藤沢版【12月20日(金)号】
老朽化が進む藤沢市民病院西館

藤沢市民病院 西館再整備で素案 31年開院目指す

 老朽化による漏水などが課題となっている藤沢市民病院の西館について6日、藤沢市が「藤沢市民病院西館等再整備基本構想」の素案を市議会12月定例会の厚生環境常任委員会で報告した。建て替えを視野に、2025年度に基本計画を行い、基本設計や実施設計を経て31年度の開院を目指す。

 同院の西館は1989年の竣工から35年が経過。給排水管の老朽化が顕著で、各所で漏水や排水不良等が発生するなど、改修が喫緊の課題となっている。

 抜本的な改修には西館の全機能を停止する必要があり、素案では「病院機能を維持しながらの改修」「仮設を建設しての改修」「建替え」の3パターンから検討。病院運営上の課題等を勘案し、建て替えが「現実的」としている。

 また、西館と一体となっている「救急救命センター」は2006年に竣工しているが、24時間365日稼働していることから院内他施設と比べて劣化の進行が早く、「併せて改修する必要がある」とする。

 また、西館などに電力とガスを供給している「エネルギー棟」は87年竣工と西館よりも古く、こちらも建て替えが急務となっているほか、救急ワークステーションや院内保育所の敷地内の移転が検討されている。

 整備手法については、従来方式やECI方式、DB方式、PFI方式などから最適な手法を検討し、コンストラクションマネージャーが発注者の立場から工程や品質・コストの管理などマネジメント業務を担う「CM方式」の導入も検討する。

 整備スケジュールは、25年度に基本計画を策定し、基本設計や実施設計を経て建設工事を行い、最短で31年度の開院を目標とする。病床については現状の536床を維持する方向だが、「基本計画以降で検討する」としている。

 藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町の「湘南東部二次保健医療圏」において、地域医療支援病院や災害拠点病院、周産期救急医療中核病院など多くの医療機能を担う同院。再整備後も、地域基幹病院としての役割を継続していく。同院では「地域の皆様に必要な医療を提供できるよう、再整備を進めていきたい」と話す。

家庭系可燃ごみ 有料化導入は21% 県内自治体アンケート

 家庭系可燃ごみの有料収集(※1)を行う神奈川県内の自治体は2024年11月14日時点で6市1町あり、県内33自治体に占める割合は21%であることがタウンニュース社のアンケート調査で分かった。国は有料化を推進しており、22年時点で全国の実施率は62%(※2)だった。

 アンケートは、11月1日から2週間実施した。家庭系可燃ごみの有料収集実施状況や開始時期などを問い、全33自治体が回答。そのうち有料回収しているのは7自治体で、全体の21%だった。

「排出量減少した」

 県内で最も早く有料化に踏み切ったのは、二宮町で1997年から。06年に大和市、翌年に藤沢市は3番目に始めた。近年では茅ヶ崎市が22年に有料収集を開始した。7自治体はいずれも指定のごみ袋を使い、有料化で得た収入を指定ごみ袋の製造や処理施設の運営費などに活用している。

 また今回の調査で、有料化導入後のごみ排出量について全自治体が「減少した」と回答した。

「予定ない」48%

 有料化していない26自治体のうち、10自治体が「有料化を検討中」と回答。「ごみの減量化・資源化を進めるための効果的な施策の1つ」(相模原市)、「ごみ減量が想定通りに進まない場合の対応策の1つ」(松田町)などの理由が上がった。

 一方、「導入予定はない」と回答したのは16自治体で48%だった。「ごみの排出量が計画どおり、減少しているため」(厚木市)、「ごみ減量対策の最終手段と捉えているため」(綾瀬市)などを主な理由としている。

 ごみ問題に詳しい東洋大学の山谷修作名誉教授(経済学)は県内の状況を「総排出量が減っている模範的な例」とした。その上で有料収集については「近年開始した自治体も多いが、導入前の審議や調整に壁を感じている場合もあるのでは」と分析している。

(※1)ごみの有料収集とは、自治体へ処理手数料を支払っていることを指す。単に自治体がごみ袋を指定している場合とは異なる。

(※2)全国の家庭系可燃ごみの有料収集率は「一部有料」としている自治体を除く。

コンサート「Discover New Stars」のプロデューサー・脚本を務める 小宮 里美さん 辻堂元町在住 49歳

文化芸術の力感じて 

 ○…文化芸術の振興を目指し、元舞台子役が集うパフォーマンス団体「SASP」で、プロデューサーとして東奔西走する。26日(木)に市民会館で行われるコンサート「Discover New Stars」では、オペラやミュージカルなど多彩な出演陣をそろえ、本格的な芸術を分かりやすく伝えようと、演者による解説も取り入れた。「初めての方にも、ぜひ楽しんでもらえたら」

