川崎区・幸区版【12月20日(金)号】
(上)過密気味のホンシュウジカの獣舎(下)多目的室やベビールームを備え、10月に新設されたパークセンター

夢見ヶ崎動物公園 飼育種を見直しの方針 再整備計画骨子案

 川崎市は開園50周年を迎えた夢見ヶ崎動物公園(幸区南加瀬)の再整備計画骨子案をこのほどまとめ、市民からの意見を募集している。骨子案では、持続可能な飼育環境の整備を目指し、飼育種を段階的に減らし、管理運営を官民共同で推進する方向性を打ち出している。

 夢見ヶ崎動物公園は、1950年に標高約35mの丘陵地(加瀬山)に開設された公園内に、市が政令指定都市となった72年から動物の展示エリアを新設、74年に開園した。ピーク時の80年代終盤には約60万人の来園者があったが、2010年代後半からは10万〜20万人程度で推移する。

 園内に民有地が混在するため、動物園エリアを囲えないことから、開園当初から入場無料で運営を続けてきた。そのため直近5年間の平均収入は一時使用料などの約14万2千円、平均支出は人件費や飼料代などで約1億5千万円に上る。

 市は18年から再整備に向けた検討を進め、市民アンケートなどを実施のうえ、今年10月31日に「再整備計画骨子案」を公表した。

いのち感じる施設へ

 骨子案によると、施設の老朽化や市民ニーズの変化などの蓄積した課題を解消するため、「持続可能な管理運営の仕組み」や「動物福祉などに配慮した飼育環境の改善」を目指すとしている。そして再整備の結果、動物とのふれあいや傷病動物の保護などを通じた「いのちを感じる」施設という将来像を掲げている。

 具体的には、設備の状態に応じて修繕や建て替えの必要性を検討する▽アンケートで要望の多かった「動物とのふれあい」ができる施設などの導入を検討する▽繁殖が難しい種などの飼育を終了し、将来的に飼育種を52種から28種へと縮小する▽飼育業務や施設の維持管理、接客サービスなどの部門で民間の力も活用する▽寄付やサポーター制度の拡充など、付加的な形での収入を検討する、などの方針が盛り込まれた。

 市は25年度の「再整備計画」策定に向け、骨子案への幅広い意見を募集している。

 詳細は市のサイト【URL】https://www.city.kawasaki.jp/530/page/0000170530.html

同団体の奥貫賢太郎さん、松本さん、奥貫結さん(左から)

大師ONE博 畳店をリノベ、新拠点に 来年4月 地域交流の場に

 大師地区を拠点に地域活動を行う「大師ONE博」が、大師公園近くにあった畳店をリノベーションし、コミュニティスペース「どまりば」(川崎区大師町16の10)を来年4月に開設する。現在も準備が進められているが、正式オープンを前に12月21日、22日に内覧会を行う。

 「土間」と「たまり場」を合わせて名付けられた「どまりば」。地域に開かれた場所として、交流や学びの場として運営する。1階はテーブルや椅子が設置され、教室やコワーキングスペースの場を想定。2階はワークショップなどの開催を予定している。畳が敷かれたキッズスペースには授乳室やおむつ替え台もあり、親子で集うことできる。

 同団体GMの松本里蓉子さん(34)は「地域の方のスキルと大師ONE博をかけ合わせて、新たなものを生み出す場になれば」と話す。将来的にはカフェの運営も検討しているといい、理事の奥貫結さん(34)は「大師地区にはカフェが少ないので、子どもと一緒に一休みできるようにしたい」と続ける。

 元は畳店で、メンバーらがリノベーションしている。きっかけは、中山畳店の中山芳江さんから閉店した店を「まちのために活用してほしい」と相談を受けたこと。内装は中山さんの趣味を反映したものになっているという。リノベ作業には地域の工務店や生花店、川中島小学校の児童、明治大学の学生らも携わっており、地域の協力のもと完成を目指している。

