海老名・座間・綾瀬版【12月20日(金)号】
当初の公園南側完成イメージ 設計に合わせて変更する予定

光綾公園再整備 せせらぎや芝生も きょう南側工事開始

 綾瀬市の光綾公園の南側で、12月20日から約10カ月間の工事が始まる。噴水つきのせせらぎや芝生広場、インクルーシブ遊具などを新設し、より遊びやすい公園に変わる。

 光綾公園は1976年に誕生し「観光資源」「健康・スポーツ」「子育て」「防災」を基本方針に2019年度から再整備が行われてきた。今後北側のローズガーデンが来年5月に開園し、約半年後の10月下旬に南側が完成することで公園全体の再整備が完了する。

 南側には親水のせせらぎがあるが、老朽化で水が流れない状態が続いていた。再整備計画では既存の水路や池を埋め、噴水を備えた水遊び場を設けるとしており、25mの浅い親水用のせせらぎに続くレイアウトになる。

 これまで北側駐車場から親子連れが車道を渡って南側に向かっていたが、安全面を考慮し南側にも24台分の駐車場を新設。生い茂る樹木は暗く見通しが悪いため間伐や剪定を行い、芝生広場も整備。トイレも新築する。名物の「わんぱく丸」などは残しつつ、3〜6歳の幼児向けの遊具を増設し、障がいがある子もない子も一緒に遊べる「インクルーシブ遊具」も導入。来年11月以降に使えるようになる。

開発が進む海老名市役所の周辺(手前はイオン駐車場)

海老名市役所周辺地区 開発事業が同時進行 面積は、東京ドーム8個分

 海老名市役所周辺で、開発工事と土地区画整理が加速的に進んでいる。来年以降、工事が本格化し、海老名駅周辺の中心市街地に南側で隣接する広大なエリア(海老名市役所周辺地区)に新たな街並みが整備される。このエリアは東京ドーム約8個分、サッカー場では56個分という広さだ。

 今年の夏以降、同地区では、開発行為の許可を知らせる立て看板が目立つようになった。

物流・研究施設

 海老名警察署東側では、2万1361平方メートルの敷地に三井不動産が手がける地上4階建ての物流と研究の複合施設「三井不動産インダストリアルパーク(MFIP)海老名」が建設され、2026年6月に竣工予定だ。

 県央エリアでは、22年に綾瀬市小園と海老名市中新田、23年には座間市ひばりが丘、今年3月には海老名市本郷に関連施設が開業している。MFIP海老名の最上階4階フロア(約9千平方メートル)には、空調設備工事大手、新日本空調の新技術開発拠点が27年度初頭に開設される。長野県茅野市の研究所と東京・日本橋のソリューション事業部が海老名に集約される。

 海老名警察署と隣接する市役所の東側(8125平方メートル)には、3階建ての公衆浴場が26年秋頃にオープンする予定。

マンション建設

 MFIP海老名の東側(3802平方メートル)には、三井不動産レジデンシャルが手がける地上9階建てのマンションが26年7月に完成する予定。

 海老名総合病院の東側(7027平方メートル)では、小田急不動産が手がける地上10階建て、145戸が入居する計画の分譲マンションの建設が始まり、26年10月に完成予定。

 市役所北側(2543平方メートル)にも地上9階建て、71戸の分譲マンションが建設される開発事業の計画がある。

区画整理

 厚木駅東側の約6・6haでは組合施工の中新田丸田地区土地区画整理事業が進む。

 同事業では今年4月に地権者による組合が設立され、造成工事が進んでいる。「商業街区」と「公園街区」のほか、「共同住宅街区」、「戸建街区」が28年3月までに、整備される計画だ。

 同地には都市公園も整備される。

道路整備

 ららぽーと海老名の西側からJR相模線と相鉄厚木線(貨物線)を地下道で横断して県道46号に接続する直線道路(上郷河原口線)が25年3月に開通する予定もある。

新たな街づくり

 海老名駅や厚木駅から近い海老名市役所周辺地区(約39・4ha)は、16年の神奈川県第7回線引き見直しで保留人口3500人の一般保留区に設定され、今年3月に市街化区域に編入された。

 海老名市は同地の地権者らの意向などをもとに23年3月に同地区まちづくり基本方針を策定し開発需要を喚起している。内野優市長が昨年の市長選後に掲げた、「まちづくり第2ステージ」では、新たに市街化区域に編入された同地区を強く意識したものになるとみられる。

 同地区ではほかにも、国分関免交差点付近(モスバーガー跡地)にローソンが建設中で25年2月に完成予定。計画は未公表だが、イオン海老名店の施設更新や旧海老名厚生病院跡地の開発にも注目が集まっている。