 ○…幼少から芸術や芸能の世界に興味を持ちながら、周囲からは勉学以外の道を認められず、早稲田大学法学部に進学。「もったいない」と言われながらも3年で中退し、憧れていた世界へ足を踏み入れた。「今も選択に悔いはない」。個性が尊重される芸術の世界での経験は、学校での学びに勝るとも劣らないと確信している。だからこそ、国からの支援が少ない現状に納得していない。「子どもたちにもっと文化芸術に触れる機会を与えてあげたい」との一心で日々汗を流す。

 ○…本業は、観光船のナビゲーター。持ち前の話術で観光客を盛り上げる傍ら、「自分でやれば費用が掛からないから」と、SASPでは脚本や作曲、助成金の手配、ポスターの作成、キャスティングなどを一手に請け負う。「もうだめだ、やめたい」と壁にぶつかる局面もあった。しかし、ひとたび舞台の幕が上がれば、生き生きと輝く仲間の姿や観客の喜びの声に、「『もう一回、あともう一回やろう』といつも思ってしまう」と微笑む。

 ○…今回の公演には藤沢ゆかりのアーティストも多数出演するほか、終演後には協力する高校生ミュージカル団体や、地域の合唱団がプチコンサートを開催。「聴くだけで日常を楽しく彩ってくれる、音楽の力を感じてもらいたい」

(左から)市議会改革推進会議前座長の有賀正義議員、桜井直人議長、竹村雅夫副議長

藤沢市議会「改革推進会議」 マニフェスト大賞 優秀賞に 討議の活発化評価

 藤沢市議会の改革推進会議が先月15日、地方自治体の首長や議会、市民団体などによる優れた取り組みを表彰する「第19回マニフェスト大賞」の議会改革部門優秀賞を受賞した。

 評価されたのは、議員が提案したい条例案や政策案に対し、本会議や委員会とは別に全会派で話し合う場となる「政策検討会議」の設置について。過去、条例案に対する反対意見との調整がつかず、改選を迎えて頓挫したことをきっかけに改革推進会議を中心に議論を進め、2021年に設置要綱、ガイドラインが定められた。

 特徴は主に3点。▽議員が提案をしやすいよう定数の12分の1の3人以上の提案で設置を可能としたこと▽議員間の議論を活発化するため、提案内容の当初の賛否関係なく全会派出席を基本とすること▽複数の案件を同時に進められること。

 12月定例会で提出されケアラー支援条例でもこの仕組みで議論が重ねられ、全会一致で可決した。桜井直人議長は「今後も政策検討会議を活かして議員みなで議論を重ね、市民サービス向上に努めたい」と話した。

ふるさと納税で遊具設置へ 官民連携で実証実験

 藤沢市と(株)Blue Lab(本社/東京都港区)は先月15日から、ふるさと納税を活用し、地域住民が身近な公共サービスを改善するために、使い道を指定して寄付できるサービス「じゅーWil(仮称)」の実証実験を開始した。募集期間は来年1月6日(月)まで。

 対象は辻堂新町にある市立高山保育園の遊具。開園から40年以上が経過し、遊具のリニューアルは順次進んでいるが、老朽化によって利用を控えなければならない遊具もあるという。2者は同園の保護者や職員などからの要望を受け、新遊具の設置を目指す。

 20万円以上50万円未満で簡易すべり台、50万円以上100万円未満で中型すべり台、100万円以上で大型すべり台というように、寄付額に応じた遊具を購入。設置は3月末。余った寄付金は、市のまちづくり施策全般に活用される。

 寄付は1千円から可能。市民が自身の住む自治体に寄付することはできるが、総務省の規則で返礼品はない。しかし、「近隣の保育園に新しい遊具を設置する」という具体的なプロジェクトに共感し、寄付した人にとっては、自分が支払う税金の使い道を指定できる意味合いがある。

 寄付はふるさと納税サイト「さとふる」から。

作業中の組合員ら

26.2Kmを清掃 藤沢土木協同組合51社

 藤沢土木協同組合の組合員51社119人が13日、管内の道路26・2Kmにわたって歩道の清掃活動を行った。

 地域の道路の使いやすさや清潔さの向上などを目的に、2012年から行っている取り組み。

 藤沢市と戸塚区の境から、茅ヶ崎市と平塚市の境まで、県道30号と国道134号のコースをAからFの6地区に分け、両側の歩道を機材を用いて清掃した。当日は、落ち葉や海岸沿いに溜まった砂の清掃や、歩道に伸びた枝の伐採などを行った。同協同組合は「普段現場で働く技術者なので、より正確に清掃できる」とし、「これからも地域社会の支えになっていきたい」と話した。