 監事の奥貫賢太郎さんは「この場を通じて、地域の方が新しいことに挑戦し、仲間づくりをしてもらえれば」と期待を込めた。

21日、22日に内覧会

 4月のオープンに先立ち、12月21日(土)、22日(日)には内覧イベントを開催する。子ども限定のガラポンやコーヒーの無料サービス、ワインの試飲などを楽しめる。大師ONE博のメンバーとの意見交換の場もある。午前10時〜午後4時。詳細は同団体ウェブサイトへ。

エディブルフラワ―を生産するKiranah Farm(キラナ・ファーム)園主の 森 彰人さん 高津区在住 32歳

食用花で食卓に笑顔広げる

 ○…川崎市内の個人農家としては初めて、食用の花「エディブルフラワー」を生産・出荷している。温度や湿度などが制御されているクリーンルームの中で、カラフルなビオラや個性的な苦みのあるアリッサムなどを栽培。今年11月から本格的な収穫が始まり、首都圏の飲食店などに出荷している。

 ○…高津区久末で代々続く農家の20代目。自宅前に広がっていた水田で泥んこになって遊ぶ傍ら、歴史ある農業従事者としての両親や祖父母の姿を見て育った。そのため農家を継ぐ選択は「ごく自然なものだった」という。「小学校の卒業文集にも『将来は農業をやる』って書いてましたから。始める年齢も漠然と、30歳ぐらいって決めてましたし」

 ○…大学を卒業すると、まずJAセレサ川崎に就職。市内全域の農家を回りながら、都市農業の厳しい現実を目の当たりにした。高齢化と後継者不足、そして猛暑や集中豪雨などの異常気象。特に気候変動の影響は年々深刻さを増していることから、「いま『異常』と呼ぶ状態が、いつか普通になる日がくる。それならば最先端の技術も取り入れ、持続可能な都市農業の形を考えていこう」と決意。20代最後の年にJAを退社し、農業従事者の道に進んだ。

 ○…自然に左右されない形を考えた結果、室内で通年栽培できるエディブルフラワーにたどり着いた。選択肢は複数あったが、鮮やかな花に彩られた食卓を想像し、「これだ」と直感した。「食べる人が笑顔になり、会話が弾む様子が目に浮かんで、自分までうれしくなった。幼いころから周りの人を喜ばせることが大好きだったから、自分にぴったりだなと」。手掛ける花々で笑顔が広がる日を夢見て、挑戦を続けていく。

学生と一緒に落書き消しに汗を流す(左から)井上京子さんと福田市長

落書き消しで街きれいに 川崎RCら400人で作業

 川崎駅周辺の景観をきれいにしようと、川崎ロータリークラブ(RC/笠井勝彦会長)は12月14日、「川崎駅周辺落書き消し」と銘打ったイベントを開催した。同クラブ会員や中高生、町内会、ボランティア団体、企業など27団体、約400人が参加。電柱などの公共物に書かれた落書き消しやシールはがし、ごみ拾いに勤しんだ。

 同クラブ名誉会員の福田紀彦市長も参加。女子プロレス団体ディアナの井上京子さんや中高生と一緒に、スポンジを使い落書きをゴシゴシ消していた。福田市長は「子どもや若い人を含め一生懸命に落書きを消した。みんなの努力で一つ、二つと落書きが無くなった。作業する姿を落書きしている人に見てもらいたい」と語った。

 田島中学校美術部員とともに参加した首藤由美教諭は「消す作業は時間がかかる。落書きのないきれいな街になることを願いたい」と語った。

ヘイト禁止条例 制定から5年 市が声明 ネット対策へ決意

 全国で初めてヘイトスピーチに刑事罰を科した「川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例」の可決成立から5年を迎え、川崎市が声明を発表した。増加するインターネット上での差別的投稿に対しても、差別は許されるものではないとし、差別を生まない土壌を築くため、人権啓発の取組を粘り強く進める決意を示した。