12月22日にタウンヒルズで特別開院、「おもちゃの病院あやせ」で会長を務める 小室 圭一さん 綾瀬市落合南在住 63歳

大切にする心 育て

 ○…「動かない」と持ち込まれるのは、小さな電車や動くぬいぐるみなど様々。強く抱きしめられたり、何度も遊べば痛むもの。エプロン姿で「治療」し、再び動き出した時の子どもの笑顔がたまらない。すぐ治せない時は「入院」してもらう。「おもちゃと離れるのを嫌がったり、連れて帰ろうとする子もいてね」。大切にする姿がこれまた胸にぐっとくる。

 ○…ずっしりとした愛用の工具箱には、電流テスターや細かいねじ、モーターがぎっしり。自宅でも家電や建具も直す。小学生の頃から機械いじりが好きで父の腕時計をいくつも分解した。「元に戻せなかったけど、今時のクォーツより、ゼンマイの方が面白かった」と腕を組む。おもちゃも昔のほうが頑丈だった。軽量化かコスト削減か肉薄な部品によく出会う。

 ○…東京都日野市出身で高校を卒業後に海上自衛隊へ。厚木基地から飛びたつ哨戒機に30年以上乗り、すぐ任務につけるよう綾瀬市に移住。遠い大海原で警戒活動にあたり、離島の人命救助などにも携わった。帰着時に富士山や綾瀬の大地が目に入り、ほっとする日々。退官後におもちゃの病院を知り、会場を見学してすぐに志願した。単純にこわれたおもちゃを見て、「かわいそう」と感じたという。

 ○…高校時代からハンドボールを続け、今も人知れず壁にボールを投げて腕を磨く。マスターズやシニアの全国大会に挑戦するのは、勝敗より、もっぱら仲間の安否確認のため。おもちゃドクターたちも平均年齢が75歳を超え、メンバーでは最年少。「耳が遠くて話し合うと大声になる」。ドクターとしての使命を胸に年内最後の診察に取り組む。今後の目標を聞くと「もっと人生楽しく」と軽やか。

トスマシンから飛び出す球を狙う選手

綾瀬RCが主催 トスボールの熱戦

 綾瀬市の寺尾小学校で12月8日に「トスボール」の熱戦が繰り広げられた。綾瀬ロータリークラブ(桒田智太会長)が主催し、今回で3回目。

 トスボールとは、トスマシンで目の前に上がったボールを打ち、攻守で得点を競う子ども向けのスポーツ。「親子で交流を楽しんでほしい」という同クラブの思いで、各チームとも小学4年生以下の7人とその保護者の3人でチームを作った。

 試合では「絶対打つぞ」「集中しろ」と声が飛び交い、フルスイングで打ち返す母親選手もいた。9チームが出場し、天台小が優勝した。2位は落合小、3位が寺尾小・綾北小合同チームと綾瀬小だった。

海老名市 写真で伝える街の魅力 移住検討のきっかけに

 海老名市はこのほど、まちの魅力を伝えるフォトブック「#好きです海老名」=写真=の配布を始めた。転入人口と定住人口の拡大、郷土愛の醸成などが目的で今年初めて作製した。

 フォトブックはA6判、36ページ。掲載写真は、同市がプロモーション事業に活用するとして今年6月から約2カ月にわたって市民などから募集した348作品から89点を選び、季節ごとにまとめた。

 桜の名所や田んぼで泥遊びをする子どもの姿、かかしまつりやライトアップされた七重の塔など、まちの風景や人の表情を見ることができる。

 写真だけでなく、撮影場所を散策しているような動画の仕掛けも組み込んだ。

 フォトブックは市内の不動産事業者や住宅展示場、ビナウォークやららぽーと海老名などで配布。市ホームページにも掲載している。

 同市は動画の再生回数やSNSでの「いいね」などで効果を検証するとし、担当者は「反響を見ながら、次のプロモーション手法に活用していきたい」と話している。

家庭系可燃ごみ 有料化導入は21% 県内自治体アンケート

 家庭系可燃ごみの有料収集(※1)を行う神奈川県内の自治体は2024年11月14日現在、6市1町あり、県内33自治体に占める割合は21%であることが、タウンニュース社のアンケート調査で分かった。国は有料化を推進しており、22年時点で全国の実施率は62%(※2)。

