリタンを食文化として再認識し、横浜から元気な日本をつくっていくことを目指して2009年に設立したものです。現在の会員は約40人で、ナポリタンが好きなことはもちろん、横浜が好きという人が多いです。愛着を持ってナポリタンを提供している洋食店や喫茶店などを認定する取り組みも行っています」

――今回、ナポリタンに関する本を書こうと思ったきっかけは。

「2023年11月に出版社の方から学術的なものを書かないかと話がありました。それを受けて、ナポリタンにまつわる自分の見解を示せればと思い、取材を始めました」

――ホテルや洋食店、喫茶店などを取材し、どんなことが分かりましたか。

「ナポリタンはホテルニューグランドで誕生しましたが、そこで修業を積んだ人が独立して店を開き、ナポリタンがアレンジされていることが分かりました。ナポリタンの広がりは洋食文化の広がりとも重なります」

――ナポリタンを取り巻く今の状況をどう見ていますか。

「バブル期のグルメブームで本格的なイタリア料理を求める流れがあり、日本式のスパゲティ料理が影を潜めました。その中で2013年にカゴメが『日本一のナポリタン決定戦』として『ナポリタンスタジアム』というイベントを始めました。それ以降、ナポリタンをメインにして勝負する飲食店が増え、ナポリタン専門のチェーン店『パンチョ』(スパゲッティーのパンチョ)が全国的な存在になりました。一方、いわゆる『街の喫茶店』が大きく減り、いいナポリタンを出す店が少なくなったとも感じています。古くからあるナポリタンが消えつつある状況は寂しいです」

――飲食店が後継者不足で閉店する話をよく聞きます。

「後継者不足は深刻です。それでも『地元に愛された喫茶店を残したい』と20代の方が立ち上がって受け継いだ京急鶴見駅そばの『山百合』のような例もあり、いろいろな形で店が残り続けています」

――田中さんが好きなナポリタンはどのようなものですか。

「やはり、よく炒めたものですね。少し焦げ付いた感じでケチャップの旨味が出た感じが良いです」

――横浜全体に対して、どのような印象を持っていますか。

「以前は『ランドマークが見えないと、横浜じゃない』と思っていましたが、今では横浜全体が好きです。南区の中村橋から磯子区の八幡橋あたりの風景は何とも言えない魅力があります」

――今後の目標を教えてください。

「横浜の全区から認定店を出せるようにしたいです。また、全国各地にナポリタンがあり、その一部しか探っていませんが、その土地の魅力をナポリタンを通じて知る面白さを含めて提案していきたいです」