 ネット上の差別的投稿については「プロバイダ等の事業者への削除要請の取組を進めている」と強調。ただ、特定の市民に向け「国へ帰れ」「死ね」「消えろ」などと書き込んだり、在日コリアンの集住地区に暮らす住民に向け「燃やせ」「皆殺しにしよう」との投稿があると指摘した。「このような投稿は、対象となった方々を深く傷つけるとともに、地域社会に深刻な亀裂を生じさせるおそれがある」とし、「シャットアウト!ネットヘイト」のメッセージで差別禁止に向け取組を適正に実施すると結んだ。

 市は11月中旬、ネット上のヘイトスピーチの解消に向けた啓発動画を作成し、発信している。

「木育」を体験 22日、産業振興会館で

 木に触れあうイベント「みんなで楽しむ木育(もくいく)の日inかわさき」が12月22日(日)、川崎市産業振興会館(幸区堀川町)で開かれる。川崎市で木育を広め隊主催、幸区盛り上げ隊協力。

 環境を守り、木の文化を伝え、子どもの心を豊かにする「木育」。五感を使って木育を体験してもらおうと、紙しばいや もっちぃさんによる紙芝居上演(午前11時〜、午後1時30分〜)や木育ワークショップなどが行われる。東京おもちゃ美術館の協力により、木製おもちゃで遊べる広場もある。

 午前10時30分から午後3時。参加費1組1千円(会場内で使える100円券5枚付き)。飲食スペースあり。

表彰を受ける鬼木監督(左)と福田市長

鬼木監督に市民特別賞 これまでの功績たたえ

 川崎市は12月12日、J1リーグ初制覇をはじめ、主要な7つのタイトルを獲得する偉業を成し遂げた川崎フロンターレの鬼木達監督に川崎市市民特別賞を贈る贈呈式を行った。鬼木監督は市長を表敬訪問し、賞状とともにガラス製記念品「躍(やく)」と副賞(10万円)を受け取った。

 鬼木監督は2006年にフロンターレで現役を引退後、育成年代やトップチームのコーチを務め、2017年にトップチームの監督に就任。以来2024年までの8年間で7つのタイトルを獲得し、フロンターレをJリーグを代表するクラブにまで引き上げた。

 贈呈式では写真撮影の後、市長と歓談。途中には誕生日が同じという話題で笑い合う場面も。鬼木監督は選手時代を含む26年間を振り返り、「最初は大変だったし、『何をやってる人?』と言われることもあったが、商店街の人々や周りの皆さんのおかげでここまでくることができた。2017年の初優勝の瞬間の等々力の雰囲気は忘れられない」と思い出深く語った。

 後任の監督は選手としてフロンターレやヴィッセル神戸で活躍し、アビスパ福岡の監督としてYBCルヴァンカップを制した長谷部茂利氏に決まった。

川崎田島LC会員ら(同クラブ提供)

60年続く、献血活動 川崎田島LC

 川崎田島ライオンズクラブ(LC/松実隆之会長)は11月24日、恒例の献血活動をイトーヨーカドー川崎店駐車場(川崎区小田栄)で実施した。

 クラブ設立当初の1965年から毎年5月と11月に行っており、今回は会員14人が参加。午前10時から午後4時まで開かれ、67人が献血に協力し、合計2万5600ミリリットルの血液が集まった。献血協力者にはカレーセットやカップラーメン、キッチンペーパーなど多数の土産が手渡された。

 同クラブ伊藤諭第2副会長は「血液は人間の生命を維持するために欠くことのできない多くの機能を担っています。そして、皆様方からご提供いただいた血液が、どこかで誰か知らない人の命を救っています。ぜひこの輪に加わってみませんか」と呼び掛けている。

「バンド王」グランプリに輝いた榎本さん(右)、岩村さん、全さん(左)

「高校生バンド王」の3人 かわさき市民祭りに出演

 今年の「高校生バンド王2024 in かわさき」のグランプリに輝いた県立川崎高校軽音部の「III for self」が、12月7日に富士見公園エリア(川崎区)で開催された「かわさき市民まつり」の「夢ライブ」にゲスト出演した。