ホームを青く染めろ! プロバスケチームにインタビュー

 藤沢、茅ヶ崎、寒川の2市1町を拠点に活動するプロバスケットボールB3リーグ「湘南ユナイテッドBC」が、2024―25シーズンの中盤に差し掛かった。現在勝率は3割、順位は17チーム中15位。選手の士気を高め、チームを勝利に導く上で、ブースター(ファン)の存在は欠かせない。今号では、記者がキーマンを単独取材。内に秘めた思いを知ることで、試合会場を訪れる人が増えることを願う。

ブースターの声、力に変えて

 本紙のインタビューに応じたのは、内田旦人さん(キャプテン/内)、中野広大さん(副キャプテン/中)・星野零志(同/星)マイケル・ヒューズさん(マ)、堀田剛司さん(ヘッドコーチ/堀)、小河静雄さん(代表取締役/小)。

 ――昨シーズンは初のプレーオフに進出し、8強入りしました。

 内「今季B2リーグ『青森ワッツ』から移籍してきたので、実際にプレーした訳ではないのですが、外から見るとディフェンスに重きを置いていた印象がありました。これをチームの土台として生かし、より強固なものにしていきたい」

 ――今シーズン前半の状況や課題点は。

 内「チーム内での約束事やストロングポイントを確認しながら試合を進めました。守りはもちろん、得点の確率を上げるため、イージーショットを落とさないなど、意識的に丁寧なプレーを心掛けなければならない」

 中「課題は連勝できないこと。けがに悩まされる選手が多かったというのも事実ですが、チーム内の雰囲気が試合の流れに影響するシーンもあった。私は日本人選手の中で最年長ということもあり、積極的に声を出すようにしています」

 星「それぞれの強みをもっと前面に出し、もっと努力しないと。自分はアシスト中心だったが、点を取れるよう体の使い方を見直している。チームは一皮むけなければならない場面にきている」

 マ「Bリーグに参加して間もないが、光栄な役割をもらえた。若くて元気のあるチームを上に押し上げるため、パワフルにプレーしていく。80分間のプレーで時々ではなく、通して完璧を求めるバスケを目標としている」 

 ――ブースターとの交流は増えましたか。

 中「選手のサイン会を催したり、駅前でチラシを配ったり。多くの人にチームの存在を認知してもらうためには、地道な活動をしていかないと」

 ――湘南エリアの好きなところは。

 内「ショッピングモールや公園など、何でもあって便利。自然豊かで、0歳8カ月の娘と一緒に散歩していると声を掛けてくれたりして、温かい人もたくさんいる」

 マ「焼肉、ナイス。都心も近いけれど、ごちゃごちゃしていなくて、暮らしやすい環境です」

 ――身長203cmのマイケル選手ですが、子どもたちが大きく成長するにはどうすれば。

 マ「好き嫌いなく、ご飯を食べること。野菜もね(私は少し苦手だけれど…)。いや、キムチは好き。よく枝豆やグリークサラダを作って食べているよ。とにかく健康でいることが大切」

 ――今季どんなチームを目指していますか。

 内「試合を観に行きたくなるようなチーム。とにかく勝つことが一番の”特効薬”。昨季も後半勝ち進めたからブースターが増えた。一戦一戦、勝ち切らないと」

 ――読者へ一言。

 星「まだシーズンの途中。応援しに来て」

 内「ぜひ周りの人を巻き込んで、会場へ足をお運び下さい」

 マ「皆さんの声援が私たちの力になる」

 中「チームは3年目で足りない部分はあるかもしれないけれど、最大限の力をコートで出し、結果で恩返しできれば」

ケアラー条例が可決 市議会で全会一致

 日常的に高齢者や障害者などのケアを行う「ケアラー」の支援条例について、市議会12月定例会に提出されていた議案が16日、全会一致で可決された。

 提出された議案は「ケアをされる人もする人も自分らしい生き方ができる藤沢づくり条例の制定について」。市がケアラー支援に関する施策を実施するための「ケアラー支援計画」の策定や、当事者や商工・労働団体など幅広く参加する「藤沢市ケアラー支援協議会」の設置などを求めている。条例施行日は2025年4月1日。

 自身もケアラーの経験を持つ竹村雅夫議員は「条例によって、日々のケアで孤独に悩む人がいなくなるきっかけになってほしい。制定して終わりではなく、支援はこれからがスタートだと思っている」と話す。