 アンケート調査は、11月1日から11月14日までの期間で実施。家庭系可燃ごみの有料収集の実施状況や開始時期などを問い、全ての自治体から回答を得た。

 全33自治体のうち、有料回収しているのは11月14日現在で7自治体で、全体の21%だった。

「排出量減少した」

 県内で最も早く有料化に踏み切ったのは、二宮町で1997年。2006年以降は有料化を始める自治体が増え、近年では、茅ヶ崎市が22年に有料収集を開始した。7自治体はいずれも指定のごみ袋を使い、有料化で得られた収入を指定ごみ袋の製造や処理施設の運営費などに活用している。

 また、今回のアンケート調査では有料化導入後のごみ排出量は、全自治体が「減少した」と回答した。

「予定ない」48%

 有料化していない26自治体のうち、10自治体が「有料化を検討中」と回答。検討理由について「ごみの減量化・資源化を進めるための効果的な施策の1つ」(相模原市)、「ごみ減量が想定通りに進まない場合の対応策の1つ」(松田町)などが上がった。

 一方、「導入予定はない」と回答したのは16自治体で、全体のほぼ半数の48%だった。「市民や関係団体の協力により、着実にごみ減量化が図られているため」(座間市)、「ごみ減量対策の最終手段と捉えているため」(綾瀬市)、「ごみの排出量が計画どおり、減少しているため」(厚木市)などを主な理由としている。

 ごみ問題に詳しい東洋大学の山谷修作名誉教授(経済学)は神奈川県内の状況を「総排出量が減っている模範的な例」とした。その上で有料収集については「近年開始した自治体も多いが、導入前の審議や調整に壁を感じている場合もあるのでは」と分析している。

(※1)ごみの有料収集とは、自治体へ処理手数料を支払っていることを指す。単に自治体がごみ袋を指定している場合とは異なる。

(※2)全国の家庭系可燃ごみの有料収集率は「一部有料」としている自治体を除く。

【アンケート調査の詳細は次のURLまたは二次元コードからご確認ください】

https://docs.google.com/spreadsheets/d/1gd4m5mdaf-S6BLZP49HHxgtiRkhd_ZCi74mhenRhBK8/edit?gid=516651857#gid=516651857

息を合わせて、ひねりながら合わせて太い一本に

鈴鹿明神社で注連縄(しめなわ)作り 奉仕の思い 太い一本に

 座間市の鈴鹿明神社で12月14日に注連縄(しめなわ)作りが行われた。神社の注連縄奉納同志会(井沢行夫会長)と氏子青年会(石井正樹会長)の約40人が集まった。

 注連縄はまず縄を芯にわらを周りにつけて縛ってゆく。参加者は「参拝者の事を思いながら結んでいます」、「奉仕の一念で参加しています」と手に力をこめていた。わらはしなやかで加工しやすいもち米(喜寿糯(もち))を使う。関係者が入谷地区の田んぼで育てていたもので、10月の収穫後に脱穀して干すなどして準備していた。出来上がった太い3本の縄をひねりながら合わせてゆく。「よしいけ」「よいしょ」と息を合わせ、太い一本が仕上がった。

 注連縄は太い木に結びつけ、下部に3つの大きな玉飾りをつけ、ゆっくりと拝殿に持ち上げられて設置された。境内ではこのほか4本の注連縄が作られ、鳥居や神輿殿などにも設置された。

永井裕之氏

副市長に永井氏 綾瀬市

 綾瀬市議会は17日、副市長に永井裕之氏(59)を充てる人事案を全会一致で同意した。2025年1月1日付で就任する。任期は4年。

 永井氏は管財契約課長、環境保全課長を経て20年4月に市民環境部長に就任。今年4月からは経営企画部長を務めていた。12月31日付で市職員を退職して、翌日に副市長に就任する。

 古塩市政に代わり7月25日にスタートした橘川市政は、これまで副市長が不在だった。

冬空に打ち上がる花火

田んぼでクリスマス 12月21日、座間市で

 座間市入谷の田んぼで12月21日(土)にクリスマスイベントが開かれる。時間は午後2時30分から8時まで。

 当日は相模龍王太鼓保存会やhuman noteなどが出演するほか、ラッパーSHOさんのスペシャルライブ(午後5時〜)もある。イルミネーションで彩られた巨大なクリスマスツリーや午後7時30分から花火も打ち上がる。キッチンカーも多数出店する。