 「III for self(サード フォー セルフ)」は今年10月、川崎ゆかりの高校生バンドが頂点を競う「高校生バンド王2024 in かわさき」でグランプリを獲得した。メンバーは、ギターとボーカル担当の榎本美羽さん(同校3年)、ベースの岩村翔太郎さん(同)、ドラムの全 樹希(ゼン スヒ)さん(同2年)の3人。「市民まつり」の芝生広場会場で開かれた「夢ライブ」にゲストとして出演し、「look at the sea/おいしくるメロンパン」「修羅/DOES」の2曲を披露した。リーダーの榎本さんは「たくさんの人たちに演奏を見てもらえてうれしい」。岩村さんも「開放感が気持ちよかった」と満面の笑みを見せた。

 3年生の2人は昨年の「バンド王」にも出場したが、惜しくも敗れ、メンバー1人が離脱。全さんが加わり、雪辱を果たした。「(バンド王は)緊張したけれど、榎本さんが『楽しもう』と言ってくれてリラックスできた。居心地のいいチームでした」と全さん。3年生の2人は卒業後は専門学校へ進み、プロを目指すという。
贈呈式に臨んだ関係者

川崎幸RC 特養に昇降機寄付 保育園児演奏もプレゼント

 川崎幸ロータリークラブ(RC/土橋章代会長)は特別養護老人ホーム「南さいわい」(幸区南幸町)へ昇降機(入浴介助用スリングシート)を寄贈した。11月22日に同施設で贈呈式を行い、土橋会長や同クラブ役員が参加した。

 式典後には、ホーム入居者に楽しみのひと時を提供しようと、幸いずみ保育園園児らによる和太鼓演奏を届けた。

 同クラブは地域福祉の向上のために定期的に区内施設などに寄贈している。「今後も、様々な取り組みで地域に貢献したい」と土橋会長は語る。

犯罪被害者支援で感謝状

 同クラブは犯罪被害者支援に役立ててもらおうと現金1万5549円を神奈川被害者支援センターへ寄付し、感謝状を受け取った。寄付金は10月に開かれた幸区民祭で募った。

中山区長(左)に質問する生徒たち

インタビューを体験 川中島中2年生3人

 市立川中島中学校(川崎区藤崎)2年生の3人の生徒が12月4日、職場体験でタウンニュースの仕事について学んだ。

 河野悠甫さん、下郡将喜さん、幡司晴紀さんの3人が職場体験に臨んだ。3人は小原真一郎教諭、中山健一区長、関山淳也市総務企画局シティプロモーション推進室・報道担当課長に「職業と人」をテーマに、インタビューに挑戦した。

 小原教諭には、先生になったきっかけや仕事のやりがいなどを質問。小原教諭の丁寧な説明にメモなどをとっていた。

 川崎区役所では中山区長にインタビュー。区役所の役割や自転車事故が多い地域課題があることを引き出した。

 関山担当課長の取材は市役所の記者会見室で行われ、記者会見の仕組みなどについても理解を深めていた。

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(左から)小川悠人さん、瑚心さん、寧々さん=母親・裕美さん提供

幸区北加瀬小川さん 相撲3兄妹それぞれの道

 「われら相撲3兄妹」として、2019年8月30日号の本紙で紹介した小川悠人さん、瑚心(こころ)さん、寧々さん=幸区北加瀬=の3人兄妹は、今年の夏から秋にかけて行われた相撲大会でそれぞれ好成績を残した。冬休みを前に悠人さんは大学相撲部への進学準備に動き出した一方、高校受験を控える瑚心さんは「ソフトテニスに専念したい」と10年続けてきた相撲と区切りをつける気持ちを固めた。寧々さんは柔道も始め、相撲の技に磨きがかかっているという。