「生きる力」育むおにぎり

 「いばしょ食堂」と銘打ったイベントが14日、明治市民センターで開かれた。市民有志でつくる「明治地区みんなの居場所食堂事業実行委員会」(小河愛由美会長)が企画。仕事などで親が自宅を空ける時でも子どもに「生きる力」を育んでもらおうと、冬休み前の児童と同実行委員ら22人がおにぎりづくりを通じ、互いに交流を深めた。

 同実行委は市社会福祉協議会の協力を得て、今年4月に発足した。イベントは8月に続き、第2弾。子どもは参加無料で、児童クラブにチラシを掲示するなどして周知した。(株)タカギフーズから豚肉、国際ロータリー第2780地区第3グループ10クラブ合同事業実行委員会から米やサツマイモなどの食材提供を受け、開催に至った。

 「何にしよう」。サケやおかか、ツナマヨといった具材を前に、嬉々とした表情を浮かべる子どもたち。慎重な手つきで自分好みのサイズや形のおにぎりをつくり=写真=、皆と談笑しながら口に運んだ。小学1年の峰尾春輝さんは「三角にできた。家でもやってみる」と気合十分だった。

 「孤食解消や居場所が必要な子に利用してもらうためにも継続することが大切」と小河会長。来春からは第3土曜に毎月実施予定という。
スマイルのメンバー(市提供)

歯科衛生士の会と市 全国表彰で優秀賞  手づくり教材などに評価

 乳幼児の健康増進を図るために啓発活動を行っている団体を称える今年度の「健やか親子21-8020の里賞(ロッテ賞)」で、藤沢歯科衛生士の会・スマイルと市健康づくり課が優秀賞を受賞した。先月21日、鹿児島県で表彰式が行われた。公益社団法人母子健康推進会議が主催。

 両者は健康教室を開催し、口腔衛生や食育などについて伝える子ども向けのエプロンシアターや紙芝居、パネルなどの手作り教材を活用。対象者の年齢に応じて、分かりやすい工夫を凝らしていることが評価された。

 スマイルの若尾美知代会長は「『80歳で20本以上の歯を保ち、生涯自分の歯で食べる』を目標に虫歯予防の方法と咀嚼・嚥下の大切さを理解できるよう、行政の歯科職と協働で目に焼き付ける媒体制作を心掛けた。今後も市民の歯と口腔の健康づくりへ活動の輪を広げていきたい」と話す。

投稿写真のポスター掲示 市インスタキャンペーン

 藤沢の魅力を発信しようと、藤沢市が行っていたフォトキャンペーンの採用作品を使用したポスター(B1サイズ)が、小田急線「片瀬江ノ島駅」「町田駅」構内に掲示されている。

 市は今夏、公式インスタグラムを活用し、「思わずいいね!を付けたくなる江の島」の写真を募集するフォトキャンペーンを実施した。参加者はハッシュタグ「#江の島は藤沢2024」を付けて写真を投稿。1922点の応募が集まり、海岸から見た江の島や江島神社の境内を写した写真など、10点が採用された。

 掲示は25日(水)まで。

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都市農園の挑戦語る 1月19日、善行で講座

 善行公民館で1月19日(日)、善行雑学大学の第308回講座が行われる。午後2時から4時(受付開始は1時30分)。参加費は500円。

 「農を食と職に〜小さな農園からはじめる未来への挑戦」と題し、慶應義塾大学招聘准教授で(株)えと菜園代表の小島希世子さんが講師として登壇。自然と共存する農法や今まで行ってきた就農プログラムなどを語る。

 定員は100人。参加希望者は、善行雑学大学ホームページから申し込む。

 問い合わせは同大学【携帯電話】090・7251・3232(片岡さん)。

安全なまち自らの手で 鵠沼橘町内会 防犯カメラ設置

 鵠沼橘町内会(赤岡信子会長)が4日、町会地域に6台の防犯カメラを設置した=写真。赤岡会長は「町内会こそが、地域の守り手になるべき」と思いを語った。

 コロナ禍で行事の中止が続いた時に蓄えられた会費の使い道として、防犯カメラの設置案が浮上。近年、メディアを騒がせる「闇バイト」強盗や、駐車車両の盗難などまち中の犯罪に対する危機感や、防犯啓発のイベント実施などは一過性になってしまうことも考慮して「継続的にまちを守るなら」(赤岡会長)とカメラに決めたという。

 設置費用の不足分は、藤沢警察署生活安全課や、藤沢市の防犯交通安全課の協力を得て昨年5月から申請を進めてきた県の補助金でまかなった。維持費は町内会費を活用するという。