 会場は入谷プール近く(座間市入谷5の43付近)、JR相模線「入谷駅」から徒歩3分、または小田急線「座間駅」より徒歩8分。

 同イベントは座間を盛り上げようと地元有志で2016年にスタート。今年で8回目となる。

 (問)事務局 佐藤さん【携帯電話】090・9009・1190

おもちゃの病院 22日・綾瀬で特別開院

 綾瀬タウンヒルズのコミュニティひろばで、12月22日(日)に「おもちゃの病院あやせ」(小室圭一会長=人物風土記で紹介)が特別開院する。

 部品代は実費。午後1時から3時まで受け付け。同病院は、壊れたおもちゃを原則無料で修理しており、1月5日(日)は綾瀬市リサイクルプラザで開かれる。

(問)市民活動センター【電話】0467・70・1232

恒例の朝市 国分寺台中央商店会で

 海老名市の国分寺台中央商店会(関野和彦会長)で、12月22日(日)に朝市「国分寺台おはよう市場」が開かれる。午前8時から売切れ次第終了。

 当日は野菜や鮮魚、たまご、焼き鳥、フランクフルトなど自慢の逸品を特別価格で販売するほか、おしるこの振舞いもある。

 会場では、大道芸人見習いのしんさくさんが大道芸を披露する。

 (問)関野会長【電話】046・231・6745

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復興を願い 尺八演奏 12月23日 海老名市で

 海老名市を拠点に活動する尺八サークル「山びこ静山会」(佐藤静山会主)は、12月23日(月)に海老名市文化会館小ホールで「第19回箏・尺八演奏会」を開催する。午後0時30分から4時まで。入場無料。

 能登半島地震と東日本大震災の復興支援が今年の演奏会のテーマ。会場では、募金活動を実施する。

 当日は、「武田節」や「南部木挽唄」といった民謡、尺八二重奏「遍路」など、バラエティ豊かな11曲目を披露。被災地を思い、「棚田の里」も演奏される。

 フィナーレには、出演者全員で「もみじ」や「赤とんぼ」、「ふるさと」などの童謡を演奏。観客と一緒に合唱する。

 同会の佐藤会主は「年の瀬に皆で被災地に寄り添い、皆で楽しく歌って、新年を迎えましょう」と話している。

 (問)佐藤会主【電話】046・238・2608

12月21日 生産者が野菜直売 JAの綾瀬集出荷場で

 「年末野菜直売会」が12月21日(土)にJAさがみ綾瀬集出荷場(早川677)で開催される。時間は午前9時から11時で、売切次第終了。

 綾瀬市園芸協会が毎年開いている行事で、市内で生産したネギやブロッコリー、里芋、ニンジン、トマト、キュウリ、キャベツなどを販売する。エコバッグ持参で来場を。(問)同協会事務局(JAさがみ綾瀬営農経済センター内)【電話】0467・79・0003

今中署長(左)と本間さん

海老名大谷郵便局の職員 詐欺から高齢者守る

 海老名市内で特殊詐欺を防いだとして、海老名大谷郵便局職員の本間裕康さん(37)がこのほど海老名警察署から表彰された。

 11月15日午前に市内在住の80歳代の女性が同郵便局を訪れ「県庁勤めの息子が500万円必要になった」と現金を引き出そうとした。別居する次男を装う男から促されたという。本間さんはその金額から詐欺を疑い、取り引きをせず、海老名警察署に通報。女性は店を出たが、同署から「再来店した時は再度通報を」と指示を受けた。午後になって女性は再来店し今度は「200万円でいいから下ろしたい」と求めたため、本間さんは同署に通報。被害を防ぐことができたという。

 11月末時点で海老名署管内の特殊詐欺認知件数は15件で、前年に比べて25%減っているが、被害総額は1億576万となっている。今中隆洋署長は「粘り強い説得と、 迅速な通報で大切な財産や家族の絆を守ってくれた」と感謝を伝えた。

サヨナラ打で優勝 海老名スラッガーズ

 第10回ジェイコム旗争奪海老名市少年野球大会の決勝戦が11月4日に海老名運動公園野球場で行われ、海老名スラッガーズ(久保宙監督)が優勝した。

 同大会は、小学6年生にとって最後の市大会で10月に開幕。海老名市内で活動する14チームが出場した。

 海老名スラッガーズは初戦でコールド勝ちを収めて勢いに乗ると、安定した守備でトーナメントを勝ち上がり決勝戦に進出。決勝戦では海老名フレンズと対戦し、3点差を追いかける最終回で、2アウト3塁の状況から打線をつないで4得点を奪ってサヨナラ勝ちを呼び込んだ。

 キャプテンの中川蓮介さん(大谷小)は「チームメイトが諦めないで、自分に打席を回してくれました。みんなの気持ちで逆転サヨナラヒットを打つことができた。最後の大会で優勝できて嬉しい」と大会を振り返った。