 悠人さんは県立向の岡工業高校2年生で相撲部に在籍する。この夏には、昨年出場できなかったインターハイ団体でレギュラー入りを果たし、夢を叶えた。体重は中学校卒業時から20kg増え、現在は90kg。100kgを目指しているという。角界では先輩の友風を尊敬しているとしつつ、小兵力士・翠富士の取り口を手本にする。大学進学を目指し、この冬は大学相撲部を見学し、雰囲気や相性などを確認する。

 瑚心さんは日吉中学校に進学後、ソフトテニス部に入部。2年生ではキャプテンを務めるなど、情熱を注いだ。相撲の大会には部活動の合間を縫いながら出場。今年は「第2回関東女子相撲大会」中学生の部で3位に輝いた。「高校ではソフトテニスを頑張りたい」と、同競技の盛んな学校への進学を目指す。

 日吉小学校5年生の寧々さんは「第27回全日本小学生女子相撲大会」の5年生45kg未満級で準優勝。「第5回わんぱく相撲女子全国大会」では無差別級で2年連続ベスト8まで勝ち残った。母親の裕美さんは無差別級では体格に勝る力士との対戦が避けられず「難しい大会になる」と覚悟していたが、好成績を残し、自信につながっているという。柔道では「相手をきれいに投げる大外刈りが得意技」と寧々さんは笑顔を見せる。

記念写真に納まる関係者

タイの小学校に援助活動 川崎南LC

 川崎南ライオンズクラブ(LC/坂本治子会長)は11月14日、タイのプラチュアップキリカン県ノンヒン村にあるバンノンヒン小学校を訪問し、奨学金と文房具を渡した。

 同小学校は首都バンコクからバスで6時間かかる過疎地で校舎そばには牛が放牧されている。この小学校は25年前に、同クラブがクラブ創立35周年記念奉仕事業(安達成功会長=当時)として新築贈呈した。

 現在、小学校には60人の児童が通う。午前、午後の2部制で午前中は高学年、午後は低学年が授業を受ける。午前で授業が終わった児童は、午後から実家の農業の手伝いをしているという。

 奨学金と文房具の資金は10月に開かれた「川崎みなと祭り」と「いいじゃん川崎」で屋台を出し、LCメンバーが焼いたチヂミや赤飯を販売した収益金を充てた。当日、全児童と先生たちの歓迎を受け、スチトラ校長から「名誉証明書」を受け取った。

写真に納まる留学生と関係者ら

留学生が着物姿披露 米山ファッション

 服飾の技術習得やファッションビジネスについて学べる、米山ファッション・ビジネス専門学校(川崎区南町)が12月5・6日、留学生の「きものショー」を東海道かわさき宿交流館で開催した。

 日本の文化伝統の周知や交流の懸け橋になることを目的に毎年開催されているもの。5日はベトナムやネパール等の、6日は中国の留学生が着物姿を披露した。

 同校の米山実校長は「母国で服飾の店を開きたいという学生が多いので、彼女たちの願いが叶ってほしい」と思いを語った。

 学生たちからは着物姿を家族に見せたいといった声も。ファッションデザイン科1年のカドカ・メヌカさん(ネパール出身)は「ファッションデザイナーになっていつか自分の服を作りたい」と将来の夢を語った。

アートで地域考える 「最幸のまち」実現へ

 アートコミュニティーを育むプロジェクト「こと!こと?かわさき」が「ハレのつながり、ケのつながり〜市民と川崎市と藝大でつくる文化的処方〜」と題したフォーラムを開催する。2025年1月11日(土)午後1時30分〜午後4時。市役所本庁舎2階ホール。定員160人。参加無料。(応募多数の場合は抽選)申し込みは公式ウェブサイトの専用フォームから12月23日(月)午後6時まで。