 市によると市内の474自治会・町内会のうち、70程度が独自に防犯カメラを設置しているとのこと。市防犯交通安全課では「地域の安全を地域で守る、その意識の高さと行動に感謝したい」と話した。

クリスマス第九演奏会 22日、湘南台アートスクエアで

 「第九演奏会」が22日(日)、湘南台アートスクエア(駅地下広場)で開かれる。開場は午後3時40分、開演は4時。入場無料。市民シアター第九を唱う会の主催で、藤沢市と市教育委員会の共催、郷土づくり推進会議とイルミネーション湘南台の協力。

 第1部では舘野真由花さん(ソプラノ)、赤間夏海さん(アルト)、濱田翔さん(テノール)、片倉旭さん(バリトン)のソリスト4人による歌唱、第2部では金沢区民フィルハーモニー交響楽団の演奏も楽しめる。第3部では大貫浩史さんがタクトを振り、公募で集まった小・中・高校生からシニアまで幅広い世代の合唱団員が、巨瀬励起さんによるピアノ伴奏で『交響曲第9番第4楽章』(ベートーベン)を披露する。また、第4部では会場の観客と一緒に歌うコーナーもある。

 演奏会に関する問い合わせは同会事務局【携帯電話】090・9244・5955または【携帯電話】090・7632・1112。

Xmasムード漂うイルミネーション

夜彩る1万2千球 善行駅前で光輝く

 小田急線「善行駅」前で恒例のイルミネーションが、夜に光り輝いている。駅利用客らに癒しを届けようと、善行青年会が手作業で設営した。

 今年は約1万2千球を使用。東西ロータリーそれぞれに電飾を配し、東口では高さ2mほどのツリーやハート、トナカイといったモニュメントが幻想的な雰囲気を醸し出し、行き交う人の目を楽しませている。

 点灯期間は来年2月下旬まで、各日午後5時から深夜1時。

喜多川歌麿『江戸名物錦画耕作』(藤澤浮世絵館提供)

江戸の出版文化を知る 浮世絵館で企画展

 辻堂神台の藤澤浮世絵館で12月24日(火)から企画展「藤沢と江戸の出版事情 蔦屋重三郎と絵師たち」が開催される。

 18世紀後半に江戸の版元として活躍し、来年の大河ドラマの主人公として知られる蔦屋重三郎が刊行した浮世絵や、蔦屋と関わりのある人びとの作品、版本を紹介する。

 今回は初の展示となる作品が多く、企画展コーナーでは、山谷不可測が著し、喜多川歌麿が挿絵を担当した『古湊道中記』(蔦屋版)が展示される。担当した同館の益田亮助さんは「近年の展示記録が見られず、珍しい作品」と紹介する。また、蔦屋が流行を担った狂歌の版本の挿絵として葛飾北斎『江島春望』などを展示している。

 東海道コーナーでは同館初展示となる『東都名所図会(江戸名所図会)』全20巻を展示。同作品は江戸後期のベストセラーとして知られ、当時の出版文化を知ることができる。藤澤宿コーナーでは、用田に住んだという伝説が残り、江戸で人気だった「中将姫」を描いた作品などが並ぶ。江の島コーナーでは今年も七福神が特集されている。

 来年2月24日(月)までの開催。開館は午前10時から午後7時。学芸員による解説は1月5日(日)と2月1日(土)に両日午前11時からと午後3時からの30分。各回30人(当日先着順)。参加無料。(問)同館【電話】0466・33・0111

動画内であいさつする石原会長

藤沢市医師会 健康のためにできること 医療講演、動画で配信中

 藤沢市医師会の医療講演が10日から、ウェブ上で動画配信されている。市民の健康維持に寄与しようと、同医師会が医療に関する最新の情報発信を行う「藤沢の医療を考える集い」。例年好評を博し、19回目を数える。

 今回は、藤沢市施政方針の重点的な取り組みの一つである「健康で豊かな長寿社会をつくる」に向け、健康増進や介護予防のためにできることをテーマに掲げ、老年症候群やサルコペニア・フレイル予防などについて、5回講演。現場の最前線に立つ各分野の専門医師が分かりやすく解説している。同医師会は「医師の見地から正しい情報を届けられれば」と話す。

 公開は来年1月10日(金)まで。視聴は無料で、同医師会ホームページ内にある「ふじさわ市民集会」から(団体名で検索)、または2次元コードで。

試作したフックに愛用のカメラをかける河口さん。カメラのストラップが首に直接当たらないので、首への負担が軽減できるという

「カメラ・水筒が重い!」 首が痛くならないフック発明 辻堂東海岸の河口さん

 一眼レフカメラを首からぶら下げて一日撮影に歩き回ると、首が疲れる。写真愛好家がよく感じる「あるある」を解消しようと、辻堂東海岸在住の河口幹雄さん(73)が、首への負担を減らすグッズを開発。1日、(一社)発明学会の身近なヒント発明展で努力賞を受賞した。

 開発作品の名は「ストラップ保持用フック」。アクリル板とマジックテープのシンプルな作りながら、リュックに取り付け、カメラストラップをそこにかけると、首の負担を軽減してくれる。

 定年前は自動車などの開発に携わっていたこともある河口さんは、写真撮影と発明が趣味。グッズ開発のきっかけは「首が痛いと撮影に集中できないから」と話す。

 苦労したのは設計。特にストラップが首に当たらないようにする角度で、段ボールなどを使って試作したが「しっくりこない」。試行錯誤しながら苦悶の日々を過ごしている中、ひらめいたのは「お風呂」だった。ふと視界に入ったせっけん入れの側面が、絶妙なカーブでイメージとぴったり。早速、加工して試作すると、丁度いい具合。その後も設計図を書き直すなど改良を重ねて作品を完成させた。

 11月にはこの作品を中小企業などの開発品が並ぶ東京ビッグサイトの産業交流展でお披露目。写真撮影がスマートフォン全盛ながら、熱心なカメラファンから「使いたい」と声をかけられた。

 またカメラファンのみならず需要もあると睨む。「例えば通学する子どもたちの水筒が負担と聞く。それに応えられたら」と思い描く。目指すのは「商品化」と力強く語った。

職人からパンの成形方法を教わる児童たち

小麦から給食パン作り 長後小4年生が食育体験

 長後小学校で9日、給食のパン作りを体験する授業が行われた。挑戦したのは4年生136人。

 市内全小中学校に給食用パンを提供している長後製パン株式会社の協力のもと、児童たちは昨年11月から種まきや収穫など小麦の栽培体験を近隣の畑で行ってきた。

 この日の授業では、自分たちが栽培し、収穫した小麦を使用して「バターロール」を作り、給食の時間に実食した。同社の齋藤伸一代表取締役がロールパンの成形方法を実演し、子どもたちに伝授。また、小麦の輸入国や自給率などのクイズを交えながら児童に解説し、普段のパン作りについての質問にも答えた。

 参加した児童たちは「初めて作ったから楽しかった」「芸術作品を作るみたいだった」と明るく感想を話した。

 今年収穫した小麦を使い、先月現3年生が種まきを行った。上手く育てば来年も同様の授業を実施予定という。

入賞作品を掲げる佐藤さん

善行小1年・佐藤育晟(なるせ)さん 「生き物、みんな好き」 自然観察路コンクールで優秀賞

 (公社)日本環境教育フォーラムが運営する「第41回 わたしの自然観察路コンクール」が開催され、善行小学校1年の佐藤育晟さん(7)が小学生の部で優秀賞を受賞した。

 全国の小中高生を対象とし、自然を観察できる道を絵地図に描く同コンクール。佐藤さんは今回、大庭の引地川親水公園で1カ月ごとに見られる動植物12種類を画用紙に色鉛筆で描いた。

 描かれたのはカワセミ、メジロ、ショウリョウバッタ、カラスウリなど。どれも2年ほど前からほぼ毎朝同園に遊びに行き、動植物を観察した佐藤さんが見つけて描いたものだ。「生き物はみんな好き。特に羽根が綺麗なカワセミが好き」

 季節と共に移り行く自然の色彩をわかりやすく表現したいと考えた佐藤さんは、辻堂神台の「神台みんなのアトリエ」に通い、自分の納得のいく絵を描く練習をした。

 同園を毎朝訪れる中で、散歩に来る人たちとも交流し、「虫や鳥のことなら何でも知っている人に出会い、協力してもらった」と振り返る。

 今後も挑戦できる同コンクール。最近は微生物や幼虫などの観察も行っており、「次は環境大臣賞を獲りたい」と意気込んだ。

重機の操作体験を行う生徒

藤沢工科高で出前講座 県建設業協会の地元4社

 神奈川県建設業協会が17日、藤沢工科高校で出前講座を行い、高校生に体験を通じて建設業の仕事を紹介した。

 講座は、同協会藤沢支部の三和工業(株)、(株)水村工務店、茅ヶ崎支部の相模開発(株)、平塚支部の(株)エス・ケイ・ディの4社が担当した。

 同校の都市土木系・建築系2年生36人が指導のもと、バックホウ操作や高所作業車への乗車、舗装体験、ⅤRで作業中の足場を歩く体験、測量体験を行った。

 生徒たちは、「重機の操作は難しかった。小さいものは普段の授業でも扱ったことがあるが、こんなに大きな重機は操る際のプレッシャーが違う」と感想を述べ、「将来は資格を取ってみたい」と話した。