正月恒例 動物たちに年賀状募集 夢見ヶ崎動物公園

 お気に入りの動物たちに、イラストやメッセージを添えた年賀状を送りませんか――。夢見ヶ崎動物公園(幸区南加瀬)が、恒例の動物たちへの年賀状コンクールを実施する。

 夢見ヶ崎動物公園では2002年から、正月の恒例行事として動物たちへの年賀状コンクールを続けており、例年、数十通から百通前後が届くという。送られてきたすべての年賀状が園内のパークセンターに展示されるほか、「優秀賞」に選出された3人には、動物公園の特製賞品をプレゼントする。

 25年の募集期間は1月1日(水・祝)から7日(火)(必着)。応募方法は、ハガキの裏面に動物の写真やイラスト、メッセージを記入し、表面に住所・氏名を記入。宛先は〒212-0055 川崎市幸区南加瀬1の2の1、夢見ヶ崎動物公園「年賀状コンクール」宛て。

 パークセンターでの展示期間は1月18日(土)から26日(日)まで。年賀状は返品されないが、優秀賞の結果は商品の発送をもって通知される。

 問い合わせは夢見ヶ崎動物公園【電話】044・588・4030。

記念写真に納まる関係者

福祉に活用を 京浜ソフトリーグが寄付

 ソフトボール愛好家たちによるチームが集まって試合を行う「京浜ソフトリーグ」(久保田勉会長)は12月4日、福祉に役立ててもらおうと、現金3万285円を川崎市に寄付した。

 寄付金は、リーグ所属チームの選手から「ヒット募金」と銘打ち、試合ごとに募った。今回で24回目となる。

 寄贈式は川崎市役所で行われ、久保田会長が石渡一城健康福祉局局長に現金を手渡した。返礼として石渡局長は礼状を贈った。寄付金は長寿社会福祉振興基金に充てられる。

競技に臨む参加者=川崎商工会議所提供

そろばん腕前競う 川崎商議所で大会

 川崎珠算協会(三瓶清美会長)が主催し、川崎商工会議所などが後援する「全国そろばんコンクール川崎大会」が11月23日、川崎商工会議所KCCIホール(=川崎フロンティアビル 川崎区駅前本町)で開かれた。5歳の年長から58歳まで156人が参加し、日ごろの腕前を競った。

 個人総合、種目別のほか、塾別団体戦が行われた。個人総合競技では乗算、除算、見取算、見取暗算を「小学校2年生以下」「同3・4年生」「同5・6年生」「中学生」「高校・一般」の部の5部門に分かれて実施。種目別では「読み上げ暗算」「読み上げ算」「フラッシュ暗算」を個人総合競技と同じ5部門で競った。塾別対抗戦は乗算、除算、見取算の3種目を小学生2人、中学生1人の3人一組のリレー式で行った。

 大会関係者によると、同コンクールは2001年から現在の名称で行われ、それ以前は親睦珠算競技大会という大会名で1962年から開催されているという。

米の炊き方を学ぶ参加者(区社協提供)

川崎区中島 おにぎりで自立心 子どもら調理法学ぶ

 ごはんの炊き方やおにぎりの作り方を学ぶ「おにぎりキャラバン」が11月30日、小規模多機能ホーム「縁(ゆかり)」(川崎区中島)で開かれた。

 調理方法を知ることで子どもの自立心を育もうと川崎区社会福祉協議会が行っており、25人の子どもたちが参加。使用された約10kgの米は、川崎マリーンロータリークラブが同協議会に寄付したものの一部。

 子どもたちは、ボランティアで集まった地域住民らに、米の計り方からごはんの握り方など一連の流れを教わった。おにぎりの作り方を習得した参加者からは「家に帰ってからもやってみたい」と言った声も聞かれた。

 今回は市立川崎高校の生徒もボランティアとして初参加。区社協担当者は「子どもたちの目線に合わせて教えてくれた。また参加してもらえれば」と期待を込めた。

浅賀由香氏

参院選 共産が浅賀氏擁立へ 44歳、労働環境改善訴え

 共産党は来夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に党県委員会副委員長の浅賀由香氏(44)を擁立することを決めた。