 同校の卒業生で、指導を行った(株)水村工務店の神崎勝年代表取締役は、「今回の体験をきっかけに、建設業の仕事に興味を持ってもらえたら」とした。

表敬訪問の様子(提供)

日大馬術部が市長表敬 14連覇を報告

 東京都で行われた「全日本学生馬術三大大会2024」で三種目総合優勝14連覇を達成した日本大学馬術部(亀井野)が11日、鈴木恒夫市長を表敬訪問した。

 同大会は、障害馬術、馬場馬術、総合馬術の3大会の総称。10月30日から11月4日にかけて、世田谷区の日本中央競馬会馬事公苑で行われた。

 第1競技の障害馬術では、競技後に馬の出血による「失権」など予期せぬトラブルがあったが団体2位を獲得。その後の馬場馬術、総合馬術では選手と馬の呼吸をあわせ、団体優勝を決めて三種目総合優勝を果たした。

 藤沢市役所での表敬訪問では鈴木市長が「偉業の達成おめでとうございます」と選手たちをねぎらい、生涯学習特別貢献表彰を授与した。同部の小川登美夫ヘッドコーチは「厳しい戦いだったが、14連覇を達成できてよかった。負けられない緊張感ある環境にいることができるのは、幸せなことだと思う。連覇を続けていきたい」と決意を新たにする。

リエゾンオリジナルブレンドを持つ細沼さん(右)と和田さん。湘南藤沢地方卸売市場内の啓和珈琲で

コミュニティースペース オリジナル珈琲提供中

 湘南大庭市民センターに開設されたコミュニティースペース「リエゾン」は、湘南藤沢地方卸売市場内でコーヒー豆の販売をしている啓和珈琲の協力を得てオリジナルブレンドコーヒーを開発。11月上旬から提供を開始し、早くも人気を呼んでいる。

 リエゾンは代表の細沼惠美子さんの下、地元の高校生が中心となって運営しているカフェスタイルのコミュニティースペース。同市民センターの中庭をオープンカフェのように使い、本格的なコーヒーなどを提供。地域交流の場として多くの地域住民が訪れている。

 オリジナルブレンドはコーヒー好きの細沼さんの目標の1つ。「もっと多くの人に訪れてもらうために、オリジナルを作りたかった」と話す。

 その思いに応えたのが開設当初からの仕入れ先である啓和珈琲代表の和田啓太さん。細沼さんのオーダーを聞き、2週間かけ、ともに豆選びと試飲を繰り返し自慢と呼べるブレンドを作り上げた。「薫り高く、飲み口はすっきり、誰もが楽しめる味」とし、話に夢中になってしまう人も多いことから「冷めてしまっても美味しさが変わらない」という。さらにベースの豆は有機栽培とこだわりを見せる。

 「ここだけのオリジナル、ぜひご賞味を」と細沼さんは笑顔を見せた。

 開設日はSNSや同市民センターで。

長久保公園のアイスチューリップ(12月17日撮影)

鮮やか冬のチューリップ 長久保公園で開花

 冬に花を咲かせるアイスチューリップが、長久保公園(辻堂太平台)で咲き始めた。園内のボタニカルエリアに8種類のチューリップが植えてあり、12月17日時点で鮮やかな紫色の品種の「ラップトップ」が来園者の目を楽しませている。赤やピンク、白い花もこれから見頃を迎える。

 アイスチューリップは冷温で保管した球根を外に植え、気温差で春が来たと勘違いさせて開花時期を調整。冬の寒さの中で咲くので、春のチューリップに比べて花もちが長くなるという。

 同公園管理事務所は「年末年始の気温にもよるが、数週間から1カ月程度は楽しめそう。咲き終わったら、また植え替える予定」と話す。

 同エリアでは25日(水)まで、ツリーやポインセチアなどでクリスマスの装飾も施されている。

フラワーアレンジメントをする日本大学藤沢小学校の児童と保護者

花を生けて優しい心  藤沢中央LCが特別授業

 社会奉仕団体の藤沢中央ライオンズクラブ(LC・芳村健会長)が14日、日本大学藤沢小学校でフラワーアレンジメントの特別授業を行った。1年生39人とその保護者が4つの教室に分かれて参加。親子で共同制作に取り組んだ。

 児童らはLCメンバーの指導を受け、土台のスポンジの中心に赤いカーネーションを最初に挿し、花材を放射状に挿した。ドーム型に仕上げるために、360度さまざまな角度から眺めて全体のバランスを確認。熱心に作品を完成させた。

 「お花を自分で生けると、お花がもっと素敵になります。お家でたくさん飾ってみてください」とメンバーが親子らに呼びかけた。フラワーアレンジメントを体験した子どもたちは「お花がケーキみたい」「心がさっぱりした」などと感想を口にし、笑顔を見せた。

 この日は同LCから9人が同校を訪問。青少年育成事業の一つで、花に親しむことを通じて優しさや美しさを感じる心を育もうと、「花育」に取り組んでいる。芳村会長は「親子のふれあいの時間も楽しんでもらえたらうれしい」と話した。

忍者のように敵チームの守りをすり抜け、カラーコーンの先にある「宝」を狙う子ども

「今だ、隙あり!」 藤沢小でスポーツ鬼ごっこ

 「スポーツ鬼ごっこ」の体験会が15日、藤沢小学校で行われた。わかきkid‘sクリニック(鵠沼神明)と一般社団法人鬼ごっこ協会の共催。近隣に住む年長から小学4年までの子どもと保護者ら約30人が参加し、体育館を駆け回った。

 1チーム7人制。二手に分かれ、互いの敵陣に設置された「宝」を相手選手のタッチをかいくぐりながら奪い合う。体力や免疫力、コミュニケーション能力の向上なども期待される競技だ。初めて取り組んだ本町小1年の市川凱也さんは「いっぱい宝が取れて面白かった」と笑みを浮かべた。

 この日で40回目を迎えた体験会。月に1度ほど開催しており、過去にはチームを結成し、全国大会に出場した経験も。同院の若木均院長は「運動が苦手な子でも参加しやすいので、競技を通じてスポーツ人口の底上げを図りたい。ゆくゆくは体育の授業にも採用してもらえたら」と夢を描く。

(上)シンポジウムのポスター(下)申込フォームにつながる二次元コード

「笑いで認知症予防」を実証 21日にシンポ 参加募集

 お笑いと健康づくりと題したシンポジウムが12月21日(土)、茅ヶ崎公園体験学習センターうみかぜテラス(茅ヶ崎市中海岸3の3の9)で開催される。時間は午後1時開会〜3時45分。国立長寿医療研究センター、立命館大学、湘南幼児学園の共催で、吉本興業が協力。現在、参加者を募集している。

 立命館大学と国立長寿医療研究センターは、「お笑い」の力に着目し2023年に吉本興業の協力を得て「笑うこと」が高齢者や介護者の心身の健康や生活の質の向上につながるかについて検証を開始。24年からは茅ヶ崎市でも同様の介入研究を進めている。

 シンポジウムでは、こうした「お笑いのちから」をテーマに河野太郎衆院議員、佐藤光茅ヶ崎市長、同センター・もの忘れセンター長の武田章敬氏をパネラーに迎えパネルディスカッションを行うほか、介入研究のこれまでの効果を説明。また、お笑いによる認知症予防プログラムの一環として吉本芸人の木下弱さんが簡単なレクリエーションを実施する。閉会後には景品がプレゼントされる。

 共催する湘南幼児学園の田中重徳理事長は「お笑いと健康の効果を紹介し、物忘れが気になる、子どもの認知能力を高めたいという声にこたえたプログラムも用意しています。ご家族で参加してほしい」と呼び掛ける。

 参加無料。希望者は上記二次元コードから申し込みを。詳細は同センター内もの忘れセンター認知症ケア研究室【電話】0562・46・2311。会場には駐車場がないため、近隣駐車場または公共交通機関の利用を。

市長動向 鈴木恒夫藤沢市長

12月9日▽関係機関年末挨拶まわり▽川崎副市長

12月10日▽関係機関年末挨拶まわり▽東京電力パワーグリッド菅野涼介藤沢支店長ら▽神戸製鋼所藤沢事業所からの寄付に対する感謝状贈呈式▽いすゞ自動車藤沢工場からクリスマスケーキ寄贈に対する感謝状贈呈式▽技能五輪全国大会出場者表敬訪問▽西浜サーフライフセービングクラブ表敬訪問▽ヤクルト本社湘南化粧品横井克士工場長ら▽両副市長▽中山副市長▽全国小学生バドミントン選手権大会出場選手表敬訪問

12月11日▽所用外出▽日本大学馬術部表敬訪問

12月12日▽一般質問答弁書理事者調整▽藤沢市民踊協会クリスマス大会▽一般質問答弁書理事者調整▽年末の交通事故防止運動に伴う夜間街頭監視活動に対する激励訪問

12月13日▽一般質問答弁書理事者調整▽ゼロカーボン講演会▽繁華街環境浄化パトロール