 浅賀氏は横浜市鶴見区出身。2016年、19年、22年の参院選に立候補し、いずれも次点だった。4度目の挑戦へ向け「生活の苦しさを感じる人が増える中、賃上げや今まで掲げてきた8時間働けば普通に暮らせる社会の実現、県内の米軍基地問題などを訴えていきたい」と述べた。

12〜2月号の表紙

文化芸術情報を一冊に 県内イベントを紹介

 神奈川県は、県内の魅力的な文化芸術イベント情報をまとめた冊子、「イベントカレンダー」の12月〜2月号をこのほど発行した。

 文化芸術の魅力で人を引き付け、地域のにぎわいをつくり出すマグネット・カルチャー(マグカル)の取組みを推進している県が発行する冊子で、毎号、県内文化施設の公演や展示情報などがカレンダー形式で紹介されている。今号は県がすすめる共生共創事業の一環で設立された3つのシニア劇団の紹介や県営団地でシニアの合唱を指導している陶旭茹(とうしゅーる)さんのインタビューを掲載。チケットが当たるプレゼントも実施している。冊子は県内各文化施設や一部の商業施設、自治体等で無料で受け取ることができる。

トークショーやビンゴ大会などイベントが盛りだくさんの「2024川崎フロンターレ展」

GO!GO!!フロンターレ

1年間の戦いをイベントで振り返ろう

 川崎フロンターレは今シーズンの戦いを振り返る「2024川崎フロンターレ展」を12月26日(木)から2025年1月17日(金)まで、JR川崎駅前の商業施設川崎ルフロンで開催する。午前10時〜午後9時。入場無料。

 12月28日(土)午後1時開始のオープニングセレモニーでは、お笑いコンビ「アルコ&ピース」の酒井健太さんが出演。酒井さんは川崎市出身でフロンターレとも縁が深い。スタジアムMCの小森すみ恵さん、クラブスタッフとのトークショーに登壇する。

 1月12日(日)午後1時には、クラブ特命大使の中西哲生さん、鄭大世(チョンテセ)さんの両OBによるスペシャルトークショーを開催する。

 3階ポップアップスペースでは、川崎フロンターレ写真展「戦いの軌跡」を展示。クラブオフィシャルフォトグラファーの大堀優さんによって厳選された迫力ある写真で今シーズンを振り返る。

 他にも同展示会ではフロンターレグッズが当たるビンゴ大会などイベントが盛りだくさん。詳細はオフィシャルウェブサイトまで。

画像はいずれも川崎フロンターレ

教えて!職人さん vol.1 「正しい塗装業者の選び方」とは?

 Q...無免許・無許可であっても看板さえ掲げれば素人でも仕事ができてしまうという悪いイメージがある「塗装業」。それだけに最近のユーザーは『悪徳業者の見分け方』等の情報を本やインターネットから必死に収集している訳ですが...?

 A...そうですね。例えば近年「年間○○軒施工!」といった数字をアピールする塗装業者が増えています。なぜなら、分かりやすくお客様にアピールできるからです。

 Q...実績や施工件数だけで選ぶのは危険、と?

 A...もちろん、それは「経験」という意味では素晴らしい数字ですし、大きな会社であればそれをきちんとやり遂げる体力があるので、問題はありません。ただ、小さな店が多くの受注件数を出しているというのは、いかがでしょうか。しかもその会社が、創業からそれほど経っていないとしたら...。このような場合は"件数アップ"が第一で、1件1件への施工が疎かになってしまうかもしれません。

 Q...では、どういった点に留意すれば良いのでしょうか?

 A...すべての施工を「一期一会の出会い」として大切に捉え、そして「アフターフォローからが本当のスタート」と考えているような業者の見極めが重要と考えます。受注棟数を競いあうような仕事をするのではなく「今日も一件、一件のお客様の大切な思い出をリフォームしている」といった気概をもって仕事に取り組んでいる施工業者を探すのは、意外と大変かも知